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2022年02月23日

現場を知らずして理想論を語るな。現場はいろんなことを隠している

工事現場
(ちょっと待った!。あなたが今作成している書類、現場の正しい情報を反映させていますか?)
建設業界の言葉に、“現場合わせ”というのがあります。
設計師が書いた図面に従って工事を進めても、実際の現場ではそれではうまくいかないこともあったりするので、その際は現場判断で仕様や工事のやり方を変更したりすることです。
これは何も建設業にかぎったことではなく、他の業界、仕事でもまったく同じことです。
現場を知らない本部(本社)が立案した計画を現場で実行する際、うまくいかなければうまくいくようにするのは普通だし、当たり前のことです。
このことからわかるのは、設計をしたり、計画を立案する人が現場をまったく知らないで仕事をすると、現場は変更・修正が増え苦労が多くなるので、設計者や計画立案者はただの理想だけで物事を進めず現場を知ることが大事だということです。

そういう点では、設計者や計画立案者は現場経験者が望ましいといえるでしょう。
もし現場を経験する機会がなくそういった仕事に就いた場合は、できるだけ現場の人とコミュニケーションをとって現場の情報を得る努力が必要です。
こう言うと、多くの仕事人は「なるほど、そうだよな」と思うかもしれません。
でもね、自分自身の仕事人人生を振り返って反省すべきことでもありますが、意外と現場を知らずに一人よがりで仕事をしている人って多いんですよね。
私が現在就いている飲食業の集団調理の世界では、本部(本社)の栄養士が食事メニューを作成し、現場の調理スタッフがそれに従って調理するという仕事の流れがあります。
先程の話でいけば、栄養士は現場を見たり、現場の情報を得たり、あるいは自身で現場を経験したりなどした上でメニューを考えるのが大事です。


ところが、この業界、現場は泥臭く、大変なことが多いので、現場勤務を嫌ったり、現場の情報を参考にしないでメニューを作成する栄養士も実に多いのです。
言い方は悪いのですが、厨房のような汚れる、換気の悪い環境ではなく、きれいなオフィスのデスクに座って書類を作成する仕事がかっこよく思えるのかもしれません。
考えてみると、この気持ちはよくわかります。
若い頃の私は本社勤務を好み、現場に行くことはめったにありませんでした。
そして、メーカー勤務時代などは、工場の現場などに行く時は何となく物見遊山的な気分だったものです。
お偉いさんの中に、現場経験もなくほとんど現場のことなんか知らないのに、たまに現場に足を運んで現場の幹部から話を聞き、それで現場を知った気になって偉そうなことを語る人がいたりしますが、かつての私もこういう人を笑えない状態でした。

たしかに、現場は泥臭く、大変なことが多いところです。
だからこそ、そこに現実があり真実があるのです。
そして、気をつけなければならないのは、その現実や真実に不都合なことがあれば、えてして関係者によって隠されてしまうことがあることです。
よく、大手企業の不正がメディアのネタになったりすることがありますが、これなんかは突然起きて突然発覚するようなことではなく、ずっと前からその不正は組織内にはびこっていたのです。
関係者や多くの人はそのことに気付いていながら、意図的に隠していたか、我関せずを決め込み放置していたというのが実際のところだと思います。

現場の経験をしていると、こういったことが肌感覚でわかるんですよね。
あなたが現場経験のある、あるいは現場をよく知る経理担当者だったら、顧客接待費としてお店の領収書を添付して営業から回ってきた経理伝票を見て、これは仲間内で飲み食いした飲食費だなとすぐ気付くはずです。
あなたが現場業務を長年経験し実務に詳しい人であれば、明らかに素人ばかりのスタッフしかいない現場の責任者が仕事は問題なく回っているという報告書を提出してきた際、それは嘘だと見抜けるはずです。
まぁ、いろいろ言いましたが、以前から何度も言ってきたように、“現場”を知る(経験する)ことは仕事人としてとても重要だということですかね。

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yoron at 08:11│Comments(0)仕事人の叫び 

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