2017年12月05日
経験してみることが大事なのは、自分ができるのかできないのかわかるから

(そう言うなら、あなた、それできますか?)
他人のやっていることを見て、「そんなの簡単にできるでしょ」とか、「そんなくだらんことやっているなら他のもっと重要なことやれよ」と言う人がいたら、「じゃ、あなたやってみてよ」とか「あなたのおっしゃる重要なこととは何で、ぜひそれをやってみせてくれませんか」と皮肉の一つも言いたくなったことはありませんか?
自分ではできないのに(やる気もないのに)他人のことばかりああだこうだと言う人を見たら、余程暇なんだろうなとか、こういう人にはあまり関わりたくないなとか、ただただ煩わしいだけだなとか、そんなことを思ってしまいます。
逆に、他人を批判したりけなしたりするのではなく、「こうすればもっと簡単にできるよ」とか、「それも大事なことだけど、こっちのほうを先にやったらもっと効果が大きいんじゃないかな」といったふうに前向きなアドバイス的に言ってくれたら、言われたほうも「そうか、なるほど」と聞く耳を持ちやすいものです。
他人がやっているのを見ると簡単そうに見えて(自分でもすぐできそうに思えて)しまうのに、実際自分がやってみると意外に難しく簡単ではなかったと実感できることは多いものです。
だからこそ自分で経験してみることは大事なのです、それこそ自分にとって重要なことであればあるほど。
以前勤めた小さな会社の社長が、ある時期経理担当者に任せるほうが効率が良さそうな事柄を自分自身でやっていた光景を見たことがありました。
私が「そういう仕事は経理担当者に任せてもいいんじゃないですか?」と聞いたら、社長はこう答えました。
「会社にとって資金繰りはもっとも大事なことなんだけど、恥ずかしながらこれまでは経理のことをよくわかっていなかった。だから、これではまずいと思って勉強の意味も込めてやっているんだ。それに自分自身が何もわかっていないと適切な指示もできないからね」と。
経験することの大事なポイントはこの社長の言葉に凝縮されています。
これは私自身の恥ずかしい体験談ですが、大企業の一社員として働いていた頃、個人で参加したある異業種交流会で名も知れぬ一起業家と話をする機会がありました。
彼は私の前で自分の事業の素晴らしさ、画期性について熱弁をふるっていましたが、当時私にはその事業の魅力を何も感じられなかったので腹の中で「こんな事業、どうでもいいな(将来性はないな)」と思っていました。
そんな私の思いが見透かされていたのか、相手は熱弁をふるった後私と別れる際にはガッカリしていたような印象を受けました。
その後、私自身の仕事人人生にいろんな変化があり、当時の彼と似たような環境に身を置いたことがありましたが、その時に自分もその彼と同じようなことをしており、そして相対した相手の反応で同様の気持ちになったことも経験しました。
そうなんです、人間は同じ(似た)環境に身を置くと自ずと同じ(似た)動きをするもんなんです。
何にせよ、仕事人には言うまでもないことでしょうが、経験するというのは大事です。
そして、その経験を通して自分ができるのかできないのか、そのことに関しての自分の本当の実力を知ることは大事なことです。
私は50歳を目前にしてまったく未経験の飲食業界に飛び込みましたが、外食で飲食店を頻繁に利用していたので、料理人が目の前で調理する場面を何度も見ているうちに、「これぐらいだったら自分でも簡単にできそうだな」と思うことがしばしばありました。
しかし、調理学校に入学したり、飲食店で働いたりしながら、料理人が簡単そうにやっていたことを再現してみようとしたらなかなかできなかったのです。
そんな経験をしてからしみじみ感じました、「見るのとやるのでは大違いだな」と。
仕事であれ何であれそういうもんなんでしょうね。
でもいいんです、それで、経験して気付くことが大事なのですから。
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彼は私の前で自分の事業の素晴らしさ、画期性について熱弁をふるっていましたが、当時私にはその事業の魅力を何も感じられなかったので腹の中で「こんな事業、どうでもいいな(将来性はないな)」と思っていました。
そんな私の思いが見透かされていたのか、相手は熱弁をふるった後私と別れる際にはガッカリしていたような印象を受けました。
その後、私自身の仕事人人生にいろんな変化があり、当時の彼と似たような環境に身を置いたことがありましたが、その時に自分もその彼と同じようなことをしており、そして相対した相手の反応で同様の気持ちになったことも経験しました。
そうなんです、人間は同じ(似た)環境に身を置くと自ずと同じ(似た)動きをするもんなんです。
何にせよ、仕事人には言うまでもないことでしょうが、経験するというのは大事です。
そして、その経験を通して自分ができるのかできないのか、そのことに関しての自分の本当の実力を知ることは大事なことです。
私は50歳を目前にしてまったく未経験の飲食業界に飛び込みましたが、外食で飲食店を頻繁に利用していたので、料理人が目の前で調理する場面を何度も見ているうちに、「これぐらいだったら自分でも簡単にできそうだな」と思うことがしばしばありました。
しかし、調理学校に入学したり、飲食店で働いたりしながら、料理人が簡単そうにやっていたことを再現してみようとしたらなかなかできなかったのです。
そんな経験をしてからしみじみ感じました、「見るのとやるのでは大違いだな」と。
仕事であれ何であれそういうもんなんでしょうね。
でもいいんです、それで、経験して気付くことが大事なのですから。
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yoron at 07:58│Comments(0)│仕事人の叫び