仕事人の叫び
2023年09月30日
“仕事ができる、できない”は環境によって変わる

(あなたが仕事ができるのは慣れている今の仕事環境だからこそです)
多くの仕事人は他人から「あの人は仕事ができる」とみられることを期待するのではないかと思います。
ただ、残念ながら、“仕事ができる、できない”というのは他人が決めるものなので、自分は仕事ができると思っていても他人はそう思ってくれないことは多々あるものです。
それと大事なことは、“仕事ができる、できない”というのは環境が変わると逆になることもありうるということです。
どういうことかといえば、A社で“できる人”と評価の高かった人でも、異業種のB社に転職したら思うように力が発揮できず、その結果B社では“できない人”と評価がガタ落ちしてしまうこともあるということです。
これについて私自身の経験からお話します。
私は大卒後長らく事務系の職種に就き、いろんな会社を転々としてきました。
転職して新しい会社に入社する度に感じたのは、その会社(での仕事、風土)に慣れるまでの間は、周囲から“今度入社してきた人は使えないやつだな”という周囲の視線でした。
仕事というのは同じ職種でも会社ごとにやり方が違ったり、人間関係に左右される面があるものです。
だから、前職で先進的な仕事のやり方をしていても、転職先が遅れたやり方をしていたらまずそのやり方で仕事をこなしていく必要があります。
「この会社は遅れている!、やり方を変えるべきだ!」などと一人で訴えてみたところで、組織の中では浮き上がってしまい干されてしまうだけです。
そして、「あいつは使えない」という評価になってしまうわけです。
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yoron at 08:34|Permalink│Comments(0)
2023年09月24日
名刺を持たなくなってつくづく思うこと(名刺なしで勝負できる?)

(あなたは名刺を捨てて自分の実力だけで勝負できますか?)
スーツ・ネクタイ姿の仕事人をやめ、飲食業界に飛び込んで調理の仕事に関わるようになってから約10年。
一度も名刺を持ったことがありません。
一度正社員だった時期もありますが、当時は一番下っ端の小僧だったこと、またその時期を除けばずっと非正社員として働いているので名刺を使う機会はまったくありません。
職場の責任者であれば対外的折衝等で必要かもしれませんが、飲食の仕事では特に名刺は要りませんね。
飲食店によっては誰でも使える店舗名だけ入った名刺を用意しているところもありますけどね。
仕事柄といえばそれまでですけど、「名刺なんてそれほど効果ないよな、特に今はネット時代だし」とつくづく思います。
そんな私も、スーツ・ネクタイ姿で仕事する正社員だった頃は名刺を持ち、心のどこかでそれを誇りにしていました。
大学を卒業して日系の大手メーカーに就職し、担当者から初めて私に名入りの名刺を渡された時には本当に嬉しかったものです。
そして、その後の人生においても、例えば勤務先がそこそこ有名でかつ氏名の脇に役職(肩書き)が記載されている名刺を持つと、なぜか自分が“できる仕事人”になったような気分になったものです。
役職が高ければ高いほどその気分が高揚していくのは、悲しいかな勤め人(組織人)の性なのかもしれません。
残念ながら、歳を取って降格されるに従い意気消沈していく勤め人(組織人)たちの姿を見るにつけある種の哀れを感じてしまいます。
冒頭で言ったように私はこの10年仕事上の名刺を持っておりませんが、この経験から思うことがあります。
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yoron at 06:35|Permalink│Comments(0)
2023年09月23日
せっかく知識を習得したんなら、仕事の現場で活かせ!

(あなたが勉強して習得したその知識、いつどこで活かすんですか?)
大学時代、仲の良かったクラスメイトに公認会計士を目指して勉強に励んでいた人がいたんですが、あの人は今頃どんな人生を送っているのだろうかなどと思いながら、そういえば、私もかつては企業会計の基礎知識を身につけようとそれなりに勉強したことを思い出しました。
勉強した当時のことを思い出しなら今率直に思うことは、いくら勉強したところでそれが机上にとどまっているかぎり、実際の仕事の現場ではまったく役立たないということです。
私が20〜40代の頃は、仕事人にとって、“企業会計の知識”、“語学力(特に英語)”、“PCの操作スキル”の三つは必須アイテムであるみたいなことがよくいわれたので、私を含め多くの仕事人たちが自分の仕事で必要であろうとなかろうと勉強したのではないかと想像します。
私はこの三つに手を出したのですが、まぁ、今でも役立っているのは、PCの操作スキルぐらいかなと思います。
(今の仕事では使う機会はないですけど)
英語については、通信教育を受講したり、英会話スクールに通ったり、ネットで外国人と会話したり、また外資系企業で働いたりしましたが、正直なところ、英語を使って商談できる自信はありません。
電車通勤中にイヤホンでリスニングの特訓もしたのですが、若い頃から今日にいたるまで外国人の話す英語をほとんど聞き取れません。
企業会計についても関連本などをかなり読み込んで多くの知識を瞬間的には習得したはずなのに、それを仕事で活かせたという記憶はあまりなく、その後それらの知識はどんどん忘れていったような気がします。
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yoron at 07:52|Permalink│Comments(0)
2023年09月17日
嗚呼、昭和なサラリーマンたちよ、化石人間になるなかれ

