2023年12月29日
現場の実態を知らずとも組織は動かせる、でもね
(どんな仕事人でも、現場の実態を知っておくのは大事なことだ)
私は現在非正規雇用のパートタイマーとして働いていますが、仕事先はいろんな会社から給食を請け負っている給食会社です。
仕事のやり方としては、請負先の事業所へ契約スタッフを派遣して現場の実務にあたらせるというやり方です。
スタッフの大半は非正規雇用者で、会社の正社員は時々現場を巡回し、職場の責任者と打合せを行うという感じです。
私の長年の仕事人経験も踏まえて言うと、ぶっちゃけ、時々打合せで現場訪問する程度で現場の実態がわかるわけがありません。
自分自身が現場経験者なら多少は想像できるかもしれませんが、まったくの未経験者ならば打合せ相手の言うことを鵜呑みにするしかないでしょう。
私が身を置く現場は会社が請け負っている現場としては大きな現場なので、それなりに会社の売上(収益)には貢献しているはずです。
現時点に至るまで会社側に悪影響を与えるような問題は発生しておらず、逆に時々ほめられるようなこともあります。
おそらく、時々やって来る本部の担当者は、「この現場は大丈夫だ。このまま順調に推移して会社に利益を与え続けてほしい。運営は責任者に任せておこう」と思っているかもしれません。
現場責任者が、組織としてのあるいは日常の問題を把握していながらそれらについては何も言及せず、自分の評価を高めたいがために(下げたくないために)良いことばかり報告しているのなら、本部の担当者が何も知らずに安心して帰っていくのはしかたがないでしょう。
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2023年12月28日
「仕事納めの日」はホッとする、よね?
(今年もいろいろありましたけれど、この日で一旦区切りをつけたい)
私の仕事は今日(12月28日)が仕事納めでした。
明日(12月29日)から来年(2024年)の1月8日までが年末年始休暇の11連休となります。
多くの仕事人が同じような気持ちになるのかもしれませんが、「仕事納めの日」はホッとしますよね。
なんかこう、とりあえず1年の仕事の締め括りができ、そしてしばらくゆっくりできるなと。
でも、仕事によっては年末年始は稼ぎ時だというので仕事が忙しくホッとする時間はないという人もいるんでしょうけどね。
まぁ、何にしろ私はホッとしています。
明日から始まる連休期間中は、のんびり、好きなことをやって過ごしながら、次の人生展開に向けていろいろ構想を練ろうと考えています。
来年は還暦を迎えいよいよ60代の人生がスタートしますので、節目だからこその思いも強くなりそうです。
あなたの仕事はいつが仕事納めですか?
今年1年を振り返り、また来年に向けて今思っていることは何かありますか?
当ブログに立ち寄っていただいている皆様方、今年は本当にお世話になりました。
よろしければ、来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
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2023年12月24日
仕事を辞めたら、有利な立場で仕事をしていた人は過去を忘れよ
(あなたの言動、周囲から疎まれていませんか?)
よく聞く話として、過去に役所で許認可を与える仕事をしていた人や大企業で購買関係の仕事をしていた人は、その人たちがその仕事を辞めても不遜な態度をとったり、もの言いをするから付き合いづらいと。
特に、長年その仕事に関わっていた人ほどその傾向が強いと。
一般的に、「会社(組織)の看板を自分の力と勘違いする人は多い」と言われますが、これなどはまさにその典型でしょう。
こういう仕事(許認可、購買等)は、自分で何もしなくてもいろんな会社が頭を下げながら寄ってきて、時には接待したり、過剰なまでのヨイショをしたりします。
こういう環境に身を置いていると、知らず知らずのうちに「自分はすごいんだ」という錯覚に陥りがちです。
それは本人の問題というより環境の問題が大きいでしょう。
そういう錯覚に陥らせないないようにするには、会社(組織)側は意図して人事異動をさせていろんな経験を積ませなければなりません。
だから、役所なんかは担当者と取引会社の癒着を防ぐ意味からも3年程度で人事異動をさせる仕組みを取り入れています。
それでも、役所体質という言葉もあるぐらいで、役所で働く人は身分が保証されていることもあって民間企業のような競争環境で働いていないから上から目線での言動になりやすいような気がします。
それに、過去に役所への依頼事をした際に実感したことですが、役所の人は面倒なことになるとなかなか動いてくれないんですよね。
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2023年12月23日
きれいごとを言いたくなる気持ちはわかるが、世の中の現実は
(世の中は甘くない、これほんと!)
