2024年01月02日
2024年は、もっと現実・現場をしっかり知る(見る)努力を
(仕事人としてのあなたの2024年の抱負は何ですか?)
新卒で入社した会社は日系の大手メーカーだったのですが、在職当時、経営企画部門で経営企画関連の仕事に関わっていたことがあります。
仕事の大半は資料作りでしたが、それらの資料には、「当社が今後目指すべきは、〇〇機能の強化」だの「重要部門への人材の重点配置」だの「〇〇のノウハウやスキルを身につけさせるための人材教育の実施」だのといったかっこいい言葉が羅列されていました。
で、そういう資料を作成し、それらの資料が上司のチェックを経て経営者のもとに届き、それに基づいて経営者が経営判断をして組織を動かしていく、そのプロセスに関わっていることに仕事のやりがいを感じ、そんな仕事をしている自分は仕事ができる人間なんだとうぬぼれていました。
当時はビジネス書を読みまくってたくさんの知識を詰め込んでいたので、なおさらそう感じていました。
しかし、その後の仕事人人生において、何度も転職して、いろんな組織を経験し、いろんな仕事を経験し、いろんな現場を経験しているうちに、上記のようなかつての自分の考え方はある意味間違っていたことに気付きました。
経営企画の仕事を通して得たノウハウやスキルが無駄だったわけではなく、現実・現場をほとんど知らないままで得意気に企画書等の資料を作って満足していた自分の姿が間違っていたのです。
ほんと、自分自身がいろんな現実・現場を知った(見た)からこそ言えることですが、現実・現場というのは理想通りには、計画通りにはなかなか動かないもんなんですよね。
そして、理想や計画を掲げた側が打ち出した(指示した)諸々のことが現場を振り回し、現場を疲れさせるという現実がよくあります。
例えばこんなことです。
かつて、冒頭で紹介した大手メーカー勤務時代に同世代の中堅社員を集めた集合研修を受けた際、同じグループで一緒になった工場勤務の同僚からこう言われたことがありました。
「お前のような本社勤務の人はいいよな、周囲の同僚たちはほとんど大卒で頭のいい人ばかりだから。工場の現場はよ、学歴の低い人が多く、しかも外国人労働者もいる。本社は人材教育に力を入れろと命令するが、口で言うほど現場の人材教育は簡単じゃないなんだ。仕事が嫌になったらすぐ辞めるし、仕事を休むし、言葉の壁があってコミュニケーションがうまくとれないことも多いし」と。
もし、私がこういう経験を身をもってやってから経営企画の仕事に就いたなら、当時とは違った資料作りをしていたかもしれません。
そういうことを考えると、どんな仕事人であっても、自分の仕事をやるにおいては、現実・現場をしっかり知る(見る)努力を怠ってはいけないなと。
私の現在の仕事はまさに最前線の現場にあります。
だから、毎日現実と向き合っています。
逆に経営からは一番遠く離れた場所、立場にいますので、経営側が現場の現実を知った上で経営判断をしいろんな施策を打っているのかどうかは確認できません。
先程、「経営企画の仕事を通して得たノウハウやスキルが無駄だったわけではない」と言ったのは、立場によってこういうギャップがあるというのは知ったからです。
つまり、同じ組織で仕事をしていながらも、立場、環境や役割の違いによっては、経験の有無によって仕事する上での考え方やり方に大きな違いが出るということです。
ありきたりな言い方かもしれませんが、やはり、仕事人はできるだけいろんな立場、環境や役割を経験することが大事で、そのことで、現実・現場をしっかり知る(見る)力を身につけることが大事だと思うわけです。
今年は、より一層この考え方に基づき行動したい、というのが新年の抱負といったところでしょうか。
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かつて、冒頭で紹介した大手メーカー勤務時代に同世代の中堅社員を集めた集合研修を受けた際、同じグループで一緒になった工場勤務の同僚からこう言われたことがありました。
「お前のような本社勤務の人はいいよな、周囲の同僚たちはほとんど大卒で頭のいい人ばかりだから。工場の現場はよ、学歴の低い人が多く、しかも外国人労働者もいる。本社は人材教育に力を入れろと命令するが、口で言うほど現場の人材教育は簡単じゃないなんだ。仕事が嫌になったらすぐ辞めるし、仕事を休むし、言葉の壁があってコミュニケーションがうまくとれないことも多いし」と。
もし、私がこういう経験を身をもってやってから経営企画の仕事に就いたなら、当時とは違った資料作りをしていたかもしれません。
そういうことを考えると、どんな仕事人であっても、自分の仕事をやるにおいては、現実・現場をしっかり知る(見る)努力を怠ってはいけないなと。
私の現在の仕事はまさに最前線の現場にあります。
だから、毎日現実と向き合っています。
逆に経営からは一番遠く離れた場所、立場にいますので、経営側が現場の現実を知った上で経営判断をしいろんな施策を打っているのかどうかは確認できません。
先程、「経営企画の仕事を通して得たノウハウやスキルが無駄だったわけではない」と言ったのは、立場によってこういうギャップがあるというのは知ったからです。
つまり、同じ組織で仕事をしていながらも、立場、環境や役割の違いによっては、経験の有無によって仕事する上での考え方やり方に大きな違いが出るということです。
ありきたりな言い方かもしれませんが、やはり、仕事人はできるだけいろんな立場、環境や役割を経験することが大事で、そのことで、現実・現場をしっかり知る(見る)力を身につけることが大事だと思うわけです。
今年は、より一層この考え方に基づき行動したい、というのが新年の抱負といったところでしょうか。
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yoron at 09:56│Comments(0)│仕事人の叫び