だから、良い人材を採用するのは簡単ではないって“無駄”と思いながら時間を使うことほど無駄なことはない

2023年02月08日

今の時代は、誰もが“自分の時間”を大事にする

気持よさそうな猫
(他人の貴重な時間を奪っていませんか?)
昭和時代に生まれ、同時代に仕事人として絶頂期にあった人の中には、かつてを懐かしみこうこぼす人もいるかもしれません。
「私たちの若い頃は、仕事帰りに上司や同僚たちと飲みに行ってそこで飲み二ケーションをやり、酒の力を借りてお互いに本音を漏らしながら良好な人間関係と作り上げたもんだ。それが、なんだ今の若い人たちは。“一杯行くか?”と誘っても、“用事がありますから”と素っ気なく返すし、例え一緒に飲みに行っても、おごってやったところで感謝もされない。それに、その後の付き合いも変化ないし。ほんと、別時代に生まれ育った人との付き合いは難しいし疲れるよ」と。
私もかつては飲み二ケーションをよくった人間なのでこの気持ちはよくわかります。
ただ、一方でこういう付き合いを避けたがる若い人の気持ちもよくわかります。

なぜかといえば、若い頃に飲み二ケーションを散々やった私でも、率直に言えば、上司から「おい、仕事が終わったら飲みに行くか?」と声を掛けられると、本音では嬉しくないことも多々あったからです。
でも、当時は、そういう時は喜ぶふりして上司に付いていくのが勤め人のあるべき行動かなと思い込んでいましたし、また、上司におごってもらうと、「ご馳走様でした!」と一声お礼を言っておけば、上司との関係がうまくいくと思っていました。
上司は上司でそれが部下との有効なコミュニケーション手段だと思い込んでいたことでしょう、特に酒好きな部下に対しては。
私の酒飲み人生は、こういう感じで仕事上の付き合いから始まったわけですが、ある時、職場の同僚たちと仕事話をしながら飲むのではなく、一人で酒場に入り、一人で自分の世界に浸りながら、あるいは、たまたま隣にいた見知らぬ飲み人相手に仕事とは関係ない話をしながら飲む経験をしてからは、完全にこのスタイルで飲むようになりました。


今の世の中を見て下さい。
身近に情報はあふれているし、いろんなことが手軽にできるしということで、関心事はどんどん移っていきます。
昨日まで関心のあったことが今日は別のことに関心がいき、そして次の日には別なことに、なんてことは日常茶飯事です。
かつていろんな酒のイベントに参加していた頃、ビールの会やら日本酒の会やらワインの会やら、とにかくいろんな種類の酒の会に参加し、いろんな人たちと酒談義をしながら楽しんだものでした。
ネット上にはいろんなイベントやコミュニティの案内が出ているので、誰でもが自分の関心のあるイベントやコミュニティに参加し楽しむことができます。
ということは、人付き合いは職場だけでなく、いろんなところに広がることになります。
こういう状況になってくると、いろんなことに関心を持つ人ほど忙しくなり、目の前の関心時に集中しようと思えば思うほど“自分の時間”を大事にしたいと思うでしょう。

仕事が終わったら、仕事帰りに趣味の会に参加しようと思っていたのに、あるいは自宅に帰って趣味やネットを楽しもうと思っていたのに、そのプライベートの貴重な時間を他人のために使うことになったら気分は最悪です。
私は、現在非正規雇用のパートタイムで仕事をしていますが、就業時間以外での職場関係者との付き合いは一切ありません。
現在の仕事に就いて4年目ですが、これまでに一度だけ職場関係者の飲み会に参加したことがあります。
この飲み会は、私より年長の高齢男性が企画したものでしたが、その人はたまにはそういう場を設けてお互いの懇親をはかりたいと考えたようでした。
でも、その場に参加した人たちは、私を含めほとんどの人がつまらなさそうにしていました。
そうなるであろうことは、私の経験上容易に想像できました。

繰り返しになりますが、今の時代は、誰もが“自分の時間”を大事にしているんです。
そして、おそらく、多くの人がその時間を誰にも邪魔されたくないと思っているでしょう。
一人飲みの楽しさを知ってしまった人にとって、義務的に参加させられる職場の飲み会(忘年会とか新年会とか歓送迎会とか)など楽しいわけがありません。
時代がこうなってくると、他人との付き合い方はなかなか難しいかもしれません。
そこは自分なりにいろいろ工夫する必要があるでしょうね。
私は、かつてネット上にたくさんのいろんなコミュニティを作り、仲間を募ってそれぞれの仲間たちと交流を楽しんでいたことがあります。
自分の関心事を表明し、それに関心を持った人が自分の時間を割いてちょっと付き合ってくれる、そういうのがお互いに気軽だし、心地良い付き合いができたかなと思います。
これからの時代の人間関係は、お互いに相手の時間を大事にするというのがポイントかなと思った次第です。

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yoron at 07:03│Comments(0)仕事人の叫び 

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