他人の優先順位と自分の優先順位は違うと知れ「ちょっとできた」を自信にし、それを積み重ねれば物事は上達する

2022年11月26日

優秀な人材の採用は超難しい、現場の現実をよく見てみろ

業務マニュアル
(現場で使える仕事人にするには、教育こそがもっとも大事だという話)
非正規雇用の仕事に就いてそこそこの年月が経ちますが、最前線の現場に身を置きながらよく思うのは、「最前線の現場で働いている人が一番気にしているのは、目の前の仕事や身の回りの出来事や人間関係などで、組織全体のこととか、組織の利益のこととか、仕事の改善とか、そういったようなマネジメント視点での考えってないよな」ということです。
いや、これはそんな考え方を持った人が皆無というわけではなく、現場では、そういう視点からの仕事のし方を求められていないので誰もやらないのかもしれません。
それと、これは雇われて働いている人についての見方であって、自ら経営者となって仕事をしている人は意識が全然違うでしょうから当てはまらないと思います。

以前、現在の職場で業務効率化のためにマニュアルを作成してスタッフたちに配布したという記事を書いたことがありますが、以前の仕事先では自分が辞める時に業務マニュアル(引継ぎ書)を作成して後任者に渡したこともありました。
この私のとった行動は現在の仕事先でも以前の仕事先でも上司や他のスタッフたちに驚かれました。
「今までこういうことをした人は一人もいなかった」と。
なぜ私がこういう行動をとったのかといえば、非正規雇用の仕事に就く前は正規雇用の社員としていくつかの会社でマネジメント側の仕事をした経験があったので、日々の仕事をしていく中でそういったものの必要性を痛感していたからです。


組織で仕事を回していると、組織にできる仕事人とできない仕事人の両方がいたとしても、できない仕事人ができない部分はできる仕事人がちゃんとフォローするので現場はうまく動きます。
現場に身を置いているとそういう場面を目の当たりにすることができます。
できない仕事人というのは、「この人、この仕事に向いていないよな」というぐらいダメな仕事ぶりだったりします。
例えば、私は飲食の仕事に就いてかれこれ8年になりますが、同僚の中には、初めて経験するという人もいて、そういう人の中には「飲食の仕事においてこれは基本中の基本だからね」という事柄を教えてもまったく理解できない人もいたりします。
そういう人はお客さんにしばしば迷惑をかける行為をしてしまうので、そういう時はすかさずベテランスタッフがフォローしたりするわけです。

私のいる飲食業界は慢性的に人手不足なので、業界(仕事の)経験があろうがなかろうが応募者がいるとすぐ採用してしまう傾向があります。
その結果、現場では上記のようなこともよく起きます。
もちろん、優秀な人材が採れるに越したことはありませんが、それ以前に経験者もめったに採れない現状においては、猫の手も借りたい一心でよほど変な人でなければ採用してしまうという流れができてしまっているのです。
こういう業界の場合は、採用後の教育が大事ということになります。
決して優秀とはいえないまでも、根気よくしっかり教育することで戦力化できればいいわけです。
現場がしっかりしているところはそういうことができているということです。
「優秀な人材の確保を」なんてきれいごとを言う前に、現場の現実をよく見ることがまずは大事かなと思う次第です。

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yoron at 10:29│Comments(0)仕事人の叫び 

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