2024年02月04日
仕事に大きいも小さいもあるもんか!
(他人をその人が就いている仕事で評価してしまっていませんか?)
大企業や官公庁などに勤務していて大きなプロジェクトに関わる機会があると、自分が何か大きな仕事をやっているように気になったりするものです。
また、組織の規模が大きいと自分の仕事の成果が大勢の人に影響を与えるので、これまた同様の気になります。
私が新卒で入社した会社は日系の大手メーカーでしたが、最初に担当したのが同社が主催していた女子プロゴルフトーナメント関係の仕事で、運営費が億単位だったこともあって自分がすごい仕事をしているように感じていました。
その後、その会社を辞めて他社に転職する際は、職務経歴書でこんなビッグイベントの企画から運営までを担当し成功させたとアピールしていました。
同様のことは転職する度にやっていました。
そんな私は、これまで10数回の転職をし、いろんな業界のいろんな規模の会社でいろんな仕事を経験してきました。
そして、現在はある学生専用マンションの食堂でパートタイマーとして調理補助の仕事に就いています。
若い頃の私からみれば、今の仕事はきっと小さくて付加価値が低いものに思えるでしょう。
他人視点で見れば、「非正規雇用、かつ時給制の安い給料でなんて情けない仕事をしているんだ」と自分を卑下したかもしれません。
飲食業界で非正規労働者として働き出して約10年になりますが、20代、30代の頃はこんな将来を迎えるとは微塵も思っていませんでした。
しかし、いろんな経歴を経てきた今だからこそつくづく思うのは、“世の中の仕事に大きい仕事とか小さい仕事なんていう分類はない”ということです。
ずばり、仕事はどんな仕事でも同じで仕事なんです。
それぞれの仕事の成果は誰かに必要とされ、世の中がうまく回っていく上で役立っています。
需要と供給の関係で報酬(収入)面に差があったり、重要度に差があるのはしかたがありません。
また、個々人の能力差で就ける仕事が異なるのもしかたがありません。
ただ、仕事である以上は誰でもが自分の仕事に真剣に取り組み、いい成果を出すことに努めなければなりません。
それが実践できている限りにおいては、誰がやっているどんな仕事に対してもお互いに尊敬し合うべきだと思っています。
自分の能力以上に環境のおかげで仕事ができている人の中には、いつしか不遜な態度で他人に対し、仕事によって相手を見下す言動をする人もいます。
名だたる大企業や官公庁で仕事をし他の環境や仕事を経験したことのない人の中には、自分はこんなに大きな仕事をこれまでいくつもやってきた実績があるから他のどんな仕事に就こうが成果を出してみせると豪語する人もいるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。
例えば、そういう人が未経験の業界の小さな会社に入社して、かつての勤務先で出したような成果を出すことができるのでしょうか。
現実は逆に成果を出すことができなかった、という事実を私はこれまでの仕事人人生において多々目撃してきました。
かつて勤めた中小企業では、大企業を辞めて部長職で迎え入れられた人が、在職中にほとんど成果を出せないまま寂しく去っていったこともありました。
その人がよく口にしていた不満は、「この会社は遅れている。仕事のやり方もなっていない」などといったネガティブなことばかりでした。
要するに、この人は、大企業と中小企業の違いもわからず、大企業に在籍していた時の思考で大企業のやり方をそのままやろうとしてうまくいかなかったのです。
この人は仕事ができなかったのを会社や他人のせいにし、自分の実力のなさを認めたくなかったのでしょう。
この人の最大の過ちは、「これまで大きな仕事をやってきたのだから、目の前の小さな仕事なんて簡単にできる」という思い込みだったのだと思います。
私に言わせれば、“組織の看板や肩書で仕事をしてきた人は、それらをはずしたらただの一個人にすぎない”、といったところでしょうか。
本物の実力者は、そういうことを十分わかっているので、一個人として認められるべく仕事に励み成果を出し続けるものです。
私の周囲にもそんな人たちがいます。
そういう人たちを常々見ていて感心するのは、関わっている仕事に対しては常に前向きで、手抜きせず、しっかりとそれなりの成果を出していることです。
その人たちにとっては、最初から仕事の大小の分類はないんですよね。
私自身も肝に銘じたいと思いますが、仕事人としてこの意識は常に持っていたいものです。
「仕事に大きいも小さいもあるもんか!」ってね。
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ずばり、仕事はどんな仕事でも同じで仕事なんです。
それぞれの仕事の成果は誰かに必要とされ、世の中がうまく回っていく上で役立っています。
需要と供給の関係で報酬(収入)面に差があったり、重要度に差があるのはしかたがありません。
また、個々人の能力差で就ける仕事が異なるのもしかたがありません。
ただ、仕事である以上は誰でもが自分の仕事に真剣に取り組み、いい成果を出すことに努めなければなりません。
それが実践できている限りにおいては、誰がやっているどんな仕事に対してもお互いに尊敬し合うべきだと思っています。
自分の能力以上に環境のおかげで仕事ができている人の中には、いつしか不遜な態度で他人に対し、仕事によって相手を見下す言動をする人もいます。
名だたる大企業や官公庁で仕事をし他の環境や仕事を経験したことのない人の中には、自分はこんなに大きな仕事をこれまでいくつもやってきた実績があるから他のどんな仕事に就こうが成果を出してみせると豪語する人もいるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか。
例えば、そういう人が未経験の業界の小さな会社に入社して、かつての勤務先で出したような成果を出すことができるのでしょうか。
現実は逆に成果を出すことができなかった、という事実を私はこれまでの仕事人人生において多々目撃してきました。
かつて勤めた中小企業では、大企業を辞めて部長職で迎え入れられた人が、在職中にほとんど成果を出せないまま寂しく去っていったこともありました。
その人がよく口にしていた不満は、「この会社は遅れている。仕事のやり方もなっていない」などといったネガティブなことばかりでした。
要するに、この人は、大企業と中小企業の違いもわからず、大企業に在籍していた時の思考で大企業のやり方をそのままやろうとしてうまくいかなかったのです。
この人は仕事ができなかったのを会社や他人のせいにし、自分の実力のなさを認めたくなかったのでしょう。
この人の最大の過ちは、「これまで大きな仕事をやってきたのだから、目の前の小さな仕事なんて簡単にできる」という思い込みだったのだと思います。
私に言わせれば、“組織の看板や肩書で仕事をしてきた人は、それらをはずしたらただの一個人にすぎない”、といったところでしょうか。
本物の実力者は、そういうことを十分わかっているので、一個人として認められるべく仕事に励み成果を出し続けるものです。
私の周囲にもそんな人たちがいます。
そういう人たちを常々見ていて感心するのは、関わっている仕事に対しては常に前向きで、手抜きせず、しっかりとそれなりの成果を出していることです。
その人たちにとっては、最初から仕事の大小の分類はないんですよね。
私自身も肝に銘じたいと思いますが、仕事人としてこの意識は常に持っていたいものです。
「仕事に大きいも小さいもあるもんか!」ってね。
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yoron at 06:57│Comments(0)│仕事人の叫び