どんな仕事に向いているか、やってみないとわからないところもある旧態依然とした仕事のし方をしていたら衰退するのは当たり前だ

2021年09月04日

人は、苦しい、辛い時ほどきれいごとにひかれるものである

高尾山の山頂からの風景
(仕事人は打たれ強くあれ)
世の中にはハウツーものの書籍があふれかえっています。
ネット上には理想論を語る人の言葉や動画がたくさんアップされています。
セミナーに参加して、講師の言葉に感動し勇気をもらった人はたくさんいるかもしれません。
なぜ、私たちの身の回りにはこういうものがたくさんあるのでしょうか。
それはそれだけたくさんのニーズがあるからです。
では、そのニーズはなぜそんなにもたくさんあるのか。
それはね、それだけ多くの仕事人が自分の仕事で苦しや辛さを感じているからです。
私も過去にたくさんのハウツーものの本を買って読みまくりました。
何のためにそれらを読んだのかといえば、苦境を脱するために何かに頼りたかったからです。

こう言っては身も蓋もないかもしれませんが、仕事に苦しさや辛さがつきまとうのは当たり前です。
楽をして成果だけ素晴らしいものにしたいというのは空想の世界だけにとどめいておいたほうがいいでしょう。
しかし、世の中には、「現実を当たり前のごとく認めてしまってはいけません。現実のほうが間違っているのです。私の言う言葉を信じて理想の生き方を実現してみませんか?」と耳元でささやく詐欺師みたいな人がたくさんいます。
詐欺師といってしまっては、信念で理想を語る人に申し訳ないとは思いつつも、長年の自分自身の仕事人人生を振り返りつつ言えば、やっぱり、現実は甘くないし厳しいものなので、きれいごとではやっていけないことが多いような気がしています。


私ね、思うんですけど、どんなに苦しくても、辛くても、仕事人はその環境を自力で切り抜けていくだけのたくましさが必要なのではないかと。
そのためには打たれ強いところがないとダメなんですよね。
ちょっとしたことでぐちぐち不満を漏らしたり、文句ばっかり言っているようじゃ仕事人としては失格だろうなと。
私もかつては理想論をよく語る人間でしたが、今は他人から困り事で相談を受けた際などには、現実的な解決策をアドバイスするように心掛けています。
「今の仕事が嫌なので辞めたい」という人がいたら、その人の不満や欲求を一通り聞いた上で、辞める前にその人がやったほうがいいことがあればそれをアドバイスするとか。

会社(仕事)を辞めるのは案外簡単だし、辞めた後は在職時の悩みが嘘のように消えてしまうでしょう。
会社を辞めるにあたって、誰かに吹き込まれたきれいごとを信じその道を進もうと思うかもしれません。
しかし、その道を進もうとして壁に突き当たり、挫折する人はたくさんいるものです。
そういう人たちは気付くのです、「あー、あれはたんなるきれいごとだったんだ」と。

私はこれまで10数回の転職を経験していますが、転職においては常に頭の中に理想論があったのは否めません。
「次はこういう理想的な環境の中で仕事がしたい」と。
でも、そう思って新しい仕事に就いてみても、日々の現実の中ではそれまで見えていなかった汚い面にも気付くことが多かったように思います。
きれいごとを信じたいという気持ちは良しとして、あくまでも仕事は仕事と割り切る気持ちも大切だと思う次第であります。

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yoron at 06:59│Comments(0)仕事人の叫び 

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