2023年01月28日
その道何十年だからといっても、環境が変わればできないことはある

(その道何十年とはいえ、自分の力を過信しないことです!)
私が現在就いている仕事は、調理補助の仕事で、職場である厨房の中で調理をメインにやっている人の仕事を補助するのが役目です。
例えば、調理人が調理し終わった後に使用した調理器具を洗って収納するとか、事前の仕込みの際に野菜類などの食材を指示通りにカットしたりとか、最後に職場の掃除をしたりとか。
私の現在の仕事先は学生専用マンションの食堂ですが、こういった施設で行われる調理は集団調理と呼ばれ、調理補助のスタッフの大半は主婦といっても過言ではないでしょう。
で、調理補助の求人には、よくこんなフレーズが載っています。
「主婦として長年培ってきたスキルが生かせます」、みたいな。
ところが、私が経験したかぎりにおいて言わせてもらうと、「その道何十年なのにこんなこともできないのか」と驚くというかあきれる場面がけっこうあります。
例えば、食器類はシンクで洗うのですが、私の飲食業界での経験を踏まえていうと、洗い終わったらシンクを洗い、食器を洗った際に流れるクズを集めるクズ受けも洗ってシンク全体をきれいにするのは当たり前の作業です。
家事で料理を作っているのならそれぐらいやるよなと思いきや、最後の清掃時にクズ受けのゴミを捨てないでそのままにしておいたり、それどころか、シンクの洗い方もかなり手抜きする人もいたりしました。
そういえば、離婚を経験した知人が、かつての奥さんは食べた後の食器類を忙しいわけでもないのにシンクに入れたまま長時間放置しておくといって怒っていたのを思い出しました。
これは、本人のスキルの問題というよりも、それまで他の環境を知らずに自分のやり方が通じていると思い込んでいたところに問題があったのであり、その環境しか経験していないことに問題があったのだと思います。
私の知り合いの中には、一社に何十年も勤務して定年で退職した人たちもいますが、そういう人たちの中には、自分はその会社でいろんな仕事を経験したので〇〇の仕事なら全部できる自信があると豪語する人もいます。
でもね、私のこれまでの仕事人人生でのいろんな経験を踏まえて言えば、その人ができるのは所詮その会社の中だけのことであって他社(他の環境)ではできないことのがほうが多いんですよ、ということですね。
もし、あなたが社員数千人の大企業の経理マンとして何十年も仕事をし、その中でその会社の経理の一通りを経験したとしましょうか。
そんなあなたが、定年後に創業したばかりの社員数10数人の会社の経理募集に応募し運良く採用されたとします。
あなたは、面接時「経理のことなら何でもお任せ下さい!」とアピールしたかもしれませんね。
そんなあなたが入社直後から直面するのは、こんな状況かもしれません。
まず、その会社には決まった経理処理のフローはなく、伝票を始めたとした書類は一切なく、そして、管理業務に関わるのはあなた一人で、経理の仕事だけでなく、人事総務も営業事務もシステム系もすべてやらなければならない、周囲に相談できる人は誰もおらず、、、
もしかしたら、その現実を知った瞬間、あなたは自信を失くし、落ち込み、最悪の場合辞めることを考えるかもしれません。
だからね、同じ仕事に何十年も従事し、それによっていろんなスキルや能力を身につけその仕事に自信を持つのは大変けっこうなことではありますが、環境が違えばそれが生かせない(生かしにくい)ことがあることは知っておいたがよいし、できないことがあれば素直にゼロから学ぶ謙虚さを持っていたほうがいいでしょう。
よくないのは、自分ができないのを環境のせいにしたり、学びの姿勢を失くしてできないのをそのままにしておくことです。
私の同僚に、こちらがいくら教えても「あー、そうですか」と適当に聞き流し自分ではやろうとしない人がいますが、本人のいないところでは、責任者から「あの人には辞めてもらいましょうか」というきつい言葉が出てきています。
仕事人なら、“その道何十年だからといっても、環境が変わればできないことはある”と思っておくぐらいがちょうどいいかなと思います。
この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。

私の知り合いの中には、一社に何十年も勤務して定年で退職した人たちもいますが、そういう人たちの中には、自分はその会社でいろんな仕事を経験したので〇〇の仕事なら全部できる自信があると豪語する人もいます。
でもね、私のこれまでの仕事人人生でのいろんな経験を踏まえて言えば、その人ができるのは所詮その会社の中だけのことであって他社(他の環境)ではできないことのがほうが多いんですよ、ということですね。
もし、あなたが社員数千人の大企業の経理マンとして何十年も仕事をし、その中でその会社の経理の一通りを経験したとしましょうか。
そんなあなたが、定年後に創業したばかりの社員数10数人の会社の経理募集に応募し運良く採用されたとします。
あなたは、面接時「経理のことなら何でもお任せ下さい!」とアピールしたかもしれませんね。
そんなあなたが入社直後から直面するのは、こんな状況かもしれません。
まず、その会社には決まった経理処理のフローはなく、伝票を始めたとした書類は一切なく、そして、管理業務に関わるのはあなた一人で、経理の仕事だけでなく、人事総務も営業事務もシステム系もすべてやらなければならない、周囲に相談できる人は誰もおらず、、、
もしかしたら、その現実を知った瞬間、あなたは自信を失くし、落ち込み、最悪の場合辞めることを考えるかもしれません。
だからね、同じ仕事に何十年も従事し、それによっていろんなスキルや能力を身につけその仕事に自信を持つのは大変けっこうなことではありますが、環境が違えばそれが生かせない(生かしにくい)ことがあることは知っておいたがよいし、できないことがあれば素直にゼロから学ぶ謙虚さを持っていたほうがいいでしょう。
よくないのは、自分ができないのを環境のせいにしたり、学びの姿勢を失くしてできないのをそのままにしておくことです。
私の同僚に、こちらがいくら教えても「あー、そうですか」と適当に聞き流し自分ではやろうとしない人がいますが、本人のいないところでは、責任者から「あの人には辞めてもらいましょうか」というきつい言葉が出てきています。
仕事人なら、“その道何十年だからといっても、環境が変わればできないことはある”と思っておくぐらいがちょうどいいかなと思います。
この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。

yoron at 08:53│Comments(0)│仕事人の叫び