約束を果たすということ社内政治をバカにしちゃいかん

2004年11月19日

弱みが強みになることもある?

16fb0fdb.jpgあなたは、自分の“弱み”と“強み”をわかっていますか?
弱みと認識していることに対し、必要以上に嫌悪感を持っていませんか?
強みと認識していることに対し、ますます磨きをかけるために努力していますか?

ところで、弱みについてですが、自分が弱みと認識していたことで、それがむしろメリットになったという経験はありませんか?
世の中よくしたもんで、他人の弱みが好きになる人もいるんです。
相手の弱みを含めて好きになる人には、共通していることがあります。
それは何か?
それは、「自分にもそういう面がある」、「過去の人生で同じ経験をした」、「弱みがあるからこそ人間なんだ」という思いを持っているということです。


私自身のことについて少しお話しします。
私が弱みと認識していることの一つに、「酒癖が悪い」というのがあります。
これについては過去にもたくさんの人に指摘されたし、素面に戻った時に嫌悪感に陥るので十分認識している事柄です。
人間って不思議なもんで、認識していても習癖ってなかなか直らないもんですね。
これも、そういうことを経験した(している)人でないとわからないと思いますけどね。
どういうふうに悪いかというと、一言でいうと「酒に呑まれてしまう」ことです。
酒に強い分、ついつい飲み過ぎてしまい平常心を失ってしまうのです。
平常心を失った場合、私はどうなるかといえば、普段は抑えている本音の部分をどんどん出すのです。
手足を出して殴ったり蹴ったりはしないので肉体的な暴力はないのですが、受け手によっては言葉の暴力を受けたような感じになる時もあるようです。
年下の人の弁によれば、「ヨロンさんに説教された、なじられた」ということになるようです。

一緒に飲んだ人から後で指摘されると、本当に嫌悪感に陥ります。
「あー、またやってしまったかぁ」ってなもんです。
特に、相手があまり飲まない人で酒の場でも平常心を失わない場合は、こちらの記憶にはなくても相手の記憶には鮮明に残っているので最悪です。
これじゃ弁明の余地がありません。
そういう点で、酒飲みの教訓になっている「酒には呑まれるな」はいつの時代にも通用しますね。
酒の場での失敗談が多い私ですが、一方で、自分がそういう人間なので、相手が同じタイプで酒に呑まれて私に暴言を吐いても許せます。
その瞬間は、こちらも負けじとやり返しているかもしれませんが、そのことを後々まで引きずることはあまりありません。
もちろん、言われたことが頭の片隅に残るようなことはありますが、「所詮相手も酒に呑まれて言っただけなのだろう」、「やっと本音の一部が聞けた。ありがたいことだ」と考えています。
相手の本音を多少なりとも聞けるというのは、私はメリットだと思います。

私にとっては、普段はニコニコして人当たりがよく、相手に好感を持たせるようなポーズをとりながら、ここぞという時に言い訳したり、卑怯にも逃げてしまう人のほうが信用できないのです。
つまり、そういう人は本音をひたすら隠し、仮面での言動を繰り返しているだけなのです。
私がいつも妄想しているのは、世の中の人たちの本音をのぞける機械でもあったらぜひ使ってみたいということです。
顔の表情とは裏腹にとても醜い心理が働いていることもあるかもしれませんが、相手が何を考えているかわからない時には本音を知りたいと思うことがあります。

私は酒を飲む相手を選びます。
どういう相手が好きかというと、熱くなる人、酒の場ぐらい本音を出せる人です。
そういう人であれば、多少失礼なことをされても平気です。
逆にいうと、終始素面で酒の場での相手の言動を観察するようなタイプや、酒の場での相手の非礼を根に持つようなタイプは嫌いです。
ですから、嫌いなタイプの人については、職場でのフォーマルな宴会や何か目的のある会合の際にはやむをえず付き合いますが、個人的な飲み会に私から誘うことは決してありません。
『類は友を呼ぶ』という諺がありますが、身近な例として、飲み仲間、遊び仲間があります。
あなたの会社でも、仕事帰りに飲みに行く人たちはいくつかのグループに分かれていませんか?
おじさんグループとか、若者グループとか、飲み大好きグループとか、飲むのはほどほどグループとかね。
グループに分かれる基準は、何といっても「自分に合うか合わないか」です。

