「今は自分にとってどういう時期か」、よく考えて行動せよ仕事は実践で学ぶのがベスト!、現場・現実は教科書通りには、、、

2023年04月01日

「その仕事をやった経験がある」=「その仕事ができる」、ではない!

六本木ヒルズ
(あなたが今やっている仕事、他の環境でもやれる自信ありますか?)
同僚に私が過去経験した現場よりも大きな現場を経験したという人がいて、その人にその時の仕事の状況について聞いたことがありました。
同僚は、「とにかく忙しかった!」と答えました。
この言葉を聞いて、この人はきっと仕事のスピードが早いんだろうなと思っていました。
なぜなら、私が現在就いている仕事は、忙しい環境に身を置いているほど仕事をスピーディに、かつ要領良くこなせるスキルが身につくのがふつうだからです。
ところが、この同僚の仕事ぶりを観察していると、スピードは遅く、かつ要領も悪いのです。
私は思いました、「この人は、その現場にはたしかにいたのかもしれないが、耐えられずすぐ辞めたのではないか」と。
あるいは、「その現場では使えないという評価だったのではないか」と。

私だって仕事ができる人間ではありませんが、ただ、これまで十数回転職していろんな会社、仕事を経験し、多くのいろんなタイプの仕事人たちと付き合った経験から、「その仕事をやった経験がある」=「その仕事ができる」ではないということを知っています。
ある中小企業で働いていた時、社長がこんなことを言っていました。
「これまで大手企業出身の人材を何人も採用してきたけど、使いものにならずすぐ辞めた人もけっこういたな。仕事の現場では、過去の経歴なんか関係なく、その仕事ができるかできないかだけなんだよな。だから、その人が優秀かどうかなんて仕事をやらせてみないとわからないんだ」と。
この社長の指摘はまったくその通りで、仕事人の能力(実力)というのは、とにかくその人が取り組んだ仕事で成果を出せるかいなかで評価すべきものでしょう。


私自身にも言えることですが、転職慣れしていると、大企業出身だと、就職・転職時の応募書類をきれいに作成するスキルがあります。
相手の本当の能力(実力)を知らない人が見たら、その書類を見て「おお、この人は凄い!、この人だったら我が社の問題や課題を解決してくれそうだ!」と勘違いしてしまうことだってあるでしょう。
ところが、採用してみたらまったく仕事ができず、周囲からもすぐに見破られ、コミュニケーションもうまくできず、結果的に寂しく去っていったという事例をこれまで何度も見てきました。
これは、採用する側に相手を見極める力がなかったというのもありますが、お互いに不幸なことです。
応募する側は、採用してもらいたいばかりに自分を大きく見せようとする傾向がありますが、仮にそれがうまくいって採用されたとしても、仕事で力を発揮できなければ悲しい結末が待っている可能性があることも覚悟していたほうがいいかもしれません。

かつて、ある人材紹介会社でキャリアコンサルタントをしていた頃、ある料理人の転職の支援をしたことがありました。
今は私も調理の仕事に関わっているのでよくわかりますが、飲食の仕事が長い人に書類作りのうまい人ってあまりいないんですよね。
その料理人が料理長をしていたお店で、その人が私の目の前で実際に作った料理を食べたことがあるのですが、とても腕が良く、そして料理は美味しく、盛り付けもきれいでした。
でも、提出してもらった応募書類は手書きかつ乱雑、それに要領を得ていないものでした。
それで応募したら書類は100%即ゴミ箱行きというレベルでした。
この人の能力(実力)を知っていた私としてはそれでは気の毒だと思い、この人の了解を得て私が全部応募書類を作成し直したということがありました。

以前の環境とは違う環境の中では、以前のような力を発揮できないというのは誰にでもありがちなことです。
私も過去の転職においてはそういう経験があり、周囲からの評価も散々だったというのがあります。
だからこそ、過去の失敗を繰り返さないように、今は経験した仕事は絶対ものにしてやるという気持ちで仕事に臨むようにしています。
大事なことは、違う環境に身を置いたのなら、過去のことは忘れて新しい環境の中で目の前の仕事に向き合って努力することです。
それは口で言うほど簡単なことではありませんが、やるしかありません。
人を見極める力を持った人ほど、「その仕事をやった経験がある」=「その仕事ができる」ではないということをよく知っています。
そういう人は、相手に仕事をやらせてみて相手の本当の能力(実力)を見ようとします。
弱肉強食の仕事人の世界、どんな仕事においても真剣勝負の心構えが大切なんだと思います。

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yoron at 04:39│Comments(0)仕事人の叫び 

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