(あなたの仕事人としての感覚、新しい時代についていけてますか?)
私が大学を卒業し仕事人として本格デビューした頃に読んだ本を書棚から引っ張り出して読んでみました。
読んだのは次の三冊です。
『さらりーまん野戦学』(深田祐介著、昭和60年刊)
『新さらりーまん野戦学』(深田祐介著、昭和61年刊)
『さらりーまん指揮学』(深田祐介著、昭和62年刊)
著者の深田祐介氏は、1931年生まれで既に故人になられていますが、私より33年前に生まれていますので、もちろん私より先に仕事人として仕事の現場で活躍された方です。
私は作家としてしかその名を知りませんでしたが、同氏は大学(早稲田)卒業後に、観光会社や外国航空会社など複数の企業を転職し、その後日本航空に入社して同社に長く勤務していたようです。
そんな仕事人経験を踏まえつつ書いたのが先程挙げた本です。
これらの書には、昭和時代にサラリーマン人生を送った氏のいろんな思いが書かれていました。
改めて読んでみて感じたのは、「嗚呼、昭和の頃って(私も経験したけど)、多くの人が古い企業体質の環境下で働いていたんだなぁ」ということでした。
例えば、同氏が語っていたことの中に、日本企業は村社会のようなところだから、一旦組織に入ったらその文化に溶け込む努力が必要だとか、そのような組織でうまく仕事していくにはこんな身のこなし方が大事だとか、みたいことがあって、自分の過去を振り返りながら「たしかにそんな雰囲気あったよなぁ」と当時のことを懐かしく思い出しました。
今どきの若者なら、「アホか!」、「くだらん!」ってなことが多いかもしれないですね。
でもね、私が新入社員の頃はこの深田氏の本を読んでそれなりに影響を受け、自分も組織の一員である以上そういう思考を持ち、そういう動きをしようと努めていたんです。
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yoron at 09:17|Permalink│Comments(0)
2023年09月16日
ほんと、人の腹の内ってわからないよねぇ〜!

(正直、他人ってよくわからんよね!)
腹の探り合いという言葉がありますが、これは、相手の真意を知るためにお互いに相手が本当はどう思っているのか探り合う行為です。
要するに、人は発した言葉とは裏腹に本音ではまったく違うことを考えているかもしれないとか、あるいは発した言葉だけではよくわかない部分があるのでその意味することをもっと深く知りたいとか、そういう時に相手の腹の内を確かめたくなるわけです。
こういう思いは、特に人間関係において利害が絡む仕事の現場においては強くなります。
何せ、他人の発した言葉を真に受けて行動した結果、自分が不利益を被るなんてことはよくありますからね。
相手の人間性をみるには仕事で絡んでみるのがいいという話を聞くことがありますが、長年組織社会で生きてきた私はとても共感できます。
プライベートで付き合ってみると話しやすくいい人の印象がある人でも、利害が絡む仕事の現場だと急に人間が変わったように思える人って世の中にけっこういるもんです。
現在の職場でもそういう経験をしています。
利害が絡まないお互いの趣味の話題とか世間話をしている時の会話は和やかなのに、お互いが関わっている仕事で何か問題が起きると、「私は悪くない!、責任はこの人にあります!」と責任を一方的に押し付けたり、自己正当化をしたがる人がいます。
その瞬間に、私の中では、「ははぁ、この人は表面的にはいい人ぶっているのに、これがこの人の本当の人間性なんだなぁ」と一気に印象が変わるのです。
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yoron at 09:34|Permalink│Comments(0)
2023年09月15日
ブログ『ビジネスピープル共和国』は仕事人人生論?

