気になる他人の評価苦手意識への対応

2004年08月21日

ああ上司

e8cee105.jpg前回、勤め人にとって最大の関心事は人事評価であると申しましたが、人事評価をする上司の存在についてもその関心事の中に含めていいかもしれません。

なんてたって、勤め人がどんな仕事人になるかは上司次第といっても過言ではないからです。


新卒で最初の会社に入社して以来、何人の上司に仕えたか数えてみました。
1人、2人、3人、、、1社目の会社では5人、2社目の会社では8人、合計13人にもなります。
2社目の会社は外資系でしたが、1社目より勤務年数が少なかったにも関わらずより多くの上司を経験したことになります。
1年か1年未満で上司が変わっていたというわけです。

組織に属している以上、どんな上司に仕えるかでいい仕事ができるか、昇進・昇格ができるかが決まります。
上司との相性はとても大事です。
自分にとってやりやすい、自分を育ててくれる上司であれば幸運だし、逆に、やりにくい、面倒もみてくれない上司であれば不幸です。
もちろん、相性の悪い上司ではあっても、それをバネにして成長する部下もいます。
しかし、それは例外といっていいでしょう。
ふつうは、いい上司を持った部下は成長し、悪い上司を持った部下の成長は止まるのです。

巷には、上司はかくあるべしとか理想の上司像に関する書籍があふれていますが、勤め人であれば誰でもわかるように、上司というのは1人ひとり違う個性を持った存在です。
ビジネス書では、上司をいくつかのタイプに分けてその特徴を解説しているものもありますが、そのタイプを頭に入れていたところで、仕事の現場では何ら役に立たないことは誰でもわかります。

私も過去に経験しましたが、ある上司に仕えて教え込まれた考え方や仕事のやり方が、別の上司からは根本から覆されたなんてことは何度もありました。
つまりは、上司の考え方一つで仕事のやり方なんて変えられてしまうのです。
もちろん部下は意見を言う権利を持っているし、提案だってできるのですが、上司が決定権限を持っている以上、最終的には上司の意向で物事が決まるのです。

いい上司でも悪い上司でも、指示命令系統が一本化している場合はまだいいのですが、上司が自分の職責をまっとうせず部署間の調整等を部下任せにしていたりすると、部下はあちこちの部署の上位職位者から指示や命令を受け混乱してしまいます。
こんなとき、部下は「これは本来あんたの役目だろう!」と内心毒づいたりします。

部下にとってやっかいなのは、上司を選べないということです。
もし嫌な上司が当たっちゃった場合は、次の人事異動で他の部署へ異動してくれることを祈るばかりです。
最近、上司が権限を乱用して部下をイジメること(パワーハラスメント)が問題になっています。
こういう上司にかぎって、社内の立ち回りがうまかったりするから困ったもんです。

反面教師という言葉もありますので、上司の悪い面はみならわないようにし、将来自分が部下を持ったときに教訓として活かしていきたいと常々思っています。
逆に、いい面は徹底的に吸収して自分の成長の肥やしにしたいものです。
私が今日あるのも、いろんな上司に仕え、その上司たちからいろんなことを学ぶことができたからだと思います。

上司も自分と同じ1人の人間。
勤め人であるかぎり上司を選べないのであれば、どうやってうまく付き合っていくか研究し、日々の仕事をよりいい環境でやれるようにもっていくのも大切なことかもしれません。

ああ上司、汝は我の何なるや!

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この記事へのコメント

1. Posted by みほキティ   2004年08月21日 15:29
上司との相性って悪いとヤダ。
後輩(男)でいつも定時で帰って「特に問題点とかない」って
報告してるけど、実際は問題だらけ(爆)
社内では表面化されてないだけで、取引先とかに「まだいるの?」って
言われてるらしい。
マジ呆れるよ(-o-;)
上司に全然バレてないから、当番とかバッくれても全然怒られない。
私はちょっとミスっただけでメチャ怒られるのに…。
この違いってなぁ〜にって思う。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年08月21日 21:13
みほキティさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

コメントをいただきありがとうございます。
みほキティさんとその後輩の違いですか、、、うーむ、振る舞いのうまいへたですかね(笑)。
仕事の現場では常にそういう状況ってあると思います、いい悪いは別にして。
不満が頂点に達しているなら、思い切って上司やその後輩にぶつけてみてはどうでしょうかね。
3. Posted by だから部下は動かない!   2004年10月05日 03:15
こういう思いをしている人は、きっと
部下を導ける上司になれるんでしょうね!

部下の個性を生かせる上司になりたい。
部下がついてきてくれる上司になろっと!
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2004年10月05日 16:05
山本さん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

コメントをいただきありがとうございます。
「部下を動かそう!」と意気込んで部下に相対すると部下は動かず、
逆に、自分の弱みを部下の前でさらけ出した途端に部下が動いてくれた、
そんなこともあるのがマネジメントという世界だと思います。
過去の成功体験が、環境が違えば通じなかったり、難しい世界ですね。
こればっかは、いろんな経験を積み、勉強を積み重ねていくしかなさそうです。

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