相手の日頃の行動を観察していれば、嘘をつく人かどうかわかる本気で仕事を変えたければ変えられる

2022年05月15日

たしかに、経営者の器以上には企業は成長できない

六本木ヒルズ
(経営者であれ、従業員であれ、自分の器に気付くことは大事です)
かつてある外資系企業に勤めていた頃、こんな出来事を経験したことがあります。
当時私は役員会の事務局の仕事をしていたのですが、ある時の役員会で営業担当の役員が今後の経営計画(営業戦略)をプレゼンする場面がありました。
パワーポイントで作成された数年間の売上・利益・人員(コスト)計画のスライドが表示された時、そこには、売上と人員は年々右肩上がりの計画になっているものの、人員増によるコスト増の結果、利益のほうはだんだん右肩下がり、という内容が書かれていました。
プレゼンの最中、役員は自信ありげに発表していたのですが、プレゼンが終わった途端、いやプレゼンの最中からトップは険しい表情になり、プレゼンが終わるや否やトップはこの役員を一喝したのです。

「おい、XX君、君は間抜けか!、年々利益が落ちていく経営計画なんてありえないぞ!」と。
それは私でもわかりましたし、この役員がそんなことすら理解できず発表したこと自体不思議でしかたがありませんでした。
ただ、容易に想像できるのは、おそらく、現場側からは、「人員が少ないので積極的な営業攻勢ができず拡販できない。もっとこれだけ人員を増強してほしい!」という要望が強かったのでしょう。
現場というのは目標達成困難性を考え売上計画は保守的に立てがちですが、一方で人員計画だけは要望を反映して積み上げた結果、そういう変な計画になってしまったのだと想像できます。
ちゃんとした経営者ならば、利益を重視し、売上と人員のバランスをとるべきなのですが、その思考がなかった人が経営者になってしまったということです。


スポーツの世界では、一流の選手が一流の監督になれるわけではないという言葉があるそうですが、これは企業でもまったく同じです。
現場でトップセールスマンだった人が経営者に向いているとはかぎらないのです。
大企業の中には、昇進コースを分け、専門性を磨いてプロフェッショナルになっていくコースとマネジメント能力を磨いて経営者になっていくコースがある複線型人事制度を設けている会社もありますが、当時私が勤めていたその外資系企業には当時はまだそういう人事制度がなかったのです。
他の会社での経験からもいえることですが、結局のところ、経営者の器以上には企業は成長できないんですよね。
これまた勤めたことのある中小企業では、経営者が口では素晴らしいビジョンを口にし、自社の発展していくストーリーを語っていましたが、それを具現化していくための手段についてはよく理解しておらず、また言っていることとやっていることの矛盾があったりして、いまだに成長できないままでいます。

身の程をわきまえるという言葉がありますが、これは何も悪い言葉ではなく、やはり、人間というのは自分の能力の限界には気付くべきだし、自分の限界を感じたら、それ以上のことについてはそれができる人に任せるべきでしょう。
自分は経営者だからと何でもかんでも自分で思い通りにやろうとしたら、その企業はそれ以上は成長できません。
しかし、残念ながら、成長できない企業というのは、すべてを自分でやり繰りしてきた(できた)と思い込んでいる人が経営の職に就いているので、現場に過剰に口を出したりして成長を抑えてしまうのです。
上の人が口を出すとね、本人は優しく語り掛け、柔らかい言葉を使っているつもりでも、現場(下の者)は委縮し、それを指示命令と受け止め、そして忖度しながら仕事をするという流れになるんです。
そのあたりの兼ね合いは難しいものがありますが、経営の立場にある人は、自分の立場だとか権限などに固執しないで、柔軟な考え方を持ち、自分の器というものを客観的に測る努力をしたほうがいいかなと思う次第です。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ>

<br><br clear=
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
yoron at 06:02│Comments(0)仕事人の叫び 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
相手の日頃の行動を観察していれば、嘘をつく人かどうかわかる本気で仕事を変えたければ変えられる