私がなにゆえに、酒に呑まれて相手に迷惑をかけたにしても、熱くなり、本音がしゃべれる人が好きかといえば、過去の経験上、そういう人にこそ“仕事ができる”人が多いと考えているからです。
もちろん、これは私だけの経験なので、酒を飲めず、飲み会にも参加しない人でも仕事ができる人はたくさんいると思います。
それは、考え方、経験の違いなのでしょう。
私が“仕事ができる”といったのは、事務処理のスピードが速いとか、上司から言われたことをきちんとやる、というようなことではありません。
「何かを成し遂げる」という意味です。
どちらかといえば、企画力や行動力があり、組織でタブーだったことに挑戦する、新しい価値観を産み風土に根付かせる、といったようなことです。

私がいうところの“仕事ができる”人というのは、仕事に真剣に、必死に取り組んでいるがゆえに、多くのストレスを抱え、自分の思いを周囲に伝えたいと常に考えており、その反動が酒の場で時に「言い過ぎ」、「やり過ぎ」というかたちで出ているような気がします。
そういう人は、相手が同じタイプだと親しみを感じるもののようです。
酒の力を借りたとはいえ、プライベートでお互いをよく知り合ったことが、仕事に活きてくることはよくあります。
昨日まではギクシャクした関係だったのに、酒を酌み交わしたことで打ち解けたり、その後仕事がやりやすくなった、というようなことはまさに酒の効用でしょう。

酒癖のせいで迷惑をかけ付き合いが切れた人がいる一方で、本音をぶちまけた、相手に失礼なことを言ったことで逆に相手に信用され、その後よく酒宴に呼ばれたり付き合いが続いているケースもあります。
後者の人たちは、たぶん、私が酒に呑まれないような、当たり障りのないことしか言わないようなタイプだったら、私を付き合いにくい人と考えたことでしょう。
決してそういう人たちの仲間にはなれなかったと思います。
自分の“弱み”だと思っていたことが、人によってはそれが“強み”になることもあるということですね。
そういうことを考えると、あなたと付き合っている人が、「あなたのどこに魅力を感じて付き合っているのか」、一度検証してみると面白いかもしれません。
ひょっとしたら、(他人にとっての)あなたの魅力は、あなたが認識している“強み”の部分じゃなくて、むしろ“弱み”の部分だったりしてね。




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この記事へのコメント

1. Posted by ひろ   2004年11月19日 23:06
 はじめてコメントさせていただきます。

 僕自身は酒を飲めないのですが、雰囲気に酔って、
 よく言い過ぎます(^^;

 で、酒を飲める人が後からウジウジと陰口を利いて、やだなぁ。
 と思うことが時々あります。。

 ということで、飲めない人間でも宴会で本音を吐く奴もいますので、
 お仲間に入れてやってくださいね。

 ではでは。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年11月20日 13:57
ひろさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

コメントをいただきありがとうございます。
そうですね、そういう酒飲みもいるかと思います(笑)。
ですので、
>それは、考え方、経験の違いなのでしょう。
ということを前提に書かせていただきました。

ちなみに、飲めなくてもそういう場が好きで、
酔っ払いも気にせず相手にしてくれる人は好きです。
ただし、自分が素面だからといって、酔っ払いの発言内容を覚えていて、
後でちくちくやるタイプは苦手ですけどね(^^;

ひろさんのブログにリンクをはらせていただきました。
よろしくお願いいたします。
3. Posted by てて   2005年04月11日 03:34
うわ、最悪。
こういうのが日本のアルコール被害者を作り出す社会の構成員なのね。

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