以前から記事には書いていますが、私は、若い頃、ビジネス書を読みまくっていました。
そうですね、40代前半ぐらいまででしょうか。
特に、自分が仕事上で何か困ったり、職場の人間関係などで悩んだ時などは、その解決のヒントを得たくて関連する本をよく読んでいました。
当たり前かもしれませんが、本は売ることを目的に書かれているので、ストーリーとしてはややきれいごとでまとまっているものです。
成功本などは、途中でいろんな困難にぶち当たり何度もくじけそうになったけど、諦めずに頑張っていたら成功した、といったような。
当時は、本当の現実とか現場の実態とか世の中の裏のからくりとかよくわからないまま読んでいたので、本に書かれていたことを鵜呑みにし、そして自分が置かれている仕事環境とか周囲の人たちの言動とかを理想(あるべき姿)と違うと思って批判的にとらえるクセがありました。
「うちは他社に比べて遅れている」、「上司はマネジメント能力が欠如している」といった感じで。
仕事帰りに気の合う同僚と飲みに行っては、よく会社や上司の悪口を言い合ったものでした。
私はこれまで何度も転職をしてきましたが、新卒で入社した日系の大企業を辞め、その後、外資系企業やベンチャー企業で働いたのも、どこかでかつて読んだビジネス書の影響を受け理想を追い求めたからだと思います。
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2023年12月22日
浜の真砂は尽きるとも世に人間関係の悩みは尽きまじ
(人間関係の悩みはどこでもあるものさ)
『浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ』とは、天下の大盗人・石川五右衛門の辞世の歌といわれており、海辺に無数にある砂がなくなっても世の中に泥棒がいなくなることはないであろうという意味だそうですが、今回の記事のタイトルはそれをパクったものです。
で、今回の記事で言いたいのは、ズバリ、誰かとの付き合いができると必ずといっていいほど人間関係の悩みというのは生じるということです。
特に仕事人の世界においては、人間関係も利害が絡んでくるのでなおさらです。
私は、以前から現在の仕事はストレスをあまり感じないと言ってはきましたが、正直なところ、職場には責任者含め数名のスタッフがいるので人間関係上の悩みはあります。
まぁ、これが人生というやつなんでしょうね。
あなたは今、仕事上の人間関係で悩んでいることはありますか?
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2023年12月17日
意義がわからない仕事は、本音ではやりがいを感じないはず
(あなたは自分の仕事にやりがいを感じますか?)
単純にあなたに問い掛けます。
あなたは今、自分がやっている仕事に意義を感じていますか?
何のために自分は今の仕事をやっているのか、自分の仕事は誰かの役に立っているのか、自分の仕事の成果は他人に喜ばれて(感謝されて)いるのだろうか、今の仕事を通じて自分は人間として成長できているのだろうか、自分は今の仕事にやりがいを感じながら取り組めているのだろうか。
自問自答してみたことはありますか?
