他人(企業)はその人(企業)にとっての利益を常に考えているものである組織人なら、上司批判にはリスクが伴うことを知っておくべし!

2025年04月20日

カルチャーがまったく異なる会社を経験してみよ、大いに勉強になるから

ドイツ人と私
(あなたの常識は世の中の非常識?)
私はこれまで転職14回、現在15社目に勤務しておりますが、この転職歴の中でとても面白い経験をさせてもらったことがあります。
それは、ある外資系企業(米国系グローバル企業)からNTT系の日系企業に転職した経験です。
外資系企業勤務時代、私は役員会の事務局の仕事をしていたことがありますが、当時、同企業のトップ(CEO)は本国から赴任してきた米国人でした。
ある時の役員会でこんなことがありました。
トップがプレゼンをする際、全役員にこんな資料が配布されたのです。

たしか、7枚程度のパワーポイント作成資料でしたが、すべてのページに書かれていたのは、“コミュニケーションは大事!”という言葉で、それもかなり大きなサイズの文字、情報はそれだけでした。
だから、資料を手にした人の中には、「なんじゃ、こりゃ!」と思った人もいたはずです。
要するに、トップは、経営の意思決定機関である役員会で決まった事柄を確実に実行するには、出席者全員が決定事項を理解した上で、それをコミュニケーションを通じて部下と完全に共有することが大事であるということを伝えたかったわけです。
とてもシンプルでしたが、同席していた私でもよくわかるトップのメッセージでした。


この会社を辞めた後、NTT系の日系企業に転職したのですが、この会社は前職の外資系企業とはまったくカルチャーが異なっていて驚きの連続でした。
私が所属していた部署では、部署長を交えて毎週一回部署会議が開催されていたのですが、その時に配布された資料は、目が悪い人にはとても見えないぐらいの小さい文字がビッシリ詰まっていました。
エクセルで作成されたデータも小さく加工されて資料のあちことに載っていました。
それをもとに各スタッフが説明をするわけですが、その資料は説明内容を全部載せていたような感じでした。
つまり、この資料の作り方は、参加者全員が、いや参加していない人が見ても情報が全部把握できるようになっていたのです。

正直、私の受け止め方は、プレゼンや資料の作り方は外資系のほうが上手といったところでした。
簡単に言えば、外資系は、伝える側が“もっとも何を伝えたいのか”、“何が本質的に大事なことなのか”を明確にしていたのに対し、日系のほうは、伝える側が伝えたいことを絞っていないがために、受ける側は相手が何を伝えたいのかよく理解できないという難点があったからです。
日系企業勤務時代の会議ではあまり活発な意見交換や質疑応答はなかったので、おそらく、ほとんどの参加者は義務的に参加していただけで、その会議では何も得るものはなかったのではないかと想像します。

でも、昨今は、日系企業もグローバル化に慣れてきているので、プレゼンや資料作りもかなり上手になってきている印象を受けます。
実際、大企業ばかりでなく、中小企業の仕事の現場においても、パワーポイントで資料を作成するのは当たり前だし、要点が簡潔にまとめられた内容になっている資料もよく目にします。
きっと、世の中の進歩とはそういうものなのかもしれませんね。
今回の記事で特に言いたかったのは、「カルチャーがまったく異なる会社を経験してみよ、大いに勉強になるから」ということです。
井の中の蛙になるのが一番いけません。
仕事人が成長する上では大事なのは、カルチャーがまったく異なる会社を経験することで脳が刺激されることかな、と個人的には思っている次第です。

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yoron at 04:38│Comments(0)仕事人の叫び 

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