世の中のからくりを知るには、それを知る立場で経験をすることが大事逆手に取る、転んでもただでは起きない、仕事人ならこれぐらいの考え方と気概を持とう

2021年08月14日

無理に優越感を持とうとするから相手に老害の印象を持たれるのだ

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(優越感、、、それは言動に出さないほうが賢明な生き方です、特に歳をとればとるほど)
私の知り合いの中には、有名な大企業を定年で退職した後、再就職はせずに年金とそれまでに蓄えた個人資産で暮らしている人たちがいます。
そういう人たちの中には、趣味など好きなことにお金と時間を使い、一見悠々自適の生活を送っているように見える人もいます。
ここまでは個人の生き方なので何も問題ないと思います。
それで本人が生き生きしているなら羨ましくもあります。
自分たちの年金がどうなるかもわからない、就職もまともにできなかったような若い世代からすれば、勝ち逃げ組だと文句の一つも言いたくなるでしょうが、それは時代やその時代の環境のせいでもあるのでしかたのないことです。
勝ち逃げ組側からすれば、自分たちはいい時代に生まれてよかったと思っているかもしれませんし、若い世代に同情もしているかもしれません。

ここまではよしとして、、、
私が問題としたいのは、勝ち逃げ組側でありながら、過去の栄光に憑りつかれているのか、もはや何の力もないにも関わらず、他人に対する優越感を常に持っていようとする言動をする人がいることです。
例えば、歳とっていろんな力が衰えているのは自覚しつつも(ITの最新技術を使いこなせないなど)、何とか相手に勝てる点はないかと探し、それを見つけた途端に上から目線で偉そうなことを言ったりする人です。
若い人は、スマホの操作など最新技術を使いこなすのは得意でも、人生経験が少ないので人間関係や仕事で悩み事や困り事を抱えたりしがちです。
すると、その状況を見て、「何だ、お前はその程度のことも解決できないのか」などとバカ扱いしつつ、一方でその解決には一切力を貸さないのです。


もし、こういうタイプの年輩者が職場にいたら、若い人は仕事がやりづらいでしょうし、相手に老害の印象しか持たないでしょう。
ここまで露骨に言わないまでも、「私の過去の人生においても同じようなことはあった(だから、その経験から私はその場合の対処法を知っている)」という感じで、冷静さを装いつつ突き放しているような態度をとるのも、相手から見れば自分にとっては何も役立たない老害にしか感じられません。
こんな言葉だってあるじゃないですか。
老兵はただ去るのみ、って。
老いては子に従え、とも。
第一線を退いたら、自分の能力に限界を感じたら、自分より相手のほうが多くの点で優れていると認めたら、無理に優越感を持とうとしないことです。
無理に優越感を持とうとするから相手に老害の印象を持たれ嫌われるのです。

こんなことを言いながら、私自身、周囲に老害を振り撒いているような気がしています。
なぜそう思うのかいえば、どうしても自分の過去の人生を白紙に(リセット)することができず、つい、過去の経験を例に出して相手に説教調でしゃべってしまうことがあるからです。
生まれ育った環境が違い、経験も違えば自分の思いが相手に伝わらないことはあるものです。
そのことは理屈ではわかっていても、心のどこかに「私はこの人よりこの点では勝っている!」という優越感を持ちたがっている自分がいます。
人は、特に歳とっている人(50代以上とか)は、「あなたの言動は老害です!」と誰かに指摘されたら、ショックでしょうし、腹立たしく感じるでしょう。
冷静沈着で理性的な人であれば、相手の言葉を受けて反省する気持ちを持つことができるかもしれませんが、まぁ、多くの人は感情的な部分が勝り、口には出さなくても「何だと!」と反発心が芽生えるのがふつうではないでしょうか。
今回の記事の結論としては、相手(周囲)に老害の印象を持たれないようにするためには、無理に優越感を持とうとしないことが大事、ということですかね。

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yoron at 08:26│Comments(0)仕事人の叫び 

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