おそらく、多くの仕事人が自分の中でやったことがあるのではないでしょうか。
もちろん、私も何度もやったことがありますし、現在進行形で今もやっています。
私はこれまで何度も転職し、いろんな業界、会社、仕事を経験してきました。
若い頃の転職はキャリアップを強く意識したものではありましたが、本音の部分では、勤めている会社(その時にやっている仕事)を辞めるにおいては、その会社の事業や仕事に意義を見い出すことができなかったというのがあるような気がします。
例えば、私はかつて憧れて入社したIT系の会社を1年も経たないうちに退職したことがあります。
待遇は悪くなかったのですが、実際に入社して働いてみたら、自分の体質がIT系の仕事に向いていないことに気付いたのです。
ITの会社なので全員机の上にはPCが配置されていてそれらはネットワークでつながっており、仕事の成果はそのツールで生み出されるので、ほとんどの社員が就業時間中は自分の端末の操作に集中する、結果として職場は人と人の会話がほとんどない静かな環境、そういうのが私に居心地の悪さを感じさせました。
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2023年12月16日
高齢者の生き方は今後どんどん二極化する
(高齢になっても仕事に対する情熱は失いたくないものだ)
Facebookでつながっている友人が先日こんな投稿をしていました。
この友人は長らく大手企業に勤務し、その会社を定年退職した後も身につけているノウハウ・スキルを生かして今なお現役仕事人として頑張っている60代の方ですが、その方が個人のネットワークの集い(飲み会)に参加したところ、参加者は全員同様に高齢者ばかりだったものの全員が現役仕事人であるため、現場・現実の生のいろんな情報が聞けてとても有意義だったと。
現役であるということは、やはり最大の関心事は仕事ということなのでしょう。
もし、この集いが仕事人卒業者ばかりの集いだったならば、想像するに、主な話題は、健康のこととか、それぞれの家庭のこととか、趣味のこととか、そんな感じになったのではないでしょうか。
最近目にした労働者に関するデータによれば、今は60代の多くが現役仕事人をやっており、今後は70代の仕事人も増えていく予測のようです。
これは自分自身の現在の思いや生き方を考えても納得できます。
人生100年時代ともいわれていますが、生活費の問題だけでなく、こんなにも寿命が延びてしまう世の中なら、時間の使い方として、収入も得ながらやりがいや健康にも役立つ仕事を何かしら持っていたいと思うのはごく自然なことです。
私は来年60代に突入しますが、年齢とともに体力等の衰えは実感しつつも、気持ちの上では仕事人としてまだまだいけそうな気がしています。
だから、こう言っては失礼かもしれませんが、仕事人を卒業した人たちと健康問題や老後人生等の話題で盛り上がりたいとは思わないんですよね。
そんな私の今の思考も踏まえて思うのは、今後の世の中というのは、60代以上の高齢者たちの生き方というか進路がどんどん二極化していくのではないかと。
一方は、なるべく長く現役仕事人を続ける人たち、もう一方は、働くことをやめて違う生き方を模索するか働きたくても働けない人たち。
こういう二極化の実態は、自身がメンバーになっているFacebookでつながっている友人・知人たちの日常の姿を見ているとよくわかります。
私がつながっているのは世代的に40〜70代が主で、特に60代、70代は多く、私のこれからの人生を考える上で大いに参考にさせてもらっています。
私が予測する今後の世の中はこんな感じですが、あなたはどんな人生の選択を思い描いていますか?
