2023年03月12日
要注意!、こんな会社(組織)は潰れる可能性が高い
(自分の仕事がなくなるのは辛いですよね)
私はこれまで10数回の転職を経験していますが、そのうち3社は私の退職後に消滅しました。
この経験から、私の主観に基づくものではありますが、潰れる会社(組織)には共通しているものがあるように感じています。
細かい点をあげれば共通点はたくさんあるのですが、それよりも全体的な大きなものをみるほうが大事なのかなと。
で、私が感じたそれ「潰れる会社(組織)に共通しているもの」はこれでした。
“マネジメントがいい加減、そのため現場は各自がそれぞれの思いだけで動いてしまっており、仕事のおかしさに気付いている人がいてもなかなか言い出せない雰囲気がある”ということです。
私自身の経験で事例を一つ紹介します。
その会社は、当時IT業界では先駆的な技術で急成長をしていました。
私はその会社の中途採用の求人情報を見て応募し採用されたのですが、実はこの会社、以前に顧客情報の漏洩という不祥事を起こした経緯がありました。
それでも私が入社した頃はかなりの規模になっていて、IT企業として社内にはその方面でのスキルを持った人材は多そうな印象がありました。
ただ、入社後、しばらくしてからいろんな違和感をあちこちで感じるようになりました。
それは、私がこの会社の入社以前に大手企業2社で働いた経験があり、1社は日系の大企業、もう1社は外資系の大企業だったので、それらの会社(組織)との比較からくるものでした。
このIT企業は、規模が大きくなる段階で日系の大企業の傘下に入ったのですが、それに伴いその大企業から役員他多数の人材を受け入れていて、社内にはその親会社のやり方が多く見られました。
一方でベンチャー時代の社風も混在していたため、ルールを無視して動くスタッフも多いといった感じでした。
「こりゃないよな」と私が驚いたことはいろいろありますが、いくつか紹介します。
まず、一つめは、部署内の会議でのことです。
情報共有のために部門長主催の会議が毎週開催されていたのですが、そこで使用される資料の活字がやたら小さく、たくさんのデータがびっしり記載されていたのです。
その部門の部門長は親会社の出身者でしたので、おそらく親会社でのやり方だったのでしょう。
私はこの会社入社前の前職が外資系だったので、こんな資料の作り方は完全にNGだと感じました。
二つめは、部署内は正社員と派遣社員の割合が半々ぐらいだったのですが、派遣社員が規則の就業時間に真面目に出勤してくるにも関わらず、正社員は遅刻してくる人が何人かいたことです。
そして、遅刻しても当事者たちが平然としていたことに驚きました。
部門長もこの点は問題に感じていたようで私に改善の指示を出したのですが、私がその件を相談しようと同社の人事部スタッフと打合せを持った際の相手側の説明にまた驚きました。
人事部の見解としては、この会社はこれまで就業時間に縛られず現場ごとに業務を遂行してきているので、いちおう会社の規則はあるが運用は現場でお願いしたいということでした。
要するには、人事部門では形式的なルールはいろいろ作るけども他部署を動かす力はないので部署ごとにうまくやってほしいということだったのです。
三つめは、私自身の能力の欠如、またこの会社の社風の見誤りというのがあり、スタッフをうまくまとめていけなかったというのがあります。
マネージャー職で入社した私は、かつての勤務先で身につけたノウハウやスキルでマネジメントしようと考えたのですがそれらは通用せず、逆に正社員スタッフからは反発を受けることになってしまってチームワークがうまく機能しませんでした。
親会社のやり方で通そうとする上司とバラバラに行動するスタッフの間にはさまれた私は、この状況は自分の力ではどうすることもできないと判断し退職しました。
実は、この時、会社の事業も曲がり角にきていたのです。
当時ニーズの高かった技術も陳腐化し衰退の方向に向かっていました。
競争相手がいないか少ない事業なら、強力な競争相手が出現しないかぎり安泰かもしれません。
しかし、世の中そんなに甘いわけはなく、うまみのある分野にはいろんな企業が参入して競争が始まり、戦略に失敗した企業は市場から撤退していくしかないのが現実です。
大企業といえば必死の経営努力なくしては生き残れない時代です。
競争に完全に破れたら潰れるしかありません。
潰れるのはある日突然潰れるのではなく、事前にその兆候が見られるようになります。
そして、中で働く社員は、「この会社(組織)はおかしいよね」ということに案外気付いていたりします。
あなたが現在勤務している会社(組織)はどうですか?
日頃から自分の勤務先について自己点検しておくのは大事なことかなと思う次第であります。
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一方でベンチャー時代の社風も混在していたため、ルールを無視して動くスタッフも多いといった感じでした。
「こりゃないよな」と私が驚いたことはいろいろありますが、いくつか紹介します。
まず、一つめは、部署内の会議でのことです。
情報共有のために部門長主催の会議が毎週開催されていたのですが、そこで使用される資料の活字がやたら小さく、たくさんのデータがびっしり記載されていたのです。
その部門の部門長は親会社の出身者でしたので、おそらく親会社でのやり方だったのでしょう。
私はこの会社入社前の前職が外資系だったので、こんな資料の作り方は完全にNGだと感じました。
二つめは、部署内は正社員と派遣社員の割合が半々ぐらいだったのですが、派遣社員が規則の就業時間に真面目に出勤してくるにも関わらず、正社員は遅刻してくる人が何人かいたことです。
そして、遅刻しても当事者たちが平然としていたことに驚きました。
部門長もこの点は問題に感じていたようで私に改善の指示を出したのですが、私がその件を相談しようと同社の人事部スタッフと打合せを持った際の相手側の説明にまた驚きました。
人事部の見解としては、この会社はこれまで就業時間に縛られず現場ごとに業務を遂行してきているので、いちおう会社の規則はあるが運用は現場でお願いしたいということでした。
要するには、人事部門では形式的なルールはいろいろ作るけども他部署を動かす力はないので部署ごとにうまくやってほしいということだったのです。
三つめは、私自身の能力の欠如、またこの会社の社風の見誤りというのがあり、スタッフをうまくまとめていけなかったというのがあります。
マネージャー職で入社した私は、かつての勤務先で身につけたノウハウやスキルでマネジメントしようと考えたのですがそれらは通用せず、逆に正社員スタッフからは反発を受けることになってしまってチームワークがうまく機能しませんでした。
親会社のやり方で通そうとする上司とバラバラに行動するスタッフの間にはさまれた私は、この状況は自分の力ではどうすることもできないと判断し退職しました。
実は、この時、会社の事業も曲がり角にきていたのです。
当時ニーズの高かった技術も陳腐化し衰退の方向に向かっていました。
競争相手がいないか少ない事業なら、強力な競争相手が出現しないかぎり安泰かもしれません。
しかし、世の中そんなに甘いわけはなく、うまみのある分野にはいろんな企業が参入して競争が始まり、戦略に失敗した企業は市場から撤退していくしかないのが現実です。
大企業といえば必死の経営努力なくしては生き残れない時代です。
競争に完全に破れたら潰れるしかありません。
潰れるのはある日突然潰れるのではなく、事前にその兆候が見られるようになります。
そして、中で働く社員は、「この会社(組織)はおかしいよね」ということに案外気付いていたりします。
あなたが現在勤務している会社(組織)はどうですか?
日頃から自分の勤務先について自己点検しておくのは大事なことかなと思う次第であります。
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yoron at 04:55│Comments(0)│仕事人の叫び