兵庫県知事選絡みで思ったこと、組織・権力者に抗っても勝てないのが普通高齢仕事人は、“ささやかな楽しみ”を持つべし

2024年11月24日

わかっちゃいたけど、今は“情報(印象)操作”が影響力になる時代だ

オフ会
(ネット時代にどう生きるか)
私がインターネットというものの存在を知り、興味を持って関わり出したのは30年以上前。
その時にも、「これからはネットが世の中に大きな影響を与える時代になる」、「ネットは新たなビジネスを生む」という確信がありました。
だから、今ネット絡みで世の中で起きているいろんな出来事に対しては、「まったく想像できなかった!」と驚愕するようなことはありません。
逆に、例えば、既存の大手メディア(TVや新聞等)で「ネットが世論に大きな影響を与える時代になった」などと報じられるとちゃんちゃらおかしくなります。

自分のネット活動経験でも実感していることですが、“情報の拡散・情報伝達のスピード”という観点から、ネットは情報操作をするのにとても有効なんですよね。
最近の政治の世界での出来事、例えば、アメリカ大統領選でのトランプ勝利、東京都知事選での石丸氏の第2位躍進、兵庫県知事選での斎藤氏の再選等々、ネットでの情報操作戦なくしては実現できなかったことでしょう。
自分で情報を取りにいかない、自分ではあまり情報発信をしないような情弱者の人たちは、言い方は悪いですが、自分がたまたま触れて影響を受けてしまった情報を鵜呑みにしやすいので、簡単に印象操作の影響を受けやすいものです。


かつて、商用のインターネットサービスでネットコミュニティを作って運営していた時、コミュニティ活動の柱の一つに「オフ会」の企画・開催がありました。
オフ会というのは、ネット上だけでコミュニケーションしているメンバーが実際に集まってリアルな対面・会話を楽しむというイベントのことです。
当時はオフ会が一般的ではなかったので、メンバーの中には「見ず知らずの人に会うのは怖い!」という先入観を持つ人も多く、初期の頃は、私の出す案内に対する反応が鈍く、開催回数がまだ少なかった頃は参加者が2、3名とか10名足らずとか、そんな感じで盛り上がりとは程遠い状況でした。
しかし、それだと主催する側としては不満と落胆しかないので、私はとにかくネット上で印象操作することに努めました。

参加人数を偽ることまではしませんでしたが、「少人数ながら、ネットでは書けないような濃い会話でむちゃ盛り上がった」とか、「盛り上がり過ぎて、二次会、三次会、朝まで誰も帰らなかった」とか。
そういった印象操作を続けた結果、参加人数はどんどん増えていき実際に盛り上がっていきました。
こういう経験をしているものだから、他人(世の中)に影響を与えたいと思うなら印象操作をするのは当たり前だと考えています。
企業経営だって似たようなもので、従業員を雇用している経営者が従業員に自分の思いを伝え、従業員をその通りに動かしたいと思ったら、いろんな手段を使って(その手段の効果を見極めながら)印象操作をし影響を与えようとするものです。

今回の兵庫県知事選をめぐっては、斎藤氏推薦派・反対派がそれぞれに「相手のやり方は情報操作で卑劣だ」と誹謗中傷合戦をしていたり、あるいは、第三者で冷静派を装っている知識人っぽい人たちがさも自分の見方は正しいかのような自説を述べていたりしますが、いずれの立場においても、本当の真実とか事実は少し脇に置いておいて、「自分こそが正しい!」、「私の言うことを信じろ!」とばかりに情報操作に熱を上げているのです。
いいのか悪いのか、ネットがこれだけ社会の隅々まで浸透してくると、多くのいろんな人がそれを使って自分の影響力を試したいと考え実行に移すはありがちで、その流れは誰も止めることはできません。
そういう環境がふつうになってきた場合、大事なのは、影響を与えたい側は「ネットをどううまく使うか」の戦略・技術を身につけることであり、影響を受ける側は「情報を鵜呑みにして不利益を受けない」よう自分の軸を持つことでしょう。
あなたはどう思いますか?

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yoron at 10:02│Comments(0)仕事人の叫び 

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