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2023年12月10日
こういう飲み会(食事会?)なら歓迎、たまにはいいかも
(年末の風物詩とはいえ、飲み会参加もほどほどに)
私はここ数年忘年会という飲み会に参加していません。
10年近く前に現在の職業(飲食)にキャリアチェンジをはかって以来、会社勤め時代によくあった同僚たちの忘年会がなくなったというのも大きな要因の一つではありますが、それ以上に、50歳を超えてから健康を強く意識して飲酒を控えるようになったのがもっと大きな理由かもしれません。
会社の正社員だった頃は、年末の忘年会は同じ組織内の同僚たちとの良好な付き合いを継続する上で大事なイベントだと思っていましたが、実態は、酒飲んで酔って、会社絡みの悪口を言い合ったり、どうでもいい話題で盛り上がったりなど、はっきりいって非生産的な行動にしかすぎませんでした。
あっ、これは私の個人的な見方ですけどね。
ただ、中には参加してよかったと感じられる飲み会もあります。
その好例の一つが昨日参加した忘年会でした。
私は20年以上前に米国系の外資系企業で働いていたのですが、当時関わった仕事であるチームの一員として濃密な人間関係を築きつつハードワークの日々を送ったことがありました。
その当時のメンバーの一人が亡くなっていたので、当時の仕事仲間たちでお墓参りをするということになり、そのついでに旧交を温める意味で飲み会を開催したのです。
飲み会といってもがんがん飲むという感じではなく、イタリアンのお店で食事を楽しみながら軽くワインを飲んだり、飲まない人はソフトドリンクを飲みつつ、どちらかといえばお互いの会話を楽しむという会でした。
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2023年12月09日
本当に仕事よりプライベートを優先すべきなのか
(仕事と仲間との忘年会が重なったら、あなたはどうしますか?)
いつの頃からか、仕事漬けの日々を送る人生なんてバカバカしいからプライベートの時間を大事にすべきだという論調が高まり出しました。
ワークライフバランスという言葉もそういう中で出てきたのかなと。
私は“プライベートの時間も大切にする”という考え方には大いに共感できます。
しかし、同時に“仕事の時間も大切にする”という考え方も持つべきだと考えています。
人によっては、ただでさえ仕事に費やす時間が長いんだから、どんな状況でも仕事よりプライベートを優先したほうがよいとそういう行動をする人がいますが、個人的にはあまり感心しません。
極端かもしれませんが、こういう例を考えてみましょう。
あたなが担当している仕事で、お客さんに明日までに納品(回答)しなければならないもの(こと)があったとしましょう。
そんな前日に仲間たちとの飲み会が企画されていたとしましょう。
仕事を終わらせようとすると飲み会に遅れるか参加できない可能性があるとします。
さて、あなたはどちらを優先しますか?
プライベートのほうが大事だからと飲み会を優先し、客先には適当な理由をつけて納品(回答)が期限より遅れる旨伝えてお詫びしますか?
ずばり言いますが、もし後者なら、私の個人的な意見としては、仕事人失格ではないかと思います。
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2023年12月03日
仕事人なら、本業を手抜きして他のことに手を出すべからず
(目の前の仕事、一生懸命になっていますか?、真剣に取り組んでいますか?)
誤解を生みそうなタイトルになってしまいましたが、言いたいのは、要するに、仕事人は自分の仕事を通してお金をもらっている(収入を得ている)わけだから、その仕事を手抜きして仕事の品質を落としてはいけないということです。
趣味その他に労力や時間を割いて日頃のストレスを発散したり、日常生活を潤すのは大いにけっこうですが、そちらばかりに比重が増えて仕事面が疎かになったら本末転倒だということです。
これはかつての自分の行動の反省からもきています。
かつて、パソコン通信が全盛だった頃に、ネット上のコミュニティでのメンバー同士による議論というのが流行っていたのですが、私はこれにすっかりはまってしまい、平日仕事で疲れて帰ってきてからも深夜遅くまで議論に参加し、その結果、翌日の仕事では睡魔に襲われることが多く目の前の仕事に集中できなかったことがしばしばありました。
当時、仕事をテーマにしたコミュニティに複数参加していたのですが、ネット上では仕事の効率化だの、新しいビジネスのアイデアだのについて議論していながら、実際の仕事では手抜きが発生してしまい、逆に非効率になってしまっていたのです。
そういう経験もあるので、現在は、例えば、このブログの記事を書くのも、平日はやらないで週末の休みなどにやっています。
記事1本書くのも1時間かそれ以上かかるので、平日仕事を終えて帰宅してからだとけっこうきついんですよね。
私の場合、現在は肉体労働に従事しているのでなおさらです。
朝の仕事は午前5時半からスタートしているので、仕事開始時間から順調に仕事に取り組めるように体調管理には気を使っています。
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2023年12月02日
「考えている」だけでは、何も変わらないし、何も変えられない
(行動の段階になると腰が重くなるということってありませんか?)
