2024年04月27日
中途半端な力を過信してはいけない、なぜなら

(仕事人よ、自分の力を過信することなかれ!)
飲食の仕事に就いて約10年、今、かつて勤めた銀座の日本料理店で働いていた頃に仕えた料理長の言葉を思い出します。
彼は私との会話の中でこんなことを言ったのです。
「料理人というのは、10年経った頃から成長する人としない人の差が出るもんだ。成長する人は、それまで身につけたノウハウやスキルを土台にして、さらに高い目標を設定し日々創意工夫しながら努力を続ける。一方、成長しない人は、それまで身につけたノウハウやスキルで多くのことができてしまうので満足してしまい、そして自分の力を過信して努力をやめてしまうのだ」と。
今の自分自身について考えてみると、たしかにこの指摘は当たっているなと思います。
4月21日付の記事で、職場の責任者が緊急入院〜療養生活のため私が業務を代行しているという話をしましたが、業務はしっかり遂行して目的を達成できているので、我ながら自分の力は大したものだと思い込んでいるところがあります。
しかし、一方で、よく考えてみると、今の仕事は、これまでの仕事を通して身につけたノウハウやスキルがあればこなせてしまう程度のもので、私にとってそれほど難易度は高くなく、それゆえ、日々の仕事を目標もなく淡々とこなしているだけの自分に気付きます。
心のどこかで、「料理人としてこれぐらいの力があるんだから、これ以上いろんなことを勉強しなくてもいいや」という思いがあるのかもしれません。
飲食の仕事に就いた当初、初めて自分で料理作りを体験した時は、いろんな料理本などを買ってきて勉強し、自宅にいろんな調理器具をそろえて自己研鑽に励んでいました。
今それらのものは、書棚に並んでいるだけだったり、一部のもの以外は使われなくなったりしています。
また、今の仕事先での仕事は以前の仕事先での仕事に比べ厳しさに欠けていてある面楽なので、「もう過去のような厳しい環境は経験したくないなぁ」という甘えもあります。
こういうのって、私だけでなく、おそらく、多くの仕事人にも当てはまりそうな気がしています。
ある程度仕事に慣れてきて自分でいろんなことができるようになると、できる仕事人から見ればまだまだのレベルなのに、本人は勝手に自分はできる仕事人だと勘違いして学びをやめ、努力を怠ってしまうのです。
つまり、中途半端な力を過信してしまうわけです。
その結果として、仕事の成果は大したものではない、他人から高い評価も得られないものになってしまうのです。
私の仕事でいえば、調理提供した料理をお客さんは食べてはくれるが、美味しい!と感動してはくれないということです。
あなたにも経験がありませんか?
例えば、上司から資料作成を依頼されて作成し提出した際、自分では満足度100%近いものだったので褒めてもらえると思い込んでいたのに、上司からは簡単に「ありがとう、そこに置いといて」という返事しかなくがっかりしたとか、「私が指示したことと違うんだよな、もう一度作り直して」と言われて腹が立ったとか。
これは、上司の立場からすると、例えば、こういうことだったかもしれません。
「急ぎだったので、欲しかったのは立派な体裁の資料じゃなく、必要な情報だけが記載されている簡単なものでよかったんだ、タイミング的にもう遅いんだよな」とか、「あれほどポイントを説明しておいたのに完全に的外れな資料なんだよな」、とか。
結局のところ、繰り返しになりますが、仕事人としては中途半端な力しかないのに自分の力を過信してしまうと、決していい結果を生まないし、評価も得られないということです。
仕事人であるかぎりは、どんなに長くその仕事に関わっていようと、いくらいろんな経験を積んでいても、「自分はまだまだ未熟だ、さらなるレベルアップを目指して頑張ろう!」と思うことが大事だし、そして努力をし続けることが大事なのです。
世間で一流と称されるような仕事人たちはきっとそういうふうに自分の仕事に向き合っているんだと思います。
お互い、そんな仕事人でありたいですね。
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飲食の仕事に就いた当初、初めて自分で料理作りを体験した時は、いろんな料理本などを買ってきて勉強し、自宅にいろんな調理器具をそろえて自己研鑽に励んでいました。
今それらのものは、書棚に並んでいるだけだったり、一部のもの以外は使われなくなったりしています。
また、今の仕事先での仕事は以前の仕事先での仕事に比べ厳しさに欠けていてある面楽なので、「もう過去のような厳しい環境は経験したくないなぁ」という甘えもあります。
こういうのって、私だけでなく、おそらく、多くの仕事人にも当てはまりそうな気がしています。
ある程度仕事に慣れてきて自分でいろんなことができるようになると、できる仕事人から見ればまだまだのレベルなのに、本人は勝手に自分はできる仕事人だと勘違いして学びをやめ、努力を怠ってしまうのです。
つまり、中途半端な力を過信してしまうわけです。
その結果として、仕事の成果は大したものではない、他人から高い評価も得られないものになってしまうのです。
私の仕事でいえば、調理提供した料理をお客さんは食べてはくれるが、美味しい!と感動してはくれないということです。
あなたにも経験がありませんか?
例えば、上司から資料作成を依頼されて作成し提出した際、自分では満足度100%近いものだったので褒めてもらえると思い込んでいたのに、上司からは簡単に「ありがとう、そこに置いといて」という返事しかなくがっかりしたとか、「私が指示したことと違うんだよな、もう一度作り直して」と言われて腹が立ったとか。
これは、上司の立場からすると、例えば、こういうことだったかもしれません。
「急ぎだったので、欲しかったのは立派な体裁の資料じゃなく、必要な情報だけが記載されている簡単なものでよかったんだ、タイミング的にもう遅いんだよな」とか、「あれほどポイントを説明しておいたのに完全に的外れな資料なんだよな」、とか。
結局のところ、繰り返しになりますが、仕事人としては中途半端な力しかないのに自分の力を過信してしまうと、決していい結果を生まないし、評価も得られないということです。
仕事人であるかぎりは、どんなに長くその仕事に関わっていようと、いくらいろんな経験を積んでいても、「自分はまだまだ未熟だ、さらなるレベルアップを目指して頑張ろう!」と思うことが大事だし、そして努力をし続けることが大事なのです。
世間で一流と称されるような仕事人たちはきっとそういうふうに自分の仕事に向き合っているんだと思います。
お互い、そんな仕事人でありたいですね。
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yoron at 06:01│Comments(0)│仕事人の叫び