相手を利用したいだけの人とは距離を置いて付き合え自分の中の違和感は大事にしたほうがいい、それが後の人生を決めるから

2022年06月19日

仕事(ビジネス)は泥臭さを厭わずやるほうが実利を得られる

取り壊し中の家
(日々の仕事において泥臭い部分を避ける傾向はありませんか?、他人任せにしたり、他人に押し付けたり)
かつて、ある異業種交流会でこんな人に出会ったことがあります。
その人は、財閥系の大手信託銀行に定年まで勤めた後(部長職まで昇進)、在職中に取得した不動産鑑定士の資格を生かし、定年後は自宅を事務所にして新たな仕事を始めようとしたそうです。
本人の中では、過去の輝かしいキャリアがあり、難関の資格も持ち、退職時には多くの同僚や友人・知人たちから応援の声をもらったので、順風満帆で船出できるはずという思い込みがあったのだとか。
ところが、事務所の看板を掲げても、誰からも声を掛けてもらえず、そんな日が長くなるにつれて焦りを感じるようになり、これはさすがにまずいと考えて積極的に営業をするようになったと語っていました。

こういう体験談を聞くと、仕事(ビジネス)は泥臭いものであると日頃から認識している人はバカにするかもしれませんが、私の知る限り、勤め人、特に大手(有名)企業にはこれに似たような考え方をする人はけっこういるんです。
定年後は、会社で長年関わった仕事で得たノウハウやスキルを生かした事業をするんだとか、自宅を事務所兼用にして、仕事道具はPCや机程度の低予算で頭脳労働で稼ぐんだとか、書籍を出して名を売り、それをきっかけに講演やコンサル等で稼いでいくとか、あるいは、引き続き勤め人の道を考えていても、自分の過去のキャリアや実績に自信を持ち過ぎていて、「私を必要としてくれる会社は絶対あるはず」とか、「私の能力を高く買ってくれる会社はあるに違いない」とか、世の中の現実を知らずに理想とか自分に都合のいい世界を描いてしまうのです。


こう言い切ってしまったら、夢や希望を打ち砕いてしまうかもしれませんが(それらを持つのは本人の自由ですが)、現実の世の中は、仕事(ビジネス)の泥臭さを厭わずやる人に有利に回るような仕組みになっているんです。
冒頭で紹介した元信託銀行部長氏は、退職と同時に過去の栄光と決別し、新人になってゼロからすべてを創っていく覚悟を持ち、営業をしまくり泥臭く仕事をしていたら、もしかしたら事業を軌道にのせることができたかもしれません。
また、大手(有名)企業勤務者でも、定年退職したら、過去の勤め先の看板はもはや使えないと思い、心機一転どんな仕事にも挑戦してみようと努力すれば物事はいい方向へ進むこともあるでしょう。
警備員や清掃の仕事はかっこ悪くてできない、調理補助の仕事は家庭の主婦等がやる仕事で男性がやるものではない、介護の仕事は体力的にきつそうだからやりたくない、、、こんなふうな考え方にこだわっていてはいつまでたっても状況は好転しないでしょう。

やっぱりね、仕事(ビジネス)は泥臭さを厭わずやるほうが実利を得られるんですよ。
かつて、IT業界に憧れ関連企業に転職して働いたことがありましたが、ITエンジニアの人たちは本当に日々泥臭い仕事をしているんですよね。
システム開発とかプログラミングとかいうとかっこいい仕事のように聞こえますが、実際は多発するトラブルの対応に追われ、長時間労働を強いられ、現場では多くの人がへとへとになっていたりするんです。
私が過去に知り合ったITエンジニアの中には、そんな仕事が嫌で飲食の仕事に転職した人がいたほどです。
これはどんな仕事にもいえることですが、表面的には一見かっこよく、華々しく見える仕事でも、裏に回れば泥臭いことが多いものです。

先ほど実利という言葉を使いましたが、これはどういうことかというと、こんな例を考えてみればわかりやすいと思います。
もし、過去のキャリアを生かした仕事に固執し続けたとしましょう。
定年退職後に、運良く、それに関わる仕事が舞い込んできたものの、それは年に2、3度あったぐらいでそれに伴う収入は合計30万円だったとします。
一方、警備員の仕事に就いたら常時仕事はあって年収は300万円だったとします。
これで明らかなように、実利は断然後者のほうが多いわけです。
稼ぐのを目的とするなら仕事は後者を選ぶほうがいいのではないでしょうか。
もちろん、「いつかきっと成功してみせる!」という強い思いを持ち、プライドを持つのはこれもまた本人の自由です。
どちらの仕事人人生をとるか、本人の考え方次第といったところでしょうか。

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yoron at 06:19│Comments(0)仕事人の叫び 

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