2024年10月12日
仕事人の世界は、諦めた側が敗者になる!
(ちょっと難しく感じただけで目の前の仕事を投げ出していませんか?)
世の中には“諦めが肝心”(時には諦めることも大事だ)という言葉もあり、そうせざるをえない状況もあることは事実です。
例えば、大切な人が重病で亡くなってしまった場合、その人のことをいつまでも思って悔やんで悩んでいてもしかたのないことで、思い出は胸にしまって次の人生を踏み出すほうが賢明な生き方でしょう。
この病人の病気を治すべく治療に関わった医療関係者はそれぞれにベストを尽くしたはずで、それでも治すことができなかったのであればそれはもう諦めるしかありません。
こういったような場合の時は冒頭の言葉もありかと思います。
ただ、現在還暦を過ぎて現役仕事人を続けている私の仕事人人生を振り返ってつくづく思うのは、「仕事人の世界は、諦めた側が敗者になる!」のが一般的かなと。
どういうことかというと、例えば、組織の中の出世競争は諦めたらそれで終わりだし、また、仕事上のノウハウやスキルを身につけるのも成果が出る前にすぐ諦め中途半端にしたら何も身につきません。
企業間競争では諦めた側が敗れるのは必然です。
そういう点において、仕事人は諦めが悪いほうが結果的にいい成果を生む確率が高いといえるでしょう。
かつて勤めた社員数30人ほどの中小企業時代、「この人は凄い!」と心から思った人がいました。
その人物は同社の社長でした。
当時、私は同社の総務担当をしていたのですが、年内の仕事納めの日に最後の仕事として、休暇中に会社にかかってくるお客さんからの電話に対応するため留守電のセットをするという仕事がありました。
現在の電話機器であれば簡単にセットできるのでしょうが、当時はちょっと複雑な設定が必要でした。
仕事納めの当日は夕方から会社の忘年会も予定されていたため早くこの仕事を終わらせようとしたのですが、途中でトラブってしまいなかなか設定作業が終わりませんでした。
忘年会の開催時間が迫ってきていたので、私はこの作業を中断して諦め社長にその旨報告してお詫びしようとしました。
ところが、社長は「バカ野郎!、お客さん対応は大事なんだぞ!」と一喝し、私に代わって自身で留守電の設定作業を始めたのです。
もともと技術力は私よりはある人でしたが、それでもだいぶてこずっていました。
しかし、時間はかかったものの最後には原因を突き止めセットに成功しました。
そして、社長からは「お疲れ様!」と声を掛けられ(本当は私のほうが言うべき言葉でしたが)、一緒に忘年会会場へと向かいました。
ちょっとした出来事ではありましたが、この経験から思ったのは、しっかりした技術力を身につけている人というのは、日頃の仕事で目の前の仕事に真剣に取り組み、成果を出すまで諦めず粘り強く続けた人なんだろうなということでした。
私は飲食業界で働き出して10年ほどになりますが、この間、いくつかの職場(仕事先)は同僚が高齢の女性ばかりという環境でした。
彼女たちは一日の労働時間が4、5時間のいわゆるパート勤務でした。
私と同様で非正規雇用の仕事人でした。
だからというわけではありませんが、ちょっとでも難度が高いと他人のヘルプを求めたり、やりたがらなかったり、また、途中ですぐ諦める人がたくさんいました。
現在の職場でも、私のノウハウやスキルを教えようとすると、「その仕事をやらされるのは嫌だからけっこうです」と断る人がいます。
自分を成長させたいと思う人なら絶好の機会だと考えるのでしょうが、成長意欲のない人はこの程度かと残念に感じます。
何にしろ、繰り返しになりますが、「仕事人の世界は、諦めた側が敗者になる!」のが世の中の現実だと思う次第です。
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その人物は同社の社長でした。
当時、私は同社の総務担当をしていたのですが、年内の仕事納めの日に最後の仕事として、休暇中に会社にかかってくるお客さんからの電話に対応するため留守電のセットをするという仕事がありました。
現在の電話機器であれば簡単にセットできるのでしょうが、当時はちょっと複雑な設定が必要でした。
仕事納めの当日は夕方から会社の忘年会も予定されていたため早くこの仕事を終わらせようとしたのですが、途中でトラブってしまいなかなか設定作業が終わりませんでした。
忘年会の開催時間が迫ってきていたので、私はこの作業を中断して諦め社長にその旨報告してお詫びしようとしました。
ところが、社長は「バカ野郎!、お客さん対応は大事なんだぞ!」と一喝し、私に代わって自身で留守電の設定作業を始めたのです。
もともと技術力は私よりはある人でしたが、それでもだいぶてこずっていました。
しかし、時間はかかったものの最後には原因を突き止めセットに成功しました。
そして、社長からは「お疲れ様!」と声を掛けられ(本当は私のほうが言うべき言葉でしたが)、一緒に忘年会会場へと向かいました。
ちょっとした出来事ではありましたが、この経験から思ったのは、しっかりした技術力を身につけている人というのは、日頃の仕事で目の前の仕事に真剣に取り組み、成果を出すまで諦めず粘り強く続けた人なんだろうなということでした。
私は飲食業界で働き出して10年ほどになりますが、この間、いくつかの職場(仕事先)は同僚が高齢の女性ばかりという環境でした。
彼女たちは一日の労働時間が4、5時間のいわゆるパート勤務でした。
私と同様で非正規雇用の仕事人でした。
だからというわけではありませんが、ちょっとでも難度が高いと他人のヘルプを求めたり、やりたがらなかったり、また、途中ですぐ諦める人がたくさんいました。
現在の職場でも、私のノウハウやスキルを教えようとすると、「その仕事をやらされるのは嫌だからけっこうです」と断る人がいます。
自分を成長させたいと思う人なら絶好の機会だと考えるのでしょうが、成長意欲のない人はこの程度かと残念に感じます。
何にしろ、繰り返しになりますが、「仕事人の世界は、諦めた側が敗者になる!」のが世の中の現実だと思う次第です。
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yoron at 07:38│Comments(0)│仕事人の叫び