2025年02月01日
ヤバイぞ!、現場のエッセンシャルワーカーの不足、弱体化

(あなたの仕事は人々の日常生活を支える仕事ですか?)
“エッセンシャルワーカー”という言葉をご存知でしょうか?
コロナ禍でクローズアップしてきた言葉ですが、簡単に言うと、人々の日常生活にとって必要不可欠な事柄を仕事にしている仕事人たちのことを表す言葉です。
具体的には、例えば、医師や看護師などの医療従事者、介護福祉士や保育士などの福祉関連従事者、学校の教師など教育機関に勤める教育者、警察官や消防士などの公務員、配達員など運輸業界や物流業の従事者、小売業者や販売業の従事者、電気・水道・ガスや通信などの生活インフラ維持に関わる仕事の従事者、農業・林業・漁業など第一次産業従事者、等々です。
あなたが高付加価値、高収入を求めて就いた仕事がIT、AI分野の頭脳労働であったにしても、ネットのアマゾンを利用して諸々の商品を注文すれば、それを届けてくれる配達員が必ず必要になります。
Youtuberとして活躍し高収入を得ていても、病気になって入院することになったら、医師や看護師などの医療関係者が治療にあたってくれなかったら病気は治せません。
私は大都会東京に住んでいるので、人の少ない地方(田舎)ほどにはエッセンシャルワーカーの重要性を感じていないと思いますが、それでも、こういう仕事をしている人たちがいなくなったり、減っていったら、今のような生活レベルを維持するのは難しいだろうなと想像することはできます。
配達員が不足したら、これまでは注文後すぐに届けられていた商品が届くのが遅くなるかもしれませんし、病院のスタッフが減ってしまったらこれまでのように迅速には診てもらえなくなるかもしれません。
私は現在学生専用マンションの食堂にて調理師として働いています。
調理師がエッセンシャルワーカーなのかどうかはわかりませんが、少なくとも、私に何か起きて調理をすることができなくなれば、入居者への食事提供に何らかの支障が出ることは容易に想像できます。
昨日、職場の責任者から「あなたの仕事は今の環境では必須なのであなたの仕事人人生は安泰ね」と言われました。
私のモチベーションを上げるためのお世辞もあったかもしれませんが、ただ、職場の他のスタッフでは私の代わりは務まらないのは自明だし、聞くところによれば本部も人材不足で各現場で問題が起きた際に応援スタッフの派遣ができる状況ではないらしいので、組織運営的にはかなりリスキーな面があると言わざるをえません。
先日まで自宅近くで家屋の解体工事が行われていました。
そこで工事に携わっている仕事人たちは、見るからに全員がトルコ系か中東系の人たちでした。
私が知るかぎり、これまでに行われた近隣の家屋の解体工事の従事者はこういう人たちばかりでした。
日本では、いわゆる3K(きつい、汚い、危険)の仕事に就きたがらない人が多いようですが、この傾向が強まれば強まるほどこの分野の仕事は外国人労働者に頼らざるをえなくなるでしょう。
移民労働者の受け入れ反対と叫んでみたところで、日常生活を守ろうとするかぎりは、それを支えてくれるエッセンシャルワーカーがいなければどうにもなりません。
余談ですが、私の友人・知人の中には、既に仕事人を引退し老後生活を送っている人もそこそこいるのですが、そういう人たちが、毎日ぶらぶらして日本社会の生産性に何も貢献していないにも関わらず、移民労働者の受け入れは日本社会に害をもたらす!などと主張しているのを見ると、こっちのほうが日本社会の未来を暗くしていると感じてしまいます。
私は現在60歳ですがいまだ現役仕事人をしています。
そんな私が現場に身を置きながらひしひしと実感しているのが、現場のエッセンシャルワーカーの不足、弱体化です。
以前なら、職人の世界においては、技術を持った親方や先輩たちが新人や後輩をビシバシ鍛えて一人前の職人に育て上げたのでしょうが、今はそんな光景はほとんど見られません。
私の職場においても、私が他のスタッフに私が持っているノウハウやスキルを伝授しようとしても、拒否されるか、消極的な態度をとられます。
「そんな余計な仕事なんか覚えたくない」と言わんばかりに。
こう言っちゃなんですが、そういう人だって、自分が他人の仕事の成果を受け取る側になったら相手に厳しいことを要求するでしょうにね。
何にしろ、現場のエッセンシャルワーカーの不足、弱体化については多くの仕事人が気付き、対策をもっと真剣に考え、今のうちからできるところからでも着実に対応していったほうがいいのではないかと思う次第であります。
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調理師がエッセンシャルワーカーなのかどうかはわかりませんが、少なくとも、私に何か起きて調理をすることができなくなれば、入居者への食事提供に何らかの支障が出ることは容易に想像できます。
昨日、職場の責任者から「あなたの仕事は今の環境では必須なのであなたの仕事人人生は安泰ね」と言われました。
私のモチベーションを上げるためのお世辞もあったかもしれませんが、ただ、職場の他のスタッフでは私の代わりは務まらないのは自明だし、聞くところによれば本部も人材不足で各現場で問題が起きた際に応援スタッフの派遣ができる状況ではないらしいので、組織運営的にはかなりリスキーな面があると言わざるをえません。
先日まで自宅近くで家屋の解体工事が行われていました。
そこで工事に携わっている仕事人たちは、見るからに全員がトルコ系か中東系の人たちでした。
私が知るかぎり、これまでに行われた近隣の家屋の解体工事の従事者はこういう人たちばかりでした。
日本では、いわゆる3K(きつい、汚い、危険)の仕事に就きたがらない人が多いようですが、この傾向が強まれば強まるほどこの分野の仕事は外国人労働者に頼らざるをえなくなるでしょう。
移民労働者の受け入れ反対と叫んでみたところで、日常生活を守ろうとするかぎりは、それを支えてくれるエッセンシャルワーカーがいなければどうにもなりません。
余談ですが、私の友人・知人の中には、既に仕事人を引退し老後生活を送っている人もそこそこいるのですが、そういう人たちが、毎日ぶらぶらして日本社会の生産性に何も貢献していないにも関わらず、移民労働者の受け入れは日本社会に害をもたらす!などと主張しているのを見ると、こっちのほうが日本社会の未来を暗くしていると感じてしまいます。
私は現在60歳ですがいまだ現役仕事人をしています。
そんな私が現場に身を置きながらひしひしと実感しているのが、現場のエッセンシャルワーカーの不足、弱体化です。
以前なら、職人の世界においては、技術を持った親方や先輩たちが新人や後輩をビシバシ鍛えて一人前の職人に育て上げたのでしょうが、今はそんな光景はほとんど見られません。
私の職場においても、私が他のスタッフに私が持っているノウハウやスキルを伝授しようとしても、拒否されるか、消極的な態度をとられます。
「そんな余計な仕事なんか覚えたくない」と言わんばかりに。
こう言っちゃなんですが、そういう人だって、自分が他人の仕事の成果を受け取る側になったら相手に厳しいことを要求するでしょうにね。
何にしろ、現場のエッセンシャルワーカーの不足、弱体化については多くの仕事人が気付き、対策をもっと真剣に考え、今のうちからできるところからでも着実に対応していったほうがいいのではないかと思う次第であります。
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yoron at 07:11│Comments(0)│仕事人の叫び