仕事人を続けるつもりなら、「これしかできない」という思い込みは捨てたほうがよい2022年、最後まで気を緩めずしっかり仕事したいものだ

2022年11月20日

“今の環境にいるから今の仕事ができる”ということを忘れるべからず

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(あなたが今の仕事をできているのは、今の環境に身を置けているからなのです)
私は現在東京に住んでこの地で仕事をしていますが、東京では仕事の選択肢が多くそのありがたさを身を持って感じています。
以前、実家の親戚の人から私の郷里で一緒に事業をやらないかというお誘いを受けたことがありますが、その時はその提案にのりませんでしたし、今ものるつもりはありません。
その理由は、私の中でその事業がうまくいくことはないと思っているのと、私自身がその事業を推進していく自信がまったくないからです。
私に声を掛けた人は、私は大都会東京でいろんな仕事を経験しているので、多くのいろんなノウハウやスキルを身につけていて事業の成功に貢献してくれるはずという思い込みがあったのかもしれませんが、単純に考えても、環境が違えば仕事がしづらいだろうなということは容易に想像がつきます。

近所に私同様一人暮らしをしている弟が住んでいますが、弟は大学卒業後一度も正規労働者として仕事をしたことがなく、ずっとアルバイト等の非正規労働を続けています。
収入は少ないので生活は苦しいはずですが、その弟も郷里には帰省したがりません。
理由は、郷里では仕事の選択肢がほとんどない上に、これまで弟がやってきた仕事のノウハウやスキルを生かせる仕事は一切ないからです。
アルバイト等も多少はあるのですが、それさえ年間通してできる仕事はありません。
という現状なので、弟が郷里に帰省したら収入源を確保することができず生活できないということになってしまいます。
実は私が飲食の仕事に就いているのは、仮定の話ですが、もし私が郷里にUターンするようなことになったら、郷里でも多少はマーケットがある飲食系の仕事の経験があれば有利かなという思いがあるからです。


東京の大企業で、最先端の仕事に就いていたり、東京にしかニーズのない仕事に就いて活躍できていても、他の地域に移住したらその経験が生かせないという状況は十分想定できます。
ITエンジニアとしてバリバリ働いていた人が、農林水産業の一次産業がメインの地域に移住したら、過去の仕事人人生で培ったものが生かせないばかりか、いきなり農業の仕事に就くというのもこれまた難しいでしょう。
最近、仕事先を定年退職しその後再雇用契約で働いている兄が、40数年ぶりに野良作業をしたら体が痛くなってきつかったとぼやいていまいしたが、その兄も実家で暮らしていた高校生までは父の手伝いでよく野良仕事をしていたのです。
そんな過去を持つ人でも再度同じ仕事をしようとするとかなりきつく感じるものなので、ずぶの素人が思い付きできつい仕事に就いたら余計大変な状況になるであろうことは容易に想像できます。
TV番組やYoutubeでよく紹介される「都会から田舎に移住して第一次産業で頑張っています!」みたいなストーリーは安易に信じないことです。

やっぱりね、“今の環境にいるから今の仕事ができる”ということを忘れてはいけないと思うんです。
今の仕事が嫌だったら辞めて次の仕事に就くというのはありだと思いますが、ただ、次の仕事でも今と同じ仕事ができるとは限りません。
より良い仕事に就けてハッピーならよいのでしょうが、仕事人人生においては、まったくその逆ということも往々にしてあるので要注意です。
そのことをしっかり念頭に置きながら仕事をすれば、今の仕事のありがたさや利点に気付くことも多いでしょう。
大企業勤務なら会社の看板を大いに利用して自分一人または少人数では出せないような大きな成果を出すことだってできるかもしれません。
かつて勤めた大企業でその会社が主催していた女子プロゴルフトーナメントの運営事務局業務のメインを担当したことがありますが、それはたまたまその会社に在籍し、そしてその業務を担当していた部署に所属していたからこそできた経験です。
いろいろ言いましたが、要するに、今の仕事ができるのは今の環境に身を置いているからという認識は持っていたほうがよいということですかね。

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yoron at 05:01│Comments(0)仕事人の叫び 

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