『人間は考える葦(あし)である』と言ったのは、17世紀のフランスの有名な哲学者・パスカル。
(意味:人間は、大きな宇宙から見たら1本の葦のようにか細く、少しの風にも簡単になびく弱いものだが、“考える”力を持っているという点において偉大である)
たしかにその通りで、考えることによって人は豊かな文明をつくり上げ、そして豊かな生活を手に入れたことは間違いありません。
ただし、それはその考えが行動に結び付いていろんな成果を生み出してきたからです。
ここでもっとも重要なのは、どんなにいい考えでもそれが行動につながらなければ何も生まないということであり、それゆえ、考えたら行動を起こすということです。
仕事人をやっていると、いろんな悩みを抱えたり、いろんな迷いが生じたり、いろんな困難にぶつかったりするものです。
実際、私は20代の頃からそうでした。
毎日深夜遅くまで残業続きの時期があったり、休日出勤が多い時期があったり、仕事上で理不尽なことがあった時などは、通勤電車の中であるいは自宅にいる時などに、「私の人生、このままでいいのだろうか」とよく思ったものです。
その時は、「今の仕事はそのうち辞めて転職しよう」と思ったりもしましたが、結局それを実際に行動に移すことなく何年も時が過ぎていくというパターンが多かったような気がします。
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2023年11月27日
高齢労働者に幸あれ!
(個人的には、生涯現役を目指すぞ!)
かつての日本と違い、今は60代で現役仕事人というのはいたってふつうの時代です。
それはデータからもわかっています。
そして、今後はますます60代、70代の現役仕事人の割合は増えていくでしょう。
超高齢化社会なのですから、元気で動けるうちは現役で仕事人を続ける人口が増えるのは歓迎すべきことなのかもれません。
逆に、働かない高齢者が増えて、若い世代がそういった人たちを支えなくてはならない状況になったらそれは不幸なことです。
そういう点からも、私は老体に鞭を打ってでも働く高齢者が増えるのを応援したいと思います。
私は、現在、学生専用マンションの食堂で、入居者の学生さんに朝食と夕食を提供する仕事をしていますが、朝食は準備の都合上、毎朝午前5時半から仕事を始めています。
幸いなことに仕事先の近くに住んでいるので自宅を出るのは午前5時過ぎです。
出勤途中で、私より年長に見える人何名かとすれ違います。
どの方も私服ではありますが急ぎ足なので、私が想像するに、非正規労働者として何らかの仕事に就き、私同様仕事先に向かって通勤しているのではないかなぁと。
毎朝、この人たちとすれ違う度に、「お互い、頑張ろうね!」と心の中でつぶやいています。
全国の高齢労働者の皆さん、働く目的や理由はどうあれ、お互いに頑張りましょう!
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2023年11月26日
しなくていい苦労をあえてやる経験は大事だ
(目の前の苦労から逃げていませんか?)
かつて、よく飲みに行っていた小料理屋で女将さんからこんなことを言われたことがありました。
会話の流れの中で出てきた言葉ですが、「あなたは、人間は苦労することが大事だと言うけれど、最初からしなくていい苦労ならする必要なんてないんじゃないの?」と。
その時は、「あー、そういう考え方もありますね」と適当に同調したようなことを言ったのですが、内心は「やっぱり、人生において苦労の経験は大事なんだよな」と思ったものでした。
その考えは今も変わりません。
ただ、年取ってくると、過去のいろんな苦労を思い出しながら、「もう二度とあんな苦労はしたくないなぁ」と思うものではありますけどね。
なぜ苦労が大事なのかといえば、例えば、お金で散々苦労した人はお金の大事さを身をもってわかっていますけど、言葉の上でしか知らない人は、それまでの人生においてはお金で苦労したことがなくても、人生のどこかでそういう出来事が起きた時に対応ができず悩み、場合によっては最悪破滅してしまう可能性だってあります。
仕事上であまり苦労してこなかった人は、転職したりなどして環境が変わった時に躓く可能性があります。
こういっては何ですが、私の経験も踏まえていえば、過去にたくさんの苦労をした人ほど打たれ強く、雑草のように生き抜く力強さがあるけど、苦労が少なかった人ほど人間的に脆いところがあるような気がしています。
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2023年11月25日
安易に動くな、裏事情を知って(探って)から動け
(おいおい、そんなに安易な判断で動いていいんですか?)
