嗚呼、煩わしきかな人間関係、特に利害が絡む世界では他人に売れるノウハウ・スキルがなければ、何でもやってみることだ

2021年04月23日

自分がいくら正しい考え方・やり方と思っていても他人には通じないことがある

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(正しい考え方・やり方は人によってそれぞれ違うもの、だから仕事は簡単ではない)
以前、職場全体の仕事の効率化のために、会社(職場の責任者)から指示されたわけでもないのに、自主的に業務マニュアルを作成して責任者や同僚スタッフたちに配布し喜ばれたという話をしたことがありました。
また、同時に仕事上のルールもいくつか私案を作って上司に承認をもらい、職場に掲示したこともあります。
この時は、自分のやっていることに自信があったので(過去に勤めた会社で同様の行動をしうまくいったことがあったので)、これで私の狙い通りに仕事がうまく回っていくだろうと思い込んでいました。

ところが、1年ほど経ってみてわかったことがありました。
私の狙い通りには物事は進んでいなかったのです。
どういうことかといえば、私が配布した業務マニュアルを参考程度には読んだらしいのですが、それは本当に参考程度で、実際の業務は各自が自分のやりやすいやり方でやっていたのです。
ルールも徹底されていたわけではなく、責任者の指示で変えられていた面もありました。
また、私と業務時間が重ならないスタッフの中には、あくまでも自分の考え方・やり方のほうが正しいと自分流を通していた人もいたようです。
悲しいことではありますが、実態としては、私が苦心して作成した業務マニュアルやルールは形骸化してしまっていたのです。


冷静になって考えてみると、一パートタイム従業員(非正社員)にしかすぎない私が、職場