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2023年08月12日

思い入れが強過ぎると冷静な思考を失う可能性がある

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(あなたのその判断・決断、思い入れだけで行っていませんか?)
昨日、女子ワールドカップサッカーの準々決勝「日本 vs スウェーデン」の試合をネットのライブ配信で見ることができたので、前半戦の途中からでしたが最後まで見ました。
率直な感想としては、後半戦の終盤(アディショナルタイム含む)の反撃以外、日本の攻めにいいところはほとんどなく、2点リードしていたスウェーデンに1点は返したものの負けは確実だなという印象しかありませんでした。
前半戦なんて、シュート数が8本のスウェーデンに対し日本は0本だったし、試合運びを見ていても、スウェーデンの選手のパス回しがうまいのに対し、日本はパスがうまくできず相手側にとられる場面ばかりが目立っていました。

たしかに、スポーツの試合は最後までわからないということはありがちだし、そこがまた面白い点でもあるのですが、ただ、明らかに力の差があってその通りに結果が出る時というのはわりとわかるものでもあります。
今回対戦した両チームの最新のFIFAランキングによれば、スウェーデンの3位に対し日本は11位。
両者の試合運びのし方を見ていて、やっぱり、スウェーデンは客観的な評価に見合うだけの実力を見せているなという印象を受けました。
日本チームに勝って欲しかったというのは日本国民の一人として願いとしてはあったわけですけど、冷静な思考で見れば勝てる試合ではなかったというのが正直なところです。


しかし、この試合について、ネット上のコメントを見たかぎりにおいては、「惜しかった!」とか、「日本は強かった!」といったようなコメントがそこそこあって驚きました。
どこの国の国民だって、自国の代表には勝って欲しいものだし、負けたにしても何とか応援したいという気持ちは強いでしょう。
その気持ちはわからないわけではありません。
ただ、いい勝負をしている試合なら上記のようなコメントでも違和感はありませんが、どう見ても一方的に押されている場面のほうが多く、最後に一矢報いたにしても結果的に負けた試合であれば、そのようなコメントに対しては違和感しか感じないのです。

スポーツの試合であれビジネスであれ、結果を出さなければならない世界においては常に冷静な思考で判断・決断をする必要があります。
熱くなるのは一向にかまいませんが(事を成し遂げる上で情熱は大事なので)、冷静さを欠いて思い入れだけで物事を判断し決断しては失敗したり、損失を被る可能性があります。
特にスポーツの試合などは、マスメディアが試合全体ではなく一部を切り取り、そしてメディア側の視点で情報を伝えることがあるので、受け手側がその影響を受けてしまうことがあります。
それはある意味しかたのないことではありますが、今回の私のようにライブでその試合を見ると一部始終を自分の目でしっかり見ることができるので他人の見方を排除することができます。
もちろん、見方は人それぞれなので、先程紹介したように「惜しかった!」、「日本は強かった!」という印象を持った人もいるかもしれませんが、少なくとも私はそうは思わなかったということです。

繰り返しになりますが、思い入れが強過ぎると冷静な思考を失う可能性があります。
Warm Heart, Cool Head(熱い情熱と冷静な思考)』という言葉を聞いたことがある人は多いかと思います。
これも繰り返しになりますが、何かを成し遂げようとする上において、それが大きなものであればあるほど強い思い入れ(情熱)はとても大事です。
と同時に忘れてはいけないのは、結果を成功に導くには冷静な思考での判断・決断もまたとても大事だということです。
スポーツを観戦する側は好き勝手に自分の思い入れで楽しめばいいと思いますが、自分が当事者になる事柄については、やはり常に冷静な思考を持つ必要があると思う次第です。

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yoron at 05:10│Comments(0)世の中を斬る! 

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