「面倒くさいからやらない」という意識は極力持たないほうがよいメンタルをやられそうな会社は早く辞めたほうがよい

2025年09月23日

いくらAIなど技術面が進歩しても、人間の感情面は進歩しないよ!

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(世の中は、進歩するものもあれば進歩しないものもある)
私ね、若い頃、ものすごい思い込みがあって、最先端技術を事業にしている会社は、そこで働いている社員も考え方が進歩的で職場も働きやすい環境に違いないと思っていたんです。
で、30代の頃、昔ながらの慣習が脈々と受け継がれていた建設業界からIT業界に転職したんです。
転職先は当時業界ではそこそこ知名度もある会社でした。
入社当初は、全員のデスクにPCが配置されていて、衣服はカジュアルでOKといった環境に感動し、何となく働きやすそうという印象を持ちました。
若い人が多くわきあいあいという感じも多少あったもので。

私はその会社にマネージャー職で入社したのですが、日が経つにつれ、だんだん違和感を感じるようになりました。
例えば、職場の派遣社員が就業時間通りに出勤してくるのに、正社員のスタッフたちは平気で遅刻してくるのです。
多少の口頭注意ぐらいではそれを正すことができませんでした。
ある時、人事部門に足を運んで、そういう風潮を改善できないかと相談したところ、「この会社は創業時から現場スタッフが遅くまで仕事をする環境だったので、現場に無理を強いるようなことはできないんですよ。現場での問題はぜひ現場側で解決して下さい」と突き放されてしまいました。


勤怠の他にも、仕事の進め方が各自各様でバラバラ、全体としてのまとまりがありませんでした。
形式的に定期的な部署内ミーティングはありましたが、正直言ってあまり身はなかったように思います。
上長が各自に報告連絡を求めると各自何かしら言うのですが、それを聞いている他のスタッフは何となく白けている印象がありました。
腹の中では、「このミーティング早く終わってくれないかなぁ、私、今日は他にやることいっぱいあるんだよなぁ」とでも思っていたのでしょうか。
この会社以前に勤めた会社が、勤怠には厳しく、ミーティングも中身が濃かったせいか、余計そう感じたのかもしれません。

昨今の技術の進歩で仕事面での利便性が増したのはたしかです。
私の新入社員時は一人一台PC体制なんてなかったので、今の仕事環境はそれがふつうで羨ましいかぎりです。
なぜって、かつては、職場にある何台かのPC端末を順番待ちで使っていたのですから。
ワークスタイルにしても、フレックス制が導入されたり、リモートでの業務が可能になったり、産休は女性ばかりでなく男性も取得できるようになったり、良い方向にだいぶ変わりました。
しかし、技術や制度面がいくら進歩的に変わっていったところで、昔のまま変わらないこともあります。

それは何かというと、一番やっかいな“人間の感情”です。
だって、ほら、対人関係においては、好き嫌いがあったり、他人の言動には納得できないことがあったり、世界情勢を見れば、いまだに人が人を大規模に殺し合う戦争なんてやっているじゃありませんか。
古典を読むと今の時代に通じるものがたくさんあるし、古い格言が今でもそのままあてはまるというのはよくあります。
仕事の退職理由の上位にいつもあるのが職場の人間関係ということからもわかる通り、人間の感情だけは時代の推移にあまり影響されないという証です。
いくらAIなど技術面が進歩しても、人間の感情面は進歩しない、このことは知っていて損はないと思う次第です。

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yoron at 07:14│Comments(0)仕事人の叫び 

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