2024年04月28日
“かつて”に戻ろうとするな、見つめるべきは、“今”と“これから”

(過去の栄光に囚われていませんか?)
YAHOO!ニュースによれば、全国1,700強の市区町村のうち、約30%近くの自治体には書店がないのだとか。
こんなニュースを聞くと何となく衝撃的なイメージもありますが、私自身はまったく驚きません。
なぜなら、私は現在東京都北区に住んでいるのですが、区内で最大の繁華街においてもそこそこ大きな書店は一軒しかありません。
以前、駅前にチェーンの書店があったのですが、閉店し跡には100円ショップが入りました。
要するに、もはや紙文化の象徴でもある書店ビジネスは儲からないです。
これは、自分自身のこと、また身近で起きていることを考えてみると自然な流れだとわかります。
私が若かった頃(20代とか30代の頃)はスマホがそれほど普及していなかったので、勉強でも娯楽でも本を手に取ることがよくありました。
だから、当時は自宅の大きな書棚にはたくさんの本が並んでいたし、書棚に入り切れない本もたくさんあったので段ボール箱に収納していたほどです。
それが、ネットにはまってネット上でいろんなことをするようになって以来、読書量はかなり減りました。
そして、現在は本を読むことはほとんどなく、所有していた本は邪魔なので多くを捨てました。
私の現在の勤務先は学生専用マンションの食堂なのですが、食堂の壁には大型の液晶TVが設置されていて営業時間中は何らかの番組が放映され続けています。
しかし、食堂を利用している学生のほとんどがTVには目もくれず、手元のスマホの画面ばかり見つめています。
かつては、自宅で食事する時、外食する時など、TVを見れる環境であればTVに目をやりながら食事をしたものですが、今どきの若者にとってはTVの代わりがスマホなのです。
こういう状況を毎日見ていると、もう従来のスタイルのメディアビジネスに将来性はないなと強く感じます。
新卒で入社した大企業で広報の仕事に関わっていた頃、広報宣伝のための有効なメディアとしては、TV・ラジオ・新聞・雑誌が主なものでした。
大学時代の友人がこういった業界に就職が決まると、「お前、いいなー、かっこいい仕事に就けて」などと羨ましく思ったものです。
そんな業界も今や完全に斜陽化しています。
今であればこの業界に取って代わったのはネット業界といったところでしょうか。
考えてみると、以前から、その時の花形産業は時代とともに衰退し他の産業が栄えると言われていました。
実際、歴史はその通りになっています。
石炭業、造船業、鉄鋼業、家電業、と。
世の中をよく知らない若い人は、その時に勢いのある、話題性のある仕事に就きたいと思うものなので、そういう思考で就職先を決めるのはしかたがありません。
ただ、先ほど述べた書店やTVを取り巻く環境について考えてみると、それらが過去のように繁栄することはもうない言わざるをえません。
いくら出版物の種類や内容を変えてみたところで、TV番組の制作に工夫を凝らしてみたところで、それらを従来のスタイルでやろうとするかぎりビジネスに未来はないでしょう。
大事なのは、“かつて”に戻らないで、“今”と“これから”をしっかり見つめてビジネス戦略を立てることです。
さて、あなたの仕事を取り巻く環境はいかがですか?
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しかし、食堂を利用している学生のほとんどがTVには目もくれず、手元のスマホの画面ばかり見つめています。
かつては、自宅で食事する時、外食する時など、TVを見れる環境であればTVに目をやりながら食事をしたものですが、今どきの若者にとってはTVの代わりがスマホなのです。
こういう状況を毎日見ていると、もう従来のスタイルのメディアビジネスに将来性はないなと強く感じます。
新卒で入社した大企業で広報の仕事に関わっていた頃、広報宣伝のための有効なメディアとしては、TV・ラジオ・新聞・雑誌が主なものでした。
大学時代の友人がこういった業界に就職が決まると、「お前、いいなー、かっこいい仕事に就けて」などと羨ましく思ったものです。
そんな業界も今や完全に斜陽化しています。
今であればこの業界に取って代わったのはネット業界といったところでしょうか。
考えてみると、以前から、その時の花形産業は時代とともに衰退し他の産業が栄えると言われていました。
実際、歴史はその通りになっています。
石炭業、造船業、鉄鋼業、家電業、と。
世の中をよく知らない若い人は、その時に勢いのある、話題性のある仕事に就きたいと思うものなので、そういう思考で就職先を決めるのはしかたがありません。
ただ、先ほど述べた書店やTVを取り巻く環境について考えてみると、それらが過去のように繁栄することはもうない言わざるをえません。
いくら出版物の種類や内容を変えてみたところで、TV番組の制作に工夫を凝らしてみたところで、それらを従来のスタイルでやろうとするかぎりビジネスに未来はないでしょう。
大事なのは、“かつて”に戻らないで、“今”と“これから”をしっかり見つめてビジネス戦略を立てることです。
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yoron at 07:41│Comments(0)│仕事人の叫び