情熱としたたかさ気になる他人の評価

2004年08月19日

現代人は対人無関心?

先日、渋谷の街を歩き回っていたとき、ふと気づいたことがありました。
たくさんの人がすれ違うのに、多くの人がお互いに関心を持っていないんだなぁと。。。
相手をまともに見ない人も多かったし。
まっ、お互いに何の関係もない赤の他人なわけだから、しょうがないことなのでしょうけど。


自分と関係性のない他人に対しては無関心、この傾向は、都会ほど顕著かもしれません。
だから、隣の部屋で殺人事件が起きても、孤独な老人が老衰死するような出来事があっても誰も気づかなかったというような現象が生まれるのでしょう。
これとは逆に、地方の人口密度の少ない地域になると、道行く人同士が挨拶を交わすなどの親密な関係性があるため、こういう現象は少ないといえるでしょう。

私は現在東京という日本一人口が密集している都市に住んでいますが、田舎に住んでいた頃に比べ、他人に対し無関心になったなぁとつくづく感じています。
とはいえ、実は、田舎を出た理由の一つに、煩わしいぐらいの人間関係から逃れたかったというのもあるんです。
本音では、自分に災いがふりかかってこないかぎり、都会人の対人無関心については他人事の域を出ません。

しかし、都会人は自分さえよければよくて、多くの他人とは関係性を持ちたくないのかといえば、そうではないように思うんです。
どうしてそう思うかというと、インターネットの普及、電子メールの普及にともない、見ず知らずの赤の他人とコンタクトする(したがっている)人が増えているからです。
道路で通りすがりの人に突然話しかけることはできなくても、ネット上では平気でそれができてしまうわけです。
そして、それをお互いに変だとも思っていません。

そういうことを考えると、日常生活において人と人の関係性が薄くなればなるほど、一見対人無関心の傾向が強くなるように見えて、実は、多くの人がそのこと自体に不安や孤独感を感じており、その結果ネットの世界での付き合いを求めているのかもしれません。
渋谷の街を歩き回った後自宅に帰り、つらつらとそんなことを考えたのでありました。


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