(あなたにとって当ブログの印象は?)
いつだったでしょうか、かつて新橋(東京都港区)の会社で働いていた頃、行きつけのお店の女将さんにこんなことを言われたことがあります。
「あなたが書いているブログの『ビジネスピープル共和国』ね、あれ、とても面白くてためになるの。だから、うちの息子にも人生勉強になるから読むように勧めたのよ!。あのブログは、仕事人の人生論よね」と。
本人(私)は人生論として書いている意識がなかったので、この女将さんの言葉を聞いて、「あっ、他人が読むとそんな受け止め方もあるのか」と思ったものでした。
実は、新橋のお店では、この女将さんのお店以外にも行きつけにしていた他のお店の若い女将さんからもこんなことを言われたことがありました。
「あなたに紹介してもらったあなたのブログを読んだんですけど、仕事人の世界に精通しているって感じで私自身とても勉強になりました。こんなお願いをしていいかどうかわかりませんが、私の弟が仕事上の人間関係で悩んでおりまして、一度相談にのってもらえませんでしょうか?」と。
この依頼は快諾し、後日この女将さんの弟と一緒に飲みながら悩んでいる話を聞かせてもらい、私なりのアドバイスをさせてもらったことがありました。
記事を書いている側としては、「勉強になる」とか、「面白い」とか、「参考になる」等のコメントをいただけるのは本当に嬉しいものです。
当ブログは2004年7月から始めていますので、かれこれ19年続いています。
毎回駄文ばかりですが、こんなブログでも長年お読みいただいている方もいらっしゃるようでありがたいかぎりです。
読者の皆さんにとって、当ブログは冒頭で紹介した女将さんの言葉のように、“仕事人人生論”について書かれているという印象が強いんでしょうかね?
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yoron at 23:08|Permalink│Comments(0)
2023年09月10日
何となくサラリーマンではなく、“職人”タイプのサラリーマンを目指せ

(職人の仕事に対することだわりの姿勢、これはぜひ見習いたいものだ)
私は“サラリーマン”という言葉があまり好きではないので、当ブログの記事においてはあえて“仕事人”という言葉を使うようにしているのですが、まぁ世間一般的には多用される言葉なので、今回の記事ではサラリーマンという言葉を使ってみます。
大学など学校を卒業しどこかの会社に就職すると、多くの人は会社から与えられた仕事をこなして給料をもらうサラリーマン人生を歩むことになります。
私自身そんな人生を長年歩んできましたし、正規労働者から非正規労働者になった今でも同様の人生を歩み続けています。
ただ、働き方や仕事人としての思いという点において、かつてと現在を比べてみた場合、大きく異なっていることがあります。
それは何かというと、やや抽象的な言い回しになってしまいますが、かつては、「何となくサラリーマン」していたのが、現在は「“職人”タイプのサラリーマン」をしているということでしょうか。
どういうことかといえば、かつては、会社から与えられた仕事(役割)を淡々とこなして完遂するという意識のもとで仕事に取り組んでいたのですが、現在は、同じ与えられた仕事でも、それを自分が目指している仕事人の姿のために利用させてもらって腕を磨いているという感じです。
わかりやすくいうなら、靴職人としての仕事人人生を歩んでいる人が、ひたすらより良い靴を作るために日々研鑽しているようなものです。
こういう人は、仕事が嫌にならないかぎり、そして仕事の成果がお客さんに受け入れられているかぎり仕事を失うことはありません。
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2023年09月09日
言葉遣いって難しい!、「問題ない」が「問題ある」?

(たかが言葉、されど言葉)
私は現在59歳ですが、この歳になっても“言葉遣い”の難しさをつくづく感じます。
日頃こうやってブログの記事も書いたりしてネット上での書き物も多く、またかつては読書家でもあり、たくさんのいろんな人たちと数多くの言葉のキャッチボールをしてきたはずなのに。
そんな私でもいまだに言葉遣いの難しさを感じるのは、おそらく、自分が発した言葉が自分の意図通りに相手に伝わらなかったり、それどころかまったく理解されずネガティブに受け止められてしまうこともあるからでしょう。
考えてみると、他人というのは自分とはまったく異なる環境で育ち、異なる経験をし、異なる思考を持っているのだから当然のことなのかもしれません。
何となく似たような面があっても、それは自分がそう思い込んでいるだけで実際は違うのだと思います。
一昨日、職場の同僚たちの会話でこういうことがありました。
私が何気なく発した言葉が相手の気分を害してしまったのです。
台風が近付いてきていたので、年輩の女性同僚に対し「明日は台風で通勤が大変じゃないかと思う。いっそのこと休みをとられてはいかがですか?。仕事のほうは私一人で回せますので何も問題ありません」と。
この同僚とは同じ仕事をしているのですが、私が軽く言った言葉を同僚はこう受け止め批判したのです。
「問題ないですって?。私は大して仕事をしていないようじゃないですか。とても気分悪いです。あなただって、他人から同じように言われたら私と同じように感じますでしょ?」と。
そして、そばにいた他の女性同僚も彼女の切り返しにうなづいていました。
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yoron at 05:49|Permalink│Comments(0)
2023年09月03日
安易なビジネスアイデアはうまくいくわけがない、世の中を甘く見るな!

