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2021年07月03日

理想の人材を求め過ぎるな、人材は育てるしかない

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(人材獲得競争は、今後ますます激しさを増していくだろう)
これまで10数回の転職を経験し、いろんな業界、会社、職場で働いてきましたが、どこでも多くの人が口にしていたのが、「できる人材が欲しい!」ということでした。
そりゃ、組織として発展していく上ではできる人材が戦力に加わってくれることはありがたいことでしょう。
しかし、人材業界で働いた経験も踏まえていえば、ずばり、今の時代において理想的な人材を採用することはほぼ不可能です。
「こんな経験があって、こういうノウハウ・スキルを身につけていて、人間性が良くて、うんぬんかんぬん」、あなたね、そんな人材、どこを探してもいませんて。

私のような非正規雇用の労働者は、企業の雇用調整として利用されやすい弱い立場ですが、こういう世界でも人材確保は本当に難しいのが実状です。
私の勤務先では、少し前に長く働いていたベテランスタッフが辞めたので後任者を探していましたが、なかなか決まりませんでした。
当初、採用側には、コロナで業界が打撃を受け失業者があふれているはずだから人材は簡単に採用できるという思惑があったようです。
でも、実際は簡単ではなく、つい先日採用が決まった人は年齢は70歳近く、かつ募集職種の経験がほとんどない人でした。
できればもっと若い人を採用したかったのでしょうが、仕事がひっ迫している状況もあって、適当なところでの妥協採用となったのかもしれません。

こうなると、どんな人であれ周囲の人が仕事を教え育てていくしかありません。
これはいたしかたありません。
今の世の中、企業によっては、日本の労働市場では欲しい人材の確保が難しいと考え、海外に自前の養成機関をつくって人材を育成しているところもあるぐらいです。
日本の人口構成の現状、今後の推移予測から考えても、人材がどんどん不足していくのは火を見るより明らかです。
そうであれば、やり方は一つしかありません。
理想の人材を求め過ぎないで、ある程度のところで妥協して採用し時間をかけて育てていくしかないのです。
せっかく採用しておきながら、「あいつは使えない」などと不満を漏らすのはもってのほかです。
ほんと、人材確保はどこの会社、どんな仕事においても今後最大の課題になるでしょうね。

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yoron at 19:12│Comments(0)仕事人の叫び 

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