人生経験は仕事ができるかどうかには関係ない自分にない能力や経験を持った人と積極的に付き合え、とても勉強になるから!

2021年12月02日

仕事人なら、お客さんの気持ちになって仕事をしよう!

秋吉のテーブル
(「お客さんの気持ちになる」というのは、言うは易し、行うは難し)
還暦が近い年齢になって今さら言うのも恥ずかしいのですが、“仕事は、お客さんの気持ちになってする”ことがとても大事だとつくづく思います。
つまり、自分にとって都合のいい仕事のし方をしてはいけないということです。
どこの会社でも顧客満足の重要性を強調し自社のビジネスを展開しているはずです。
であるなら、どこの会社であろうとそこで身につけた顧客志向の仕事のし方は他社でも通用するはずです。
ところが、現実はどうか。
仕事が変わると、途端にお客さんの気持ちになって仕事ができないということは往々にしてあるのです。

例えば、こういう状況を考えてみてください。
あなたは大手製造企業で法人相手の購買の仕事を長年やっていたとしましょう。
そんなあなたがサービス業の会社に転職し一般消費者を相手にする仕事をすることになったとします。
おそらく、あなたはとまどうことが多いでしょう。
これまでは取引先の担当者は紳士的な人ばかりで、商談で腹の探り合いをしながら駆け引きなどをすることはあったかもしれませんが、とんでもない事態が発生して窮地に陥るなんてことはなかったのではないでしょうか。
でも、不特定多数の一般消費者が相手だとどういう事態が起きるかわかりません。
いくらお客さんの気持ちになってといっても、過去の仕事人人生で身についたクセみたいなものが邪魔してお客さんを怒らせてしまうことだってあるかもしれません。


かつて、ある居酒屋でホール(接客)の仕事をした時の経験談です。
ある二人連れのお客さんがカウンター席で歓談しながら飲んでいました。
料理の皿が(食べ終わって)すべて空いていたので、洗い場に運んでいこうと思い、「お客様、空いているお皿はお下げしてよろしいでしょうか?」と丁寧に尋ねました。
すると、一人のお客さんがいきなり怒り出しました。
「食べ終わったらさっさと出て行けということか!、このお店はゆっくり飲んではいけないのか!」と。
私はすぐに謝り、皿の引き取りは諦めて立ち去りました。
実は、他のお客さんに同様のことをしても誰も怒りませんでしたし、中にはテーブルの空いた皿をまとめてくれた人もいたほどです。

一般的に言えば、お店は、混んでいる時ほど、食器をどんどん下げて洗わないと足りなくなるし、それに、飲食をしないまま長時間居座られると稼げないので、スタッフはテーブルの状況を確認しながら空いている皿はどんどん下げていきます。
中には、飲食を長時間しないお客さんがいたら、「お客様、本日は大変混んでおりますので、もしこれ以上ご注文をなさらないようであればお先に会計をお願いできますでしょうか?」とやんわりと追い出しにかかるところもあります。
そうすると、ちゃんとしたお客さんであれば素直に従い、会計を済ませたら出ていってくれます。
でも、お客さんの中には、お店側の事情など一切構わず自分の都合(ペース)だけで利用しようとする人もいます。
こういうお客さんの対応はやっかいではありますが、それでもお客はお客、仕事人としては仕事である以上極力お客さんの気分を害さないよう努めることは大事です。

私が飲食の仕事に就いてからかれこれ7年ほど経ちますが、経験が浅い同僚の行動を観察していると、お客さんの気持ちを無視したような仕事をする人もいます。
例えば、お客さんの立場になれば、本来あたたかい料理はあたたかいまま食べたいのにかなり冷えてしまったものを平気で提供したり、食事するテーブルが汚れていたら食欲が落ちるのに拭こうとしなかったり、簡単に対応できお客さんの要望に応えなかったり、などなど。
こういう光景を目撃する度に、「自分がお客さんの立場だったら相手の対応に不満を抱かないだろうか」と思ってしまうと同時に、そのことに気付かない人はこの仕事に向いていないよなと思うのです。
こちらが注意しても、なぜ注意されたのかさえ理解できず再び同じことを繰り返す人にいたっては、仕事人として失格の烙印を押すしかありません。
やっぱり、仕事人なら、「自分が逆(お客さん)の立場だったらどう思うかな?」ぐらいの想像力を働かせ、常にお客さんの気持ちになって仕事をすることが大事だと思う次第です。

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yoron at 22:12│Comments(0)仕事人の叫び 

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