このブログでこれまで度々言ってきましたが、私はこれまで多数の転職を経験しています。
同じ業界だけでなくいろんな業界を渡り歩いてきました。
そして、勤務した企業内ではいろんな部署に所属しいろんな仕事を経験しました。
大卒後最初に入ったのは自動車業界、その後、建設業界、IT業界、セキュリティ業界、人材業界、飲食業界と渡り、現在仕事をしている飲食業界においても、大手企業本社の社員食堂、日本料理店、高級居酒屋、中学校の給食室、小学校の給食室、ホテルの新築工事現場で作業員たちのためのまかない食調理、焼鳥店、焼肉店、専門学校の学生寮の食堂、学生専用マンションの食堂、等々、いろんな仕事(先)を経験してきました。
そんな私は、世の中を、物事を見る際には、“事実や真実”をベースにすることがもっとも大事だという考えを持っています。
そのために何に重きを置いているのかといえば、極力“裏事情を知る(探る)”ということです。
世の中の出来事であれ、人であれ、それぞれに必ず表と裏があります。
「私には表も裏もない」などと言う人がたまにいますが、はっきり言ってそれは嘘です(笑)。
仕事面でも私生活面でも同じような言動をしているように見える(見せる)人でも、人の内面というのはわからないものなので、実際のところは表と裏があるというのが正しいでしょう。
表と裏というのをわかりやすく言えば、例えば、仕事の時はきちんとした身なりで丁寧な言葉遣いをする人が、私生活になるとだらしない姿で言葉遣いもぞんざいだったり、「この商品は売れまくって生産が間に合わない状態です、お買い求めはお早めに!」とセールスしているお店の倉庫には在庫が山積みになっていたり、といったようなことです。
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2023年11月23日
高齢労働者になったら仕事に何を求めるか考えるべし
(人間、いつまでも同じ状態・状況を維持し続けられるわけではない)
キャリアアップ思考の人というのは、20代、30代、40代と世代が上がってくるにつれ、仕事に慣れ得意分野も持ったところで自分に箔を付けたいと思うようになります。
こういう会社で、あるいはこういうビジネス領域で、こういう立場(ポジション)で、こういう仕事をして、これぐらいの年収を得て、といったような感じで。
そして、周囲から「あの人は仕事ができますよね」とささやかれるのを誇りにしたいというのもあるかもしれません。
何を隠そう、私自身がそうでした。
で、こういう考え方で仕事人をやっていると、それなりにある程度はイメージ通りにいくんですよね。
ところが、不思議なもので、高齢労働者(私は50代以上の仕事人を高齢労働者と呼ぶことにしています)になると、それまでの延長で頑張るのは無理なような気がしてくるのと、下り坂を進む人生の後半は別の生き方をしてみたいという思いがわいてきます。
考えてみて下さい。
あなたが今40代で組織の中では重要な役職に就いて忙しく仕事をしていても、同じ組織で働く自分より上の世代の人たちを見れば、役員や部長などの重職に就いている人を除けば、次第に組織のラインからはずれ仕事人人生が黄昏ていっている人が多いのではないでしょうか。
自分がその世代になれば自ずと実感できることですが、ほんと、50代以上になると、体力、気力、記憶力、行動力、いろんな力が衰えるんですよね。
もちろん、中にはそうでない人もいるでしょうけど。
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2023年11月19日
他人の応援もいいが、一番大事なのは自分ができることで成果を出すことだ
(他人のことよりまずは自分のこと、それはエゴではなく)
米大リーグで活躍する日本人選手・大谷翔平さんがアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた(2度目)ことは、多くの日本人に感動を与えたことでしょう。
