細かいことにこだわる人の存在は案外大事なんだチーム構成は、それぞれの能力を補完し合える関係がベスト

2021年11月20日

仕事人は他業界のことにも関心を持て、あなたの常識は他業界の非常識

1ドル80円工場
(知っていましたか?、あなたが今思っている常識は他業界では非常識なんですよ!)
私はこれまで10数回の転職をし、いろんな業界、いろんな仕事を経験してきました。
同じ業界内の転職はあまり違和感というか驚きはないのですが、他業界に転職した時はビックリすることが多々ありました。
その経験から思うのは、自分がいる業界の常識が世の中全般で通用するとはかぎらない、というか通用しないことのほうが多いんだなということです。
例えば、私が新卒で入った会社は自動車部品や電機部品などを作っている日系の大手メーカーでしたが、その会社に8年半勤めた後、30歳の時に転職した先が建設設備の会社でした。
最初の転職経験でしたが、それぞれの業界慣習からくる違いなのでしょうけど、まず、営業スタイルや値引きのし方がまったく違うのに驚きました。

メーカーでは、営業マンは主に直接取引している顧客のところへ商談に赴くことで事足りていたのですが、建設設備の会社では、いろんな関係先へ営業をかけないとうまく仕事が取れないという複雑な営業スタイルでした。
また、値引きについていえば、製造業の場合は、製造に関わるいろいろなコストを積み上げて製造原価を出し、それに利益をのせて販売価格とするので、値引きといってもそれほど大幅には下げられません。
これに対し、建設業界の場合は、重層的な下請け構造の中でそれぞれの会社が中抜きをして自社の利益を確保する仕組みになっているので、顧客に提示する見積価格は最初から吹っ掛けた金額になっていたりします。
だから、70%とか80%値引きでも利益が出せたりするのです。


メーカー時代は、工場文化が全社に浸透していることもあって、それこそ数円、数銭といったレベルでコスト意識を植え付けられていました。
私が入社した頃は、書類の裏にコピーをするのは当たり前だったし、当時は青焼きなんてのもありました。
メモ用紙は不要になった書類をはさみで切って使っていました。
一方、建設業界ではもともとどんぶり勘定的な体質が根付いているので、コスト意識という点ではそこまでの細かさはありませんでした。
転職した当初は、社内で周囲のいろんなものを見て「もったいないなぁ」と思うことがよくありましたが、時が経つにつれ、それが業界、会社の風土なんだと思うようになり慣れていきました。
結局、“郷に入っては郷に従う”しかないんですよね。

その後、通信業界、セキュリティ業界、人材業界、飲食業界と異業界に転職しましたが、いろんな違いがあって驚きの連続でした。
ここ数年は同業界内での転職なのでそれほどの驚きはないのですが、それでも企業文化の違いは感じています。
同じ業界で長く働いていると、メディアなどを通して外部情報を得ることはしていても、自分の仕事のやり方が他業界ではまったく通じないかもしれないとはなかなか思いにくいでしょう。
誠実であることを信条とし、とにかく顧客の求める品質や値引き要求に応えることが営業の使命だと考えてきた営業マンにとって、またそれで実績をあげてきた営業マンにとって、それとは違う営業スタイルをとらないと仕事がとれない営業はかなりしんどいはずです。
だから、同じ業界(仕事)で自分の仕事人人生をまっとうできる人以外は、日頃から極力他業界のことにも関心を持って、他業界の常識を知るように努めたほうがいいと思うわけです。

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yoron at 06:48│Comments(0)仕事人の叫び 

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