(世の中を甘く見すぎていませんか?)
ネット界隈や巷では、今だに「簡単に大儲けできます!」みたいな安直なビジネスの宣伝が出回っていますが、こういう文句を目にする度に「アホか!」と思ってしまいます。
それなりに仕事経験を積んできた仕事人であればそれが大嘘であることは簡単に見破れるはずです。
しかし、残念ながらこういう単純な嘘でもひっかかってしまう人がいるのが世の中なのでしょう。
それなりのお金を稼ぐのは大変であるということぐらいわかっていてほしいものです。
最近、無職の60代の知人が、今流行りのYoutuberをやればいくばくか稼げないだろうかとネット上でつぶやいていましたが、本人の実際の思いがどれほどかわからないものの、現実を調査してみればこの世界で稼ぐことがいかに難しいかに気付くのではないでしょうか。
Youtuberが少なかった頃ならそれなりの希少価値で稼げたかもしれませんが(先行者利益)、今はもうあふれており、数十万のアクセスがあっても大して稼げないと実態を明かしているYoutuberもいるぐらいです。
今からYoutubeの動画技術を習得してビジネスで使うのであれば、それ自体で稼ぐというよりは、自分が今やっている既存のビジネスの補完に活用するとかのほうが賢明だと思います。
ただし、もし、誰もやっていないが絶対これなら世の中の多くの人の関心をひけるというコンテンツを持っているのであれば挑戦していいかもしれません。
あとはまぁ、ビジネスとしてではなく趣味でやるとか、そんな感じではないでしょうかね。
かつて、ブログのサイトに書籍などの広告を張り付けて稼ぐアフィリエイトというのがありましたが、当時、ちょっとだけやってみようかなと思ったことがあったものの、大したアクセス数もないブログでは絶対稼げないという冷静な判断が働き結局やりませんでした。
そのうち、このビジネススタイルは消滅していきました。
安易なビジネスというのは得てしてこういうものです(こういう結末を迎えるものです)。
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yoron at 07:20|Permalink│Comments(0)
2023年09月02日
仕事の不満の原因を突き詰めてみよ、そこから本当の仕事選びが始まる

(あなたが今抱いている仕事上の不満の根本原因は?)
仕事人なら、おそらく多くの人が仕事上の不満というのを持っているでしょう。
その不満をどうやって解消するかはそれこそ人それぞれにやり方が違うと思います。
私の場合は、かつては、気の合う職場の同僚と仕事帰りに飲みに行っては酒の力を借りて不満を吐き出したり、勤務先の風土や対人関係に行き詰ったらその勤務先を辞めて転職したり、あるいは読書など好きなことに没頭して気を紛らしたり、そういうやり方をしてきました。
また、こういうネット活動も気分転換できるので私にとっては不満解消の最高の手段です。
私は現在59歳で来年は還暦を迎えますが、若い頃に比べたら仕事上の不満はだいぶ減りました。
それは、今の仕事が以前の仕事に比べより自分に合っているからではないかと思います。
最近つくづく思うのは、やっぱり、仕事というのは自分に合うものでないと精神的に辛いよなと。
若い頃は、大企業のブランドに憧れたり、きれいな最先端のオフィスで仕事したいという願望があったり、他人の前で自慢気に語れる(かっこいい)仕事に就きたいという思いがあったり、仕事で高収入を得たいと思ったり、そんなのがあったのですが、事前の希望が叶ってその仕事に就いてみても、時が経つうちにいろんな不満を抱えるようになり、そして「こんなはずじゃなかった」という結果になることはよくありがちです。
過去を振り返れば私自身がそうでした。
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yoron at 07:45|Permalink│Comments(0)