人には“向き、不向き”がある人生観に影響を与えたもの〜母校精神〜

2004年11月29日

人をその気にさせるやり方

人をその気にさせるやり方というのは、人それぞれ違います。
Aさんのモチベーションを高めたやり方がBさんでも通じるとは限りません。
同じやり方をしたために、逆にBさんのモチベーションが下がってしまったということだってありえます。
だから、『人を見て法を説け』という諺もありますが、相手をその気にさせたいと思ったら、相手の性格、日々の言動等を観察しながら、その人に適したやり方をしなければならないのです。

とはいうものの、これがまたそう簡単ではありません。
自分に過去の成功体験があればあるほど、Aさんに似ているタイプだというだけで、ついAさんにやったことと同じやり方をしてしまうのです。
その結果、同じやり方が通用しなかったことに気づくと、「何で彼(彼女)には私の気持ちが通じないんだ」とか、「もともと彼(彼女)には、その気なんかないのか」と嘆いたり、悩んでしまうのです。


私も過去同じような失敗を何度もしています。
それでは、私自身のことについてお話ししましょう。
私は、“熱く”なりやすいタイプの人間です。
他人が熱く語ると、それにつられて自分も熱くなっていくということがしばしばあります。
時にはオーバーヒートして、議論が激しくなることもあります。
要するに、私は周囲が熱い環境にいるとその気になっていくのです。

それゆえか、他人にも熱いものを期待し求めるクセがあります。
自分が熱くなれば、周囲もそれに感化されて熱くなっていくものだと思いがちです。
熱いものには誰でも共感するはずだと思い込んでしまっているのです。
そうは言いながら、経験上、「別に熱くなる必要はない」という人がいることも知っています。
ある意味、そういう人は冷静さを持っているといえなくもありませんが、私からすると物足りないところがあり、「冷めているのかな」と思ってしまいます。

私は、過去に“熱さ”を売りにして成功した経験を持っています。
それも一度や二度ではありません。
ある時は、会社の上司や同僚たちと熱く語り合い、社外の人たちと熱く交流することによって、いい結果をもたらしてきました。
そういう成功体験のせいで、私は、いつも同じ状況をつくりだそうとしてしまうのです。
過去の成功体験があるほど同じやり方を繰り返してしまうのは、悲しいかな人間に共通していることなのかもしれません。

仕事に取り組む姿勢が甘い若手社員を見ると、喝を入れるために酒場で説教の一つもしたくなります。
発言に優柔不断な面が多い人と相対すると、「お前、そんなんじゃ誰からも信用されんぞ!」と叱咤の言葉一つも発したくなります。
しかし、説教した、叱った結果はといいますと、それで発奮して頑張る人もいるし、逆に反発心を高めるだけの人もいるし、ますます萎縮してしまう人もいます。
私の場合は、諸先輩方から同じようにされて発奮した人間なので、自分も同じやり方をすれば、相手は発奮してくれるにちがいないと思ってしまうのです。

最近流行の「コーチング」という手法は、私のような人間を戒め、自己改造を迫るもののような気がしてなりません。
つまり、過去の成功体験は一旦脇に置き、まずは相手の立場に立って、相手の考え方や言いたいことをうまく引き出し、それをきっかけにして徐々に相手をその気にさせていくことが重要だというわけです。
そう言われてみると、納得できる部分もあります。

私にはできる(た)ことが相手ができなかったりすると、「相手にやる気がないからだ」、「能力がないからだ」と思う時もありますが、違う見方をすれば、相手をその気にさせ、能力を高めるように導いていない自分のほうにも責任があるような気がします。
人の可能性を信じるなら、やはり「やればできる!」ということを前提にして、その人に合ったやり方でその気にさせていく必要があるでしょう。
あなたは、どういうやり方で“その気”になりますか?





yoron at 14:36│Comments(6)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 人間バンザイ! 

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この記事へのコメント

1. Posted by かじー@カジログ   2004年11月29日 22:58
ついに、若手の面倒を見る歳になってきました。
ワタシもヨロンさんと同じで(?)
熱く語ってしまう人なのですが・・・

最近相手が何を言いたいのか、探るようには
していますね。
なぜなら人はなかなか変われない、と心底思ったので(笑)。

でも、たまにお腹がキリキリしたり・・・
なんでだよーと、凹んでみたり・・・
うーん、人を育てることって難しいですね。

2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年11月30日 13:45
かじーさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

かじーさんが熱いのは知ってます(笑)。
事実かもしれないですね、「人はなかなか変われない」というのは。
その立場になって初めて実感できることというのは多いと思いますが、
部下、後輩の指導・育成というのはその最たるものかもですね。
3. Posted by ひなこ   2004年11月30日 15:53
ヨロンさん、こんにちは。
私は今、仕事を教えてもらう立場と、
新しく入社してきた方に教える立場にいます。
それから他の社員やパートさんや顧問先に、
各種手続きで用意していただく書類を説明したりもしています。

私が仕事を教えていただいている社労士さんは、教えてくれないのです。
まず、自分で調べて、考えて、
それでもわからなかったら、不安に思ったら、
聞きなさいと言われました。
教えてもらう・・・というよりは、叱咤激励されているという感じです。
でも、この方が自分には合っていると思います。

逆に人に教える時には、自分が当たり前にわかっていることでも、
相手が必ずわかっているとは限らないということを頭に置いています。
相手がなかなかわからなかったりすると、
自分の説明の仕方が悪かったのかなと反省します。

ただ、これって、子育てにも当てはまるんですよね。
4. Posted by 大西宏   2004年11月30日 18:01
ヨロンさんが“熱く”なりやすいタイプというのは、熱く伝わってきます。人をやる気にさせるって難しいですね。聞くことも必要でしょうし、熱く叱ることも必要ですよね。
熱い人が減ってきて、ほんとうにいいのかなと思う今日この頃です。
5. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年11月30日 21:12
ひなこさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

子育てと似てる、なるほど、私は子育ての経験はありませんが、
教え育てるという行為は同じなわけだし、共通するものがあるのかもしれませんね。
その社労士の方には、その人なりの教え方というのがあるんでしょうね。
いろんな人に教わると、比較ができて勉強になるかもですね。
6. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年11月30日 21:17
大西さん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

まったく同感です。
今どきは、“熱くなる”のはかっこ悪いことなんでしょうかね。
若い時は“熱くなって挑む”ものという考え方は、古い人の固定観念みたいなもんなんですかね。
なんかちと寂しいですが、しょうがないものなのでしょうか。

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