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2022年03月09日

夢や目標は、ちっちゃくてもいいから持ったほうがいい、その理由は

夜明けの風景(船倉海岸)
(過去は過去、これからの人生のために、夢や目標を持とうではありませんか!)
平凡な人生を歩んできた私のような人にとって、還暦が近い年齢にもなってくると、仕事人として大きな夢を描いたり、目標を掲げるのは難しくなります。
もちろん、空想・妄想ならそれは可能ですが、体力、気力、記憶力、その他諸々の力が確実に衰えていっているのは自分でも実感できるでしょうから、多くの人は現実重視の生き方を選択するはずです。
ある作家が、50歳を過ぎたら残り人生を考え、目標は手が届きそうなものにしろみたいなことを言っていましたが、私も同感です。
10代、20代、30代といった若い頃は、思いが強ければ、努力次第で多少の困難は乗り越えて夢や目標を実現できると思い込んでいたものですが、さすがに今はもうそんな思い込みはありません。

ただ、夢や目標を持つことの大切さは今も信じています。
むしろ、若い頃よりもそのことを確信しています。
なぜならば、現実を嫌というほど経験してきたので、夢や目標を持ち続けることがいかに自分の人生に潤いを与えるかわかったからです。
例えば、私は現在、非正規労働者の身分で飲食の仕事に就いています。
仕事は低賃金、重労働で大変ですが、この仕事で得られるものが私のささやかな目標の実現のために役立っているのでやりがいを感じています。
他人からは笑われるかもしれませんが、40代まで自分が食べる料理をまともに作れない人間だったので、自炊の楽しさを知ってから、自分にも他人にも美味しいと感じられる料理を作れるようになることが今の私の目標になりました。


他人は言うかもしれません。
「50代から料理を習い始めたって、美味しい料理を作れるもんか」
「美味しい料理なら、長年腕を磨いてきたプロの料理人のお店で食べられるよ」
「商売できる実力もないのに、それはただの自己満足だろ」
でもね、いいんです。
私の夢や目標は他人のものではなく自分のものなのですから。
私ね、この目標を持っているおかげで毎日が楽しく、面白く、生き生きしているのが自分でもわかるんです。
50代を目前にしたところで一気に進路変更しましたが、自分の判断・決断に間違いはなかったと思います。
以前の路線のまま人生を送っていたら、今頃、「私の実力なら会社でもっと重要な仕事に就いて活躍できたはずなのに、会社は人を見る目がなかった」などと我が身を嘆いていたかもしれないからです。

多摩大学名誉教授の田坂広志氏が、米国の大女優ウーピー・ゴールドバーグの面白いエピソードを紹介しています。
ニューヨークのアクターズ・スタジオで俳優修業をする若者たちから、彼女が次のような質問を受けた時の返事です。
若者たち「我々は、将来、役者になることを夢見て、毎日、毎日、厳しい修練を積んでいます。こうした我々の努力は、いつか報われるのでしょうか」
これに対し、ウーピー・ゴールドバーグはこう答えたそうです。
「今、あなたがたは、いつか役者になりたいとの夢を持ち、素晴らしい仲間とともに、励ましあい、助けあいながら、毎日その夢を求め、目を輝かせて生きているのでしょう。そうであるならば、あなたがたの努力は、すでに報われているではないですか」と。

彼女が言わんとしたことはわかったのではないでしょうか。
つまり、人は夢や目標があると生き生きするし輝くんです。
その姿は他人が見てもわかりますし、他人はそういう人に魅力を感じます。
例え成功し大人物になっても、他人の前で偉そうな言動をし他人を見下すような人は、他人から尊敬されないし、その人を利用しようという魂胆を持った人以外は誰もそういう人に近づきたがらないでしょう。
夢や目標の大小なんて関係ないと思います。
「お前の夢・目標、ちっちぇなー」と他人に言われても一切気にする必要はありません。
大事なことは、自分が生き生きできる夢や目標を持つことです。
それだけでいいのです。
さて、あなたの今の夢、目標は何ですか?

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yoron at 06:31│Comments(2)元気&感動話 

この記事へのコメント

1. Posted by フジモト   2022年04月16日 23:04
5 ステキですね。僕は2015年頃からよくチェックして拝読しております。ヨロンさんより数年後輩ですが、僭越ながら似たような経歴のところがあり、先輩としてブログを見ては励まされ、考えさせられたりと勉強させていただいてます。田坂広志氏のお名前が出たときは驚きました。僕も氏には教わることが多く、お陰で少しは肝を据えて生きていけるようになりました。今後も拝読させていただきます。お体に気をつけて頑張ってください。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2022年04月19日 14:43
>フジモトさん

コメントありがとうございます。m(_ _)m
似たようなご経歴をお持ちとのこと、お互いに共感し合える点も多そうですね。
田坂氏の言葉は一つひとつ重みがあって以前から気に入っており、著書などもよく読んでいました。
お互い、健康に留意しながら頑張りましょう。

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