同一労働同一賃金には、同じ賃金なら同じレベルの仕事を、という面もあるかと仕事ができない(仕事をやらない)人ほど文句を垂れる法則

2021年07月18日

現役仕事人が身につけるべきは、“批判力”ではなく何とかする“実践力だ”

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(あなたの批判は、あなた自身の人生、仕事で何か役立っていますか?)
最近、ネット上で書かれた二人の知人の体験談が興味深かったので紹介します。
一人は、元官僚で現在民間企業の経営者の話で、その人は自身が経営する会社の社員及び自身と家族の新型コロナ対策のワクチン接種を無事に終えることができたと書いていました。
ワクチン接種は着々と進んでいるとはいえ、予約から摂取まではなかなか順調にいかないという現実がある中で、その人は人脈を駆使して関係者全員の摂取を成功させたようです。
また、もう一人の知人の話は、最近、家族の一人が高熱を出したため、対応してもらえる医療機関をあたったがコロナの問題もあってあちこちたらい回しにされ難儀したというものですが、最終的には何とかなったというものでした。

なぜ、この二つの話をしたのかというと、そこに、現役仕事人が心掛けるべきとても大事なことがあるからです。
どういうことかといえば、二人がとった行動に共通しているのは、目の前に困難な状況があった時に、そこで諦めるのではなく、それを何とか乗り越えようと動き回り、そして見事に乗り越えていることです。
もちろん、諦めてしまったら最悪の結果を招きかねないという危機感みたいなものがあったのかもしれませんが、とにもかくにも自分が動くしかないと思って動いたのは事実です。
つまり、結論的に言いたいのは、現役仕事人が身につけるべきは、“批判力”ではなく何とかする“実践力だ”ということなのです。


今の情報化社会において、私たちの身の回りにはたくさんの人たちが発する批判的な言葉があふれかえっています。
どなたかが、かつて、現代の日本社会は一億総評論家だと言ったようですが、ネットが身近なものになって誰でもが気軽に自分の思ったことや意見を発信できる環境になってみると、そのことを改めて実感できます。
どこかの会社に勤めているごく平凡な一勤め人が、匿名を使いネット上で国家論を語ったり、政府の政策を批判したり、世の中のいろんな出来事に対する意見を述べたり、などなど。
それはそれで大いにけっこうでしょう。
私もこうやってブログで好き勝手なことを書けているのですから、こういう環境は実にありがたいと思っています。

しかし、一方でこういう現象を憂えている面もあります。
どういう点について憂えているかといえば、ネットで大きな(理想的な)ことを言っているごく平凡な一勤め人は、目の前の自分の仕事においてもその視点で力を発揮できているのかということ。
「これこれこういう仕事はこういうやり方が効率が良く効果を上げられる」とか、「会社の経営は本来こうあるべきだ」といったようなことを書いているなら、果たしてその人はその思いを自分が所属する組織において実現すべく動いているのだろうかということ。
もし、何一つそれが実践できていないのであれば、それはただの評論家であり、その人は自分の言葉とは裏腹に、世の中、自分が所属する組織、自分の仕事に何の影響を及ぼすこともできず、非生産的なことに時間を使っただけということになります。

以前からこのブログでは強調してきていることではありますが、自戒の念も込めて言うと、現役仕事人にとって行動力があることはもっとも大事なことです。
言葉だけなら誰でもかっこいいことを言えます。
舌鋒鋭く批判する人は頭が良い人に見えるかもしれません。
評論することが仕事でそれで稼げる人はそれでいいでしょう。
でも、多くの仕事人はそうではないはずです。
以前知り合いの営業マンに聞いた話ですが、その人は、ある取引でお客さんに多大な迷惑をかけた時、雨が降っていたある日に、お客さんの自宅を訪問し、門の前で雨に濡れながら土下座して謝ったそうです。
一種のパフォーマンスだったのかもしれませんが、それでも謝罪の意思を何らかの行為で示したわけです。

現役仕事人を引退し、何のしがらみもなくなったフリーの立場であれこれものを言うのはいいでしょう。
私も無職時代に好き勝手なことばかり言っていたことがあります。
その時は、「自由っていいなー」と思ったものです(笑)。
でも、仕事しているとそうはいきません。
何かしら成果を出し、お客さんに受けて入れてもらい、稼いで生計を維持しなければなりません。
扶養家族のいる人は家族の生活を支えなければなりませんし、従業員を雇っている経営者は従業員の生活を守らなければなりません。
どんなに不満が溜まっていようが批判ばかりしていては何も前へ進みませんし、自分の人生、生活は八方塞がりになるだけです。
だから、繰り返しになりますが、現役仕事人が身につけるべきは、“批判力”ではなく何とかする“実践力だ”ということをしっかり認識したほうがよいでしょう。

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yoron at 07:30│Comments(0)仕事人の叫び 

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