2024年07月28日
その分野の経験者の経験や勘を侮ってはいけない!

(経験や勘は大事にしよう!)
かつて、ある中小の人材紹介会社でキャリアコンサルタントとして働いたことがありますが、当時、私だけが建設業界の施工管理スタッフの人材紹介に成功していました。
なぜそれが可能だったのかといえば、私は自分の仕事人人生において一番建設業界歴が長く(かれこれ十数年)、それゆえ、どういうタイプの人がこの業界に向いているかというのは、直感的にわかったからです。
最初は履歴書・職務経歴等の書類で判断するのではありますが、(人材紹介会社での)面接まで進んだ人に対しては、会話でのやりとりを通し、「この人は業界に向いているな」とか、逆に「この人は書類上は経験がありそうに見えたけど業界には向いていないな」とか勘が働いたんです。
一方で、私がまったく実績を作れなかった業界もありました。
例えば、ゲーム業界。
求人はたくさんあったものの、自分自身がゲームをまったくやらない人間だったし、その業界で働いた経験もなかったので、正直どういう人が業界向きなのかさっぱりわかりませんでした。
IT業界で数ヶ月だけ働いたことがありましたが、この程度では業界通とは言えない状態だったので、IT業界の求人で決めることができたのは一件だけでした。
この経験からつくづく思ったのは、自分の強みを発揮するには、ある程度の経験がベースとして必要なんだなぁということでした。
業界大手の人材紹介会社は登録者数が膨大なので、数打ちゃ当たる方式で、紹介先の会社に次々に新しい候補者を紹介できます。
そして、その仕事はシステム化されているので、ベテランのスタッフでなくても誰でもできます。
しかし、私が当時在籍したような中小の人材紹介会社の場合は、候補者を確保するのも大変だし、紹介先を探すのも大変なので、スタッフ一人ひとりの能力や経験がものをいいます。
だから、その分野の経験者の経験や勘はとても大事だったわけです。
当時、私も人材紹介業界で仕事をするのは初めての経験だったので、最初は業界経験者から手取り足取りいろんなことを教えてもらいました。
ただ、要領をつかんでからは、過去の仕事人人生の経験が大いに生かせました。
話変わって、昨日、会社の健康診断を受診しました。
検査の一つに腹部エコーがあったのですが、機器を操作しながら診察を担当した医師歴36年という医師がこんなことを言っていました。
「最近の若い医師はCTに頼り過ぎている。この機器だって使いこなせれば多くの病気や兆候を見つけられるんだ。つい最近も、観光で来日していたイタリア人男性の病気を見つけ喜ばれたよ」と。
おそらく、この医師が言いたかったのは、何でもかんでも最新の機器に頼りそれを全面的に信用するのではなく、大事なのは病気やその兆候を見逃さないことだ(それが医師の仕事だ)、ということだったのではないかと。
この言葉に私はうなづきました。
私は現在60歳の現役仕事人ですが、過去のいろんな仕事経験を踏まえ改めて思うのは、繰り返しになりますが、「その分野の経験者の経験や勘を侮ってはいけない!」ということですね。
いくら技術が進歩しても、その技術を利用して判断したり考えたりするのは生身の人間です。
正しく判断し考えることができなければ、せっかくの技術も役に立ちません。
そういう点においては、若い人たちは技術に依存し過ぎず、また、ベテランの年輩者たちをバカにせず、ベテランの持っている経験や勘からいろんなこと(自分に足りないもの)を積極的に学んだほうがいいと思います。
あなたの身近にもそんな人がいるのではありませんか?
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そして、その仕事はシステム化されているので、ベテランのスタッフでなくても誰でもできます。
しかし、私が当時在籍したような中小の人材紹介会社の場合は、候補者を確保するのも大変だし、紹介先を探すのも大変なので、スタッフ一人ひとりの能力や経験がものをいいます。
だから、その分野の経験者の経験や勘はとても大事だったわけです。
当時、私も人材紹介業界で仕事をするのは初めての経験だったので、最初は業界経験者から手取り足取りいろんなことを教えてもらいました。
ただ、要領をつかんでからは、過去の仕事人人生の経験が大いに生かせました。
話変わって、昨日、会社の健康診断を受診しました。
検査の一つに腹部エコーがあったのですが、機器を操作しながら診察を担当した医師歴36年という医師がこんなことを言っていました。
「最近の若い医師はCTに頼り過ぎている。この機器だって使いこなせれば多くの病気や兆候を見つけられるんだ。つい最近も、観光で来日していたイタリア人男性の病気を見つけ喜ばれたよ」と。
おそらく、この医師が言いたかったのは、何でもかんでも最新の機器に頼りそれを全面的に信用するのではなく、大事なのは病気やその兆候を見逃さないことだ(それが医師の仕事だ)、ということだったのではないかと。
この言葉に私はうなづきました。
私は現在60歳の現役仕事人ですが、過去のいろんな仕事経験を踏まえ改めて思うのは、繰り返しになりますが、「その分野の経験者の経験や勘を侮ってはいけない!」ということですね。
いくら技術が進歩しても、その技術を利用して判断したり考えたりするのは生身の人間です。
正しく判断し考えることができなければ、せっかくの技術も役に立ちません。
そういう点においては、若い人たちは技術に依存し過ぎず、また、ベテランの年輩者たちをバカにせず、ベテランの持っている経験や勘からいろんなこと(自分に足りないもの)を積極的に学んだほうがいいと思います。
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yoron at 08:20│Comments(0)│仕事人の叫び