同時に、同胞意識から彼の偉業を誇らしく思った人も多いはずです、自分が成し遂げたわけでもないのに。
それはそれで世の中を明るくしてくれることだから大いにけっこうなことです。
でもね、やっぱり、人はそれぞれに生まれも育ちも違うわけだから、野球をやっている人が全員大谷選手のようになれるわけではありません、当たり前ですけど。
仕事人の世界においてもどんな仕事に就いていてもいえることですが、能力差というのは歴然としてあります。
そこには個人の努力差も大きく影響します。
大谷選手のような超一流とまではいかなくても、個人の能力と努力により自分の仕事を通して成果を出す人はたくさんいます。
そして、周囲の人は、他人はその成果によって人を評価します。
「あの人、仕事できるよね」とか、「この仕事ならあの人にお願いしよう」とか。
結局のところ、他人が自分が評価してくれるのは、自分が自分の仕事で成果を出した時なんです。
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2023年11月18日
年取ってから新しい仕事を覚えるのは大変!、という話
(年取ってから新しい仕事に就く際、肝に銘じておくべきこととは)
私が現在の飲食の仕事に就いたのは50歳が目前に迫った時でした。
それ以前は飲食とはまったく違う業界で、これまたまったく違う事務系の仕事に就いていました。
最初はあまりにも違い過ぎる仕事環境に、とまどい、疲れ、辞めたいとよく思っていました。
50歳といえば高齢労働者なので、新しい仕事を覚えるのが大変だというのが大きく影響していたかもしれません。
当時、周囲の人たちからもよく言われたものです。
「新しい仕事に就くにしても、年取ったらそれまでの仕事のノウハウやスキルを生かせる仕事に就くほうがやりやすいはずなのに、あなたはよく思い切ったね」と。
周囲の人たちが言うことはよくわかりました。
やりやすさという点ではその通りでしょう。
ただ、私にはいろんな思いがあり、その中の一つに、「後半の人生は、悔いのない生き方をしたい。仕事人人生においても、できることなら、やりたいと思った仕事には未経験でも挑戦しよう」というのがあったんです。
だから、大変なことはよくわかっていながらも一歩踏み出したのでした。
そんな私も気が付いたら飲食業界歴がかれこれ10年近くになっています。
今ではすっかり慣れた感もあります。
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2023年11月12日
時代の流れについていきながらも、古いやり方も身につけておくべし
(古いやり方を侮ってはいけない)
世の中のデジタル化が進めば進むほど、便利で、簡単で、効率的で、早くて、というのが実感できます。
それはまた一方で忙しいとか慌ただしいという面もあります。
私は現在東京で一人暮らしをしておりますが、都会に住んでいるとそのことを身を持って感じます。
日常生活に忙しさや慌ただしさがあると、お店で買う商品もつい時短に貢献するようなものを買ってしまいます。
私は食事は自炊派なのですが、食事作りは常に時短を意識しています。
例えば、かつて調理専門学校で勉強していたので、出汁を作る時に昆布や鰹節を使う古いやり方を教わりましたが、学校卒業後は味噌汁作りなどはもっぱら市販の出汁と味噌を使っていました。
これはこれでかなり時短になったのですが、最近は出汁と味噌が一緒になった商品が出ているのでそれを使うことがほとんどです。
味噌汁の味にこだわりがあるのであれば本格的に出汁作りからとなるのかもしれませんが、味噌汁なんて脇役にすぎないんだからどうでもいいやという思いがあれば、なるべく早く簡単にという考えになります。
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2023年11月11日
AI、ネット時代は、“騙されない知恵”を身につけることが大事だ
(その情報、そう簡単に信じちゃっていいんですか?)
今、世界各地で起きている戦争や紛争においては、当事者国同士のフェイクニュース発信合戦も活発なようです。
動画や画像を駆使しながらいかにも本当のような嘘のニュース。
フェイクが精緻であればあるほど騙されてしまう人も多いんでしょうね。
こういったニュースを、例えば大手メディアが騙されているとわからずに信じて情報発信してしまうと、そのメディアに信頼を寄せて視聴(購読)している人もまた騙されてしまうという、悲しいかな、いや恐ろしい時代になったものです。
最近、ネット上では有名人がまったく本人の知らないところで詐欺ビジネスに利用されているケースも多いようで、私自身もひっかからないように気をつけたいと思っているところです。
AI、ネット時代は、便利、楽しさを提供してくれる一方で、こういった騙しも横行してしまう世の中です。
技術が進歩すればするほど騙しのテクニックも高度化していきます。
私が知っている最近の事例だけでも、例えば、有名な女性の顔と裸の肉体が合成された画像が出回っているとか、同様に国のトップの顔と正装した姿が合成された動画が出回っているとか、そんな情報を得ました。
もちろん、いずれも悪用されているわけです。
聞くところによれば、こういったものはAIの技術を利用すればわりと簡単にできてしまうようです。
ということは、一般の人でも手軽にこういったものを作って、それほどの悪意はなくても安易にネットを使って流してしまう可能性があるということです。
騙しといえば、以前から、他人のアカウントを乗っ取って本人になりすまして情報発信をするというのがあります。
迷惑行為そのものですが、私もこの被害を何度か経験しました。
迷惑行為といえば、以前、当ブログのコメントやトラックバックをフリーの設定にしておいたら、いろんなセールスに利用されてしまい困ったことがありました。
こういうことをする輩は他人の迷惑なんて一切気にせずに平気でこういう行為をするんですよね。
そういうのを簡単にできるのもまたAIやネットの技術の発達が背景にあります。
いろいろ言いましたが、こんな時代環境になった時に、私たちがやるべきことは、“騙されない知恵”を身につけることです。
そして、他人が騙されそうになっている時は情報を提供して助けてあげることです。
ほんと、ややこしい、というのか難しい世の中になったものですね。
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2023年11月05日
物事は見方によってとらえ方に大きな違いが生じるものだ
(プレゼンテーションする際に心得るべきこととは)
仕事人やっていると、他人に何かを伝えるためにプレゼンテーションをする機会もあると思います。
昨今は、パワーポイントなどのプレゼンテーション用ソフトもあって、多くの人が簡単に効果的なプレゼンテーションができる時代になっています。
ただ、やはり、仕事人には個々の能力差があるので、人によってプレゼンテーションが上手い下手というのがどうしてもあります。
まぁ、それはそれとして、プレゼンテーションする人が常に心得ていなければならないことは、物事は見方によってとらえ方に大きな違いが生じるものだということです。
例えば、2023年も11月に入ったので今年も残りわずかだと感じる人は多いでしょう。
そして、同時にもう既に10ヶ月も過ぎてしまったんだなと感じる人も多いはずです。
この感じ方ですが、私が思うに、きっと人それぞれ違うような気がします。
カレンダーを見ずに自分の感覚だけでそう感じる人もいれば、今月のカレンダーを見てそう感じる人もいれば、見開きで今月と来月の二ヶ月分が表記されているカレンダーを見てそう感じる人もいれば、年間通しの全体が表記されているカレンダーを見てそう感じる人もいるのではないでしょうか。
年間通しの全体が表記されているカレンダーを見てそう感じた人は、「1年はあっという間だったな」と時の流れの早さを強く意識するかもしれません。
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