仕事人の叫び

2025年05月10日

言いたいことを口にするのはよいが、“口は禍の元”も意識せよ

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口は禍の元”ということわざがあります。
不用意な言葉は災いを招く元になるので言葉は慎むべきという意味です。
軽はずみや不注意な言葉がトラブルや不幸を招く恐れがあるため、慎重に言葉を選ぶべきだという戒めです。
このことわざや意味は知っていても、日常生活において発する言葉の中には、自分で後から振り返って「あんなこと言わなきゃよかったなぁ」と思ったり、他人が聞いて「あの人、あんなこと言わなきゃいいのに」と思う言葉はよくあるものです。

特に仕事の現場においては人間関係に利害が絡むので、一度発した言葉が独り歩きして後悔につながることだってあります。
自分はそんなつもりで言っていなかったのに、言われた他人はそれを悪く解釈し言った本人の評価が落ちることはありがちなことです。
身近な例ですが、最近、職場の上司が辞めたいということを部下の前でよく口にします。
言われた部下の側は神妙な表情をしてその言葉を聞くわけですが、上司の指示命令のもとで働く部下としてはそんなことを言われたら仕事に対するモチベーションが下がるだけです。
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2025年05月06日

捨てて、捨てて、捨てて、、、その先に気付くもの

現在の蔵書
(あなたは所有物を捨てる勇気を持っていますか?。写真は現在の蔵書)
以前の記事でも書いたことがあると思うのですが、私は、50代以降、“終活”を意識し、その一環として個人の所有物を減らす(捨てる)という活動を続けています。
その中でも一番力を入れたのが蔵書を減らすことでした。
30代の頃は、おそらくもっとも蔵書の数が多かったと思われ、1,000冊近くはあったのではないかと。
それだけあった蔵書も引っ越しの度に邪魔になったので都度捨ててはきたのですが、現在の住居に引っ越してからも大きな書棚いっぱい分はありました。

それだけあった蔵書も一冊ずつ手に取って価値判断をしながら少しずつ捨てていったら、現在では40冊に満たない程度まで減りました。
我ながらよくここまで減らせたものだと感心しています。
というのも、かつては読書家で読んだ本には愛着があり過ぎて捨てられない性分だったのに、終活を強く意識し出したらあっさり手放せたからです。
考えてみると、私の場合、一度読んでそれ以来読んだことのない本や、買ったのに一度も読んでいない本など、言ってみれば死蔵品みたいな本が多かったのです。
そういう意味では、それらの本を捨てたところで何も困ることはなかったわけです。

昨日の記事で、今後は立場とか地位といったものを重視しない生き方をしたいといったようなことを書きましたが、これも先程述べた本の処分と同じようなもので、それまで大事に思っていたものを捨てたら、実は生きる上で(日常生活において)何も支障はなかったということです。
私が身の周りのいろんなものをどんどん捨てていく中で、一番の大きな気付きはこのことでした。
よく、整理整頓のコツは“捨てる”ことだと言いますね。
若い頃は稼ぎが増える度にいろんなものを買って所有物を増やし、それが自分の豊かさにつながっているような気がしていたのですが、今になって思うのは、物欲というのは結局のところ精神的豊かさとイコールではなかったということでしょうか。

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2025年05月05日

立場や地位ではなく、味のある人間になろう!

『牧野』(本所吾妻橋)瓶ビール
(あなたはどんな人間になりたいですか?)
50代以降の人生においては料理作りを趣味でも仕事でもやっているので、他人が作ったものであれ、自分で作ったものであれ、それぞれの料理を味わっては「料理っていいなぁ」とつくづく思います。
料理というのは、作り手、作り方、食材、調味料、その他諸々によって料理それぞれの味が出るんですよね。
これは人間も同じで、本来、人間というのは一人ひとり個性があって料理みたいに味があるものだと思うんです。
私は現在60歳で来月の誕生日を迎えれば61歳になります。
最近よく思うのは、これからは、立場とか地位とかではなく、一人の人間として味のある人間になろう、また、他人を見る時はその人の味に注目しようということです。

思い起こしてみると、20代から40代まで企業の正社員として働いていた頃の私は、とかく、他人を立場や地位で見てその人物像を判断し、自分自身も他人からその視点で見られ判断されているであろうと思い、自分の立場や地位を気にする人間でした。
簡単に言えば、他人も自分も受験勉強時の大学の偏差値で見るようなものでした。
有名な企業に勤めている人、高い肩書きの付いている人は立派な人、偉い人で、逆に無名の会社に勤めている人、肩書の低い人は大したことなく付き合っても益がない人、極端な言い方はすればそんな感じでした。
だから、大学卒業後は、大企業への就職、転職先も大企業、そして仕事人として目指すのはキャリアアップ(地位向上、年収アップ)というのが目標でした。
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2025年05月03日

評論しかできない人と現実を知る人の違い

さらりーまん野戦学
(あなたの発言、評論家風になっていませんか?)
私の周囲には大企業を定年後に現在年金暮らしという人がそこそこいますが、そういう人たち中には暇にまかせネット上で自分の主張をしている人たちもいます。
世の中の出来事について、国際政治経済のことについて、諸々の事件について、その他社会全般について、などなど。
私は残念ながらこういう書き込みにはほとんど目を通しません。
なぜなら、私は現役仕事人なので自分の実利につながることにしか興味がなく、素人の評論にはまったく興味がないのです。
その人がその分野の専門家で知見のある人なら一読の価値はあるかもしれませんが、脱サラして組織の束縛から解放されたことで言動が自由になったから発言するというのは、本人の自己満足にしかすぎないからです。

かつて長期間無職暮らしをしていた時、現役仕事人の友人に対しあれこれとあるべき仕事論を熱く語ったことがあったのですが、その際、友人からバシっと言われたことがありました。
「お前は仕事人じゃないからそんなただの理想論を語れるんだよ。お前だって、組織の一員だった頃は何もできなかっただろうに」と。
その時は、痛いところつかれたなぁと思いましたよ。
まったくその通りだったからです。
そう言えば似たような例を思い出しました。
だいぶ前のことですが、霞ヶ関官庁の若手たちが集う勉強会に一個人の資格で参加したことがありました。
勉強会の後の懇親会の場で、ある若手官僚がこんなことを言っていたのが印象に残っています。
「今TVなどのメディアでよく登場する評論家の〇〇氏は、官僚や自分の出身官庁の批判を売りにしているけど、あの人は現役官僚時代はあまり活躍していなかったんだよなぁ」と。
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yoron at 07:43|PermalinkComments(0)

2025年05月02日

正規労働者と非正規労働者の決定的違い

働くということ
(あなたは今のご自身の働き方に納得できていますか?)
私は、約10年ほど非正規雇用の労働者として仕事をしています。
それ以前はいくつかの会社で正規雇用の社員として働きました。
その経験から、正規労働者と非正規労働者の間には決定的違いがあるように感じています。
なお、これはあくまでも個人的経験に基づく主観的な見方なので、違う経験をして違う見方をされる方は、ここで述べるのは参考程度に受け止めていただければ幸いです。

非正規雇用の立場で仕事していてつくづく思うのは、仕事なので誰かの指示命令のもとで動くわけですが、中身はわりと単純なものが多く作業的なものばかりです。
そして、正社員のように組織できちんと計画された教育訓練を受ける機会はめったにないので、与えられた仕事の意義も今一つ理解できないまま、ただこなしている印象があります。
上司から「これをこういうふうに処理して(やって)下さい」と言われたら、「はい、わかりました」という感じでしょうか。
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2025年04月29日

歳とってから稼ぐのは大変だわ!

老後の人生
(思い通り稼げていますか?)
私は現在60歳。
仕事は施設食堂の調理補助で、身分はパート従業員。
賃金は時給制で、たまに支給される賞与は雀の涙。
休みは、土日祝とGW、夏期、冬期の長期連休。
固定給ではないので、休みが多ければそれだけ収入は少なくなります。
パートといってもフルタイム(1日8時間)勤務、かつ残業もそこそこあるので、平均月給は20万円程度です。
ただし、それは総額なので、そこから税金やら社会保険料が差し引かれ、実質手取りは10数万円といったところです。

一人暮らし、かつ生活はわりと質素なので、やむを得ぬ出費がなければ1ヶ月の生活費は何とかなっています。
やむを得ぬ出費というのは、例えば、先月、郷里の母が死去したことに伴う帰省では約1ヶ月の給料相当の出費があり、そういったものです。
働けなくなった老後の生活に備え貯金もしたいところですが、先程言ったやむを得ぬ出費などもあってままならない状況です。
それでも、今後も生き抜いていくには多少なりとも稼いで貯蓄を増やしていくしかありません。

今一番留意しているのは、自分自身の健康を維持することです。
体力も維持したいところではありますが、加齢とともに体力が落ちていくのはいたしかたありません。
健康で体力も年相応にあれば、何とか自分に合った仕事を見つけ頑張れるのではないかと思っています。
現在就いている仕事は、今の私の状態には合っているかなと思います。
そんな私ではありますが、歳とってから稼ぐのは大変だな〜とつくづく思う今日この頃であります。
あなたはいかがですか?

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2025年04月27日

仕事人人生は長期戦、休日はしっかり休んで英気を

近所の公園
(今の仕事はまとまった休みをとれますか?)
今週はGW休暇で久しぶりにまとまった休暇がとれるという仕事人も多いのではないでしょうか。
私の現在の仕事先は、数年前には10連休というのもありましたが、今年はカレンダー通りで、5月3日〜5月6日の4日間が連休です。
まぁ、私の場合は時給制の非正規労働者なので、休日の日数はこれぐらいのほうがちょうどいいかなと思っています。
正社員で給料が固定給だった頃は長期休暇大歓迎だったんですけどね。

もちろん、サービス業や自営業(フリーランス)など仕事柄まとまった休みはとりにくいという仕事人もいると思います。
実際、私もかつて飲食店で働いていた頃は、週休は1日、長期休暇は年末年始の数日間のみという時があったので、なかなか休めない人の大変さはわかります。
そういう仕事に携わっている方々には「お疲れ様です!」と慰労の言葉をお掛けしたいと思います。

なんにしても、仕事人人生は長期戦です。
特に私のように高齢労働者の域である60代ともなると、若い頃のような体力はないし、健康不安もあります。
最近は、休める時はしっかり休み、次の仕事に備え英気を養うことを心掛けた生活を送っています。
もう自分の心身に大きなダメージを与える無理や無茶はしません。
仕事人の皆さん、お互い、このGW休暇はしっかり休んで英気を養おうではありませんか。

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2025年04月26日

仕事は、歳とってからのほうが面白さに気付くこともある

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(仕事ってね、奥が深いんだよね〜。歳とってから気付くことも多いんだ)
私は現在60歳で仕事は学生専用マンションの食堂で調理の仕事をしています。
飲食の仕事に就いたのは50歳頃の時だから業界歴はかれこれ10年ほどになります。
それ以前の仕事とはまったく違う未経験の仕事だったので、最初は仕事を覚えるのも大変な上に上司や先輩たちから叱られたりイジメられたりで辛い思いばかりしていましたが、今は仕事に慣れ、こう言っては何ですが一人前に仕事ができているような気がして仕事に面白さを感じています。
この仕事に就くにあたっては、それ以前のいろんな仕事経験を経て思うことがあり、とても興味を持っていた仕事だったので、今の心境に至ることができたという点については、大袈裟かもしれませんが天職に巡り合えたのかなと思ったりもしています。

先日、私の古くからの友人がこんなことを言っていました。
その友人は若い頃に飲食の仕事に就き長くその仕事を続けていたのですが、嫌になって転職し現在は介護の仕事をしています。
いわく、「私もかつては調理の仕事をしていたけど、ただただ忙しいばかりで楽しさを感じることはまったくなかった」と。
実は私は友人の気持ちがよくわかるんです。
現在の仕事だって忙しいし、この10年の間でも仕事に追われる毎日で寝る時間や休日が少なかった時は仕事に楽しさとか面白さを感じることはできませんでした。
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yoron at 20:21|PermalinkComments(0)

2025年04月25日

組織人なら、上司批判にはリスクが伴うことを知っておくべし!

両津勘吉像1(亀有)
(上司批判、よくやりますか?、それともあまりやりませんか?)
どこかの組織に所属して働いているなら、自分の上司がどんな人物であれ、上司批判にはリスクが伴うことを知っておいたほうがいいでしょう。
組織というところは何かとストレスが溜まりやすく、特に上司の自分に対する対応・態度によっては、仕事に対するモチベーションが上がらず、毎日辛い思いが募るばかりなんてこともあるでしょう。
時には、上司の無能ぶりや自己保身ぶりに我慢ができず、周囲に不満をぶちまけたり、上司のさらに上司に直訴に及ぶということだってあるかもしれません。

私は現在60歳でこれまで14回転職し、現在15社目で非正規雇用の立場で仕事をしています。
そんな私が自分のこれまでの仕事人人生を踏まえながらつくづく思っているのが、冒頭で述べたことです。
上司批判にはリスクが伴うとはどういうことなのかというと、はっきり言って、組織内での出世というのは、その人の能力とか実績だけで決まるものではないので、上司よりも自分のほうが能力も実績もあるという思いで上司批判をしたとしても、組織側は逆に部下のほうを組織を乱す好ましからざる人物とみなすこともあるからです。
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yoron at 11:44|PermalinkComments(0)

2025年04月20日

カルチャーがまったく異なる会社を経験してみよ、大いに勉強になるから

ドイツ人と私
(あなたの常識は世の中の非常識?)
私はこれまで転職14回、現在15社目に勤務しておりますが、この転職歴の中でとても面白い経験をさせてもらったことがあります。
それは、ある外資系企業(米国系グローバル企業)からNTT系の日系企業に転職した経験です。
外資系企業勤務時代、私は役員会の事務局の仕事をしていたことがありますが、当時、同企業のトップ(CEO)は本国から赴任してきた米国人でした。
ある時の役員会でこんなことがありました。
トップがプレゼンをする際、全役員にこんな資料が配布されたのです。

たしか、7枚程度のパワーポイント作成資料でしたが、すべてのページに書かれていたのは、“コミュニケーションは大事!”という言葉で、それもかなり大きなサイズの文字、情報はそれだけでした。
だから、資料を手にした人の中には、「なんじゃ、こりゃ!」と思った人もいたはずです。
要するに、トップは、経営の意思決定機関である役員会で決まった事柄を確実に実行するには、出席者全員が決定事項を理解した上で、それをコミュニケーションを通じて部下と完全に共有することが大事であるということを伝えたかったわけです。
とてもシンプルでしたが、同席していた私でもよくわかるトップのメッセージでした。
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yoron at 04:38|PermalinkComments(0)