時代の流れに無理についていく必要はないが、時代の流れは知っておくべし年のせいか、仕事が早く終わると嬉しい

2022年01月04日

誰にでもできること、できないことがある。ただ、他人の仕事のやり方から学ぶのは大事なことだ

サトウキビの苗を植える父
(あなたは、仕事人として、自分ができること、できないことをちゃんとわかっていますか?)
昨年12月29日から始まった年末年始休暇の7連休も今日で終わり。
明日から始まる仕事に備え、今日は一日体調を整えながら静かに過ごすつもりです。
今回も郷里の実家には帰省せず、ほとんど外出もせずダラダラ過ごした休暇でしたが、ここ何年もこんな感じで過ごしています。
若い頃は何かやって活動的に過ごしていましたが、おそらく、年とともに体力、気力が衰えてきたので、疲れが出ることはあまりやりたくないという気持ちになってきているのかもしれません。
でも、生きている間は生活していかなければならないので、今後ともできるかぎり仕事人を続けていきたいと思っています。

ところで、以前から記事で度々書いてきましたが、私はこれまでの仕事人人生において転職を10数回経験しています。
新卒で日系のメーカーに就職した後、外資系の建設設備関係の会社、通信関係の会社、セキュリティ関係の会社、人材関係の会社、飲食関係の会社等。
飲食業界に転職してからは、短期間でいろんなところを転々としてきました。
私の転職は、若い頃は待遇アップを念頭に置いていましたが、そのうち「他の業界を知りたい」、「他の仕事人の仕事のやり方を知りたい」、「仕事人として自分ができることを増やしたい」といったことに関心が移っていきました。
特に、自分が知らない(やったことがない)仕事をやっている仕事人がどんな仕事をどんなふうにやっているかには大いに興味がありました。


ある時、焼鳥屋の調理補助の仕事に就いたことがありましたが、驚いたことがありました。
通常の営業時間には焼鳥を焼いていた職人が、店内の水道の配管が損傷して水の出方に不具合が発生した際には、その人の私物だという工具類を持ち出してきて、その損傷の修理に必要な備品類を近くのホームセンターで購入し自力で修理してしまったのです。
備品購入代は会社に請求していましたが、それでも外部の専門会社に修理対応を依頼するのに比べたらかなり安いものでした。
この焼鳥屋の例に限らず、他の飲食店でも同様にいろんな設備の不具合を自分の力で直す職人を何人も見ました。
この出来事は、私にとっていい意味で刺激になりました。

大手の会社で総務の仕事をしていた頃は、社内の設備その他で不具合があるとすぐに取引先に連絡を入れて対応してもらっていました。
だから、何かあった時の連絡先については情報を持っていて、そういう面でのノウハウは身につけていました。
でも、自分の頭を使い、自分の手足を動かして目の前の不具合を自分の力で直すということはやったことがありませんでした。
それは、長年そんなことを一度も経験したことがなかったので、自分の中に「私には絶対できない」という思い込みがあったのかもしれません。
本当は自分で直そうと努力し勉強もしていれば、直せたケースもあったかもしれません。
ただ、そういうのは自分の仕事ではない、またそんなことをやるのは会社にとって効率が悪いといった思いがあったのは間違いないと思います。

人は、自分が置かれている環境の中でその環境に合った仕事のやり方しかできません。
だから、誰にでもできること、できないことがあります。
それはしかたのないことです。
でもね、私がこれまでいろんな仕事を経験してきてつくづく思うのは、仕事人はいろんなことを自分でできるという引き出しをたくさん持っていて損をすることはないんです。
むしろ、そのたくさんの引き出しは自分の武器になるんです。
私の現在の職場は食堂の厨房でパート仲間は年輩の主婦ばかりです。
彼女たちは機械音痴なので、厨房機器の掃除の際は表面ばかりを拭くだけで機器を分解するようなことをほとんどしません。
でも、取扱説明書には分解して掃除するよう記述があるのです。
私は焼鳥屋、その他の飲食店で他の仕事人たちのやり方を見てきたので、その時のノウハウを生かし、分解清掃の役目はもっぱら私です。

先程も言いましたが、誰にでもできること、できないことがあります。
仕事人は、自分ができること、できないことはある程度わかっているはずです。
人によっては、自分ができないことはすべて他人に頼るという考え方をする人もいるでしょう。
お金を持っていれば、お金で解決できることは専門の仕事人にやってもらったほうが効率的、安上がりというのはよく理解できます。
正社員で会社のお金を使えていた頃は、私にとってはそれがふつうのやり方でした。
私の考え方が変わったのは、お金のない(仕事上でも簡単にお金が使えない)環境に置かれた時です。
そういう環境下でもちゃんと仕事をしている人たちがいることがわかりました。
そして、そういう人たちは、そういう環境においての仕事のやり方をしていて、そのためのノウハウ、スキルを身につけていたのです。
この自分自身の経験から、他人の仕事のやり方から学ぶのは大事であるとつくづく思っている次第です。

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yoron at 07:40│Comments(0)仕事人の叫び 

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