自分にとっての最大のリスク(不安)は常に想定し備えをしておこう判断力を磨くには、いろんなケースを身をもって経験することだ

2021年10月03日

おごれる者久しからず。ネット社会になり、プロとアマの垣根が崩壊

自宅の机
(今やっている仕事の将来にどれぐらい危機感を持っていますか?)
朝の通勤電車に乗ると、「時代は変わったなぁ」と隔世の感を禁じ得ません。
何がって?
私が20代、30代の頃なんて、多くの仕事人たちが手に新聞を持って読んでいたり、本を読んでいたりしたんですよね。
今はどうかって、ほとんどの人はスマホを見ているんですよね。
かつてなら、手に持っている新聞(経済紙、一般紙、スポーツ紙等)でその人がどんなレベルの人なのか想像したりしたもんですが、今は各自がスマホでどんな情報を得ているのか、またスマホで何をしているのかなんてサッパリわからないのでそういう想像すらできません。

こういう時代の変化を直接感じるだけで、もはや紙の新聞は完全に衰退→消滅の方向へ向かっているなとわかります。
そう思うにつけ、私の大学時代には新聞社などのマスコミに就職した人は羨望の的だったのに、今は逆に衰退産業に身を置く気の毒な仕事人という印象しか持てません。
こう言っては失礼かもしれませんが、もし、そういった業界で今でも働いている年輩者たちが、自分たちが置かれている環境に危機感を抱かず、かつての仕事のやり方でかつてのような高給を取っているのであれば、自分で自分たちの仕事をどんどんなくしていくだけでしょう。
これは新聞だけでなく、TVなども同様です。


私はもう何年も前に新聞の購読を辞め、TVの受信機も捨てました。
私は20代後半にはインターネットの世界に慣れ親しんでいたので、そういったものの必要性を感じなくなっていました。
これでも、新卒で入社した日系の大企業では、最初に広報部門に配属され、毎朝7紙に目を通し、新聞・雑誌・TV等のメディア対応の仕事をしていた人間なんですよ。
当時はこういう旧来のメディアを重視していたんです。
そうであるがゆえに、ネットが普及して、情報をネットで迅速に気軽に収集したり発信できる状況を見て、旧来のスタイルはいずれ、いやわりと早い時期に新しいスタイルに変わるだろうなと思っていました。

私が現在身を置く飲食業界、特に料理人の世界もまったく同じ現象が起きています。
かつてなら、一人前の料理人になるには、どこかのお店などに就職して、そこで親方やベテラン職人のもとで修業し時間をかけて一からいろんな技を覚えていくのが唯一の方法でした。
でも、今はそんなスタイルは完全に時代遅れです。
調理法なんてものは、今ならネットの情報だけで簡単に身につけられます。
今はYoutubeなんていう便利な動画があり、多くの一流料理人が自分の技を惜しげもなく公開しているので、素人でもそれを見ながら簡単に勉強できます。
講演を本職にしている人たちでさえ、今じゃばんばんYoutubeに講演の動画をアップしているので、わざわざ会場に足を運び講演料を支払って講演を聴講するまでもありません。

話飛びますが、以前、新型コロナのワクチン接種の打ち手が足りないというニュースがありました。
そこで、医師だけでなく他職業の人にも打ってもらってはどうかという話もありました。
この話を聞いて思い出したことがあります。
子供の頃、我が家はとても貧乏でしたが、父が病気の我が子にブドウ糖を注射していた記憶があります。
たぶん、父は医師のやることを見て、注射器さえあれば自分でもできると思ったのかもしれません。
また、実家の近所には医師免許を持たずに注射したり薬を処方する人もいました。
周りがほとんど貧乏だった時代、皆んな自分たちの力でどうにかしようとあがき、そしてどうにか生き抜いてきたのです。
そういう経験をしているものだから、正直言って、ワクチンを打つぐらいの作業だったら誰だってできるはずと思うのです。

世の中の分業が進んだ結果、いろんな職業が生まれ、いろんな資格ができ、それぞれの仕事を専門とするプロが生まれました。
それはそれである面いろんな物事を効率的に回す上で効果があったのはたしかです。
しかし、ネット社会の進展は、逆にプロとアマの垣根をどんどん崩しつつあります。
いろんなプロが自分のノウハウやスキルを惜しげもなくネット上で公開すればするほど、その分野(仕事)に門外漢だった人も多くのことを知り得、学ぶことができます。
プロは自分のノウハウやスキルを公開すればするほど自分の仕事を失う可能性が高くなりますが、一方で、本物のプロはより一層自分を磨きより高い目標を持つのでさらに信頼を得ることになるでしょう。
何も危機感を持たず従来型のスタイルでいつも受け身の仕事人にとっては厳しい時代ですが、それこそやる気があり常に面白いことやチャンスを求めている仕事人にとってはエキサイティングな時代になってきたのかもしれません。

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yoron at 03:44│Comments(0)仕事人の叫び 

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自分にとっての最大のリスク(不安)は常に想定し備えをしておこう判断力を磨くには、いろんなケースを身をもって経験することだ