2025年05月24日
自分の経験だけに基づく思い込みは実にやっかいだ

(経験はとても大事、でもそれだけでは)
自戒の念を込めてあえて言うのですが、経験というは仕事をする上でとても大事なことなのですが、ただ、自分が経験したことだけを正しい認識だと思い込んでしまってはいけませんね。
「私は経験したからそのことをよくわかっている。私が言った通りにすれば間違いない」などと他人に対し言い切るのは、不遜もいいところです。
もし、言った相手が謙虚な人であればあなたのそんな言葉に対し相槌などを打ちながら静かに受け止めてくれるでしょうが、その人があなた以上にそのことを経験していたなら、腹の中では、「何言ってんだこの人は。そのことならあなた以上に経験もありよく知っているよ。逆にあなたの言うことは間違っているよ」と嘲笑しているでしょう。
いえね、現在の職場の上司がまさにそんなタイプなんです。
例えば、こんなことをよく部下に対して言います。
上司は私より5、6歳年長なのですが、部下全員が60代というのもあるのでしょうけど、「いいですか、世の中で60代というのは就職が厳しい世代なんですよ。だから、あなた(皆さん)も首にならないようにここで頑張るしかありませんよ」と。
本人は叱咤激励のつもりで言ったのかもしれませんが、部下の側からすればこれは威圧的に感じる言葉です。
ある意味パワハラ的な言動で、頑張らなければ(私の指示命令に従って仕事をしなければ)あなたを首にしますよととれてしまうところもあるからです。
ただ、私個人にかぎっていえば、この言葉を発した上司に対する評価が下がっただけです。
なぜなら、私はこれまで14回転職し、いろんな業界や仕事を経験し、その中では、企業の人事採用の仕事や人材紹介会社でのキャリアコンサルタントの仕事も経験してきているので、世の中の雇用事情については上司をはるかに上回る情報や知識を持っており、自ら転職を重ねることで世の中を生き抜く知恵も身に付けているからです。
だから、現在の仕事をもし首になったところで次の仕事を見つける自信はあります。
実は面白いことがあって、いつだったか、上司のいない場所で同僚とこの上司の発言のことを話題にした時、同僚も同じようなことを思ったらしく、「あの上司のほうが世間を知らなさすぎるのよね」と言っていました。
ほんと、自分の経験だけに基づく思い込みというのはやっかいなものですね。
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yoron at 10:03│Comments(0)│仕事人の叫び