逆手に取る、転んでもただでは起きない、仕事人ならこれぐらいの考え方と気概を持とうその仕事だからこそ経験できることは必ずある、それがその仕事の面白さだ!

2021年08月16日

井の中の蛙は、世の中の変化に鈍感だからますます取り残されるだけ

ドイツ人と私
(語学なんてできなくたって、、、そんな時代はもうとっくに終わっています)
これまでいくつかの飲食店で働きましたが、どのお店でも同僚スタッフにアジア系の外国人がいました。
中国人、ベトナム人、ミャンマー人、ネパール人。
それも1人だけでなく、3人とか4人とか。
彼・彼女らは、堪能とはいわないまでも仕事上のコミュニケーションにおいては、支障のない日本語を使うことができました。
つまり、彼・彼女らは、母国語に加え日本語という外国語を使いこなすバイリンガルだったわけです。
一方で、彼・彼女らの雇用主や同僚の日本人スタッフは日本語しかできませんでした。
日本人が彼・彼女らより有利だったのは、働く場所が日本で多少日本流のやり方に慣れているという点だけでした。

言い方は悪いかもしれませんが、彼・彼女らは日本に比べ経済的に貧しい国々の出身なので、とにかく稼ぐことが第一目的で、そのため必死でした。
職場の労働環境が劣悪で労働条件が違法でも耐えて働いていました。
日本人も国が貧しかった頃は同様の経験をしたのかもしれません。
そういう環境に身を置くと、人は自然にハングリー精神が身につきます。
「食べたい!」、「稼ぎたい!」、「より良い暮らしがしたい!」、「出世したい!」、「家族を養わなければ!」、、、
そして、その段階をクリアできたら、「もっと余裕のある生活がしたい」、「仕事以外の生きがいを見つけたい」、「人生はお金がすべてではない」といった考え方をするようになっていきます。
今の日本はこの段階かもしれませんね。


では、同じ仕事ならば、どちらの考え方や行動をする人のほうが成果を上げることができるでしょうか。
結論は言わずもがな、前者のほうです。
単純労働であれば、長時間で重労働でも、安い賃金にも関わらず文句も言わず一生懸命働いてくれるほうが雇用側は喜ぶし、こういうタイプの労働者を優先的に採用してくれます。
学習能力が高く、行動力があればなおさらです。
実際、私がかつて働いた日本料理店では、私同様に板前見習いの若いベトナム人が2人いましたが、2とも日本語が上手で人当たりがよく、その上動きがテキパキしていて仕事もできたので、先輩のベテラン板前たちかたかわいがられて私より多くの仕事をまかされていました。
私は戦力の点において負けを認めざるをえませんでした。

プライドだけが高い日本人なら、何かと言い訳して、自分の負けや能力の低さを認めたがらなかったかもしれませんね。
かつて、外資系の会社で働いていた頃、現場には「英語ができたって仕事ができなきゃ意味ないよな」などと英語ができる人を小馬鹿にする人がそこそこいました。
たしかに、英語だけしかできず現場の仕事がまったくできないのならばその指摘もあたっているかもしれません。
でもね、私が見た限り、英語ができる人を小馬鹿にした人の中には、自分の仕事で英語が必要な場面があるにも関わらず自分で英語を勉強しようという努力は一切せず、そういう場面の時は他人に頼ってばかりの人も多かったんですよね。
外資系で働いているんだったら、流暢でなくてもいいから多少の英語力ぐらい身につける努力をしろよってなもんで。

世界で活躍しているプロスポーツ選手たちを見ているとわかると思いますが、今どきの若い選手たちの中には、外国語に堪能な人がけっこういます。
私が、ネットで「卓球で活躍している日本人の若い女性選手たちが中国語ペラペラなのはすごいですね!」と投稿したら、「彼女らは中国で勉強する必要性があったからでしょう」とやや冷めたコメントを付けた年輩の人がいました。
この人の考え方がズレているのは、彼女らは最初から世界を相手に戦うことを意識し、そのための手段の一つである語学力を身につけたということです。
私より下の世代には、語学力があって仕事もバリバリできる仕事人がたくさんいます。
彼・彼女らにとっては、今という時代は、語学力があるのは当たり前、世界の人々が競争相手、といった認識が最初からあるのでしょう。
いや、私の周囲にはそんな人なんていないよ思っている人は、もっと視野を広げたほうがいいでしょう、自らの行動範囲を広げたほうがいいでしょう。

かく言う私だって語学力はあまりないし、ITスキルは高くないし、仕事人としての能力もいまいちです。
そういう点では最前線で戦うには戦力としては弱いかもしれません。
しかし、私は私なりに戦える場所を見つけ、自分なりに努力しています。
(仕事人として)井の中の蛙のままで死んでいきたくないので、飛び出していろんな世界を見ようと動き回り、いろんな経験もしてきています。
そういうことをやってきたからこそ、冒頭で言ったようなことを実感しているのです。
少し意識すれば、あなたの日常生活でも私と同じ経験ができるはずです。
ちょっとした買い物で行った近所のコンビニ、対応してくれた店員は外国人ではありませんでしたか?
その外国人はふつうに日本語で対応してくれませんでしたか?
その時あなたは、相手が日本人でなくても特に気になりませんでしたよね?
そう、今はもうそんな時代なんです。

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yoron at 07:43│Comments(0)仕事人の叫び 

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