稼ぐ力が落ちたら、お金を使う生活から心重視の生活へ転換せよある出来事で状況が急変、去る時に跡を濁してどうする!

2023年03月03日

ただのメッセンジャーボーイのような仕事のし方をするな

六本木ヒルズ
(あなたがやっている仕事であなたの本当の役割は何ですか?)
ある中小企業で働いていた頃、苦い思い出になってしまった出来事を経験したことがあります。
ある時、自社の顧客だった大手外資系企業に担当の営業マンに同行して出向いたことがありました。
その営業マンが忙しい人だったため、私をその顧客の担当者に紹介し、以後その会社とのやりとりを私に任せるためでした。
当時、私は営業サポート部門に所属しており、営業マンが手が回らない事項はそんな感じでしばしば代行していたのです。
で、その外資系企業の担当者と名刺交換をしてからは、私とその担当者でやりとりすることが増えました。

ただ、私はもともと事務系の仕事が長く営業センスはほとんどありませんでした。
そういうこともあってか、先方の担当者の依頼にうまく応えることができず(時には完全に的外れな回答をしたりなんかして)、相手は私の能力を疑問視したようでした。
ある日、相手から送られてきたメールを読んで愕然としてしまいました。
おそらく、相手の不注意で自社の社内メールを社外の私宛のメールに添付してしまったようでした。
内容が内容だっただけに故意に私宛に送ったとは思えませんでした。
相手の社内メールには、「今度うちを担当することになったXXさん(→私のこと)という〇〇会社の人がいるんだけど、無能でまったく使えないのよ。こちらからの依頼に対し要領を得ない回答が多く、それに対応に時間がかかるのよね」と書かれていたのです。


当然、当事者である私はショックでした。
でも、相手はお客さんなので何も言えず、その後相手とは何事もなかったように淡々とやり取りを続けました。
もしかしたら、相手も自分が送ってしまった失敗メールに気付いたかもしれませんが、それはあくまでも私の想像に過ぎません。
実は、私が相手の依頼に応えるには、自社の取引先にその内容を伝えてその取引先に行動を起こしてもらう必要がありました。
要するに、私の役割はメッセンジャーだったのですが、自分の役割に付加価値をつけることができず、ただのメッセンジャーボーイのようなことしかやっていなかったのです。
お客さんから何か言われる度に、「わかりました。それでは、その内容を取引先に伝えて回答をもらってからご連絡いたします」といったことの繰り返しでした。

私が言うのも何ですが、これでは、たしかにお客さんはイライラしますよね。
お客さんの立場に立ったら、「じゃ、お前なんか要らんわい。直接貴社の取引先の担当者とやり取りするから連絡先を教えてくれ。そのほうが話が早い」となるでしょう。
こういうのって、いろんな場面でよくあります。
例えば、組織の中で、経営者がある部署の責任者にある案件のことについて質問したら知りたいことについての説明がなされず、しかたなく直接の担当者を呼んで同じ質問をしたら的確な回答をしてくれたとか。
この場合、部署の責任者といえでも、経営者と部下の間でメッセンジャーボーイのような仕事のし方しかしていなかったらそうなってしまうということです。
そうなったら、必然的に、経営者からみればその責任者は不要ということになってしまいます。

だから、自分自身の経験も踏まえ、今回の記事で言いたかったのは、“ただのメッセンジャーボーイのような仕事のし方をするな”とうことです。
メッセンジャーとしての役割を担うにおいても、そこに自分なりの付加価値をつけたほうがいいでしょう。
誰かに聞いた情報を他の誰かに伝える時でも、その情報を聞いた時に同じ内容をそのまま伝えるのではなく、自分なりにその情報について調べてみたりしてから伝えるとか、工夫のし方はあるはずです。
冒頭の私自身の例でいえば、お客さんとしっかりコミュニケーションをとってお客さんの本当のニーズをつかみ、それをもって自社の取引先に客先の要望を伝えると同時に取引先ともしっかりコミュニケーションをとる、そんな行動力が必要だったかもしれません。
なかなか難しいかもしれませんが、仕事人としての自分の価値は何なのか、常に自問自答することは大事なような気がします。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ>

<br><br clear=
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
yoron at 23:30│Comments(0)仕事人の叫び 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
稼ぐ力が落ちたら、お金を使う生活から心重視の生活へ転換せよある出来事で状況が急変、去る時に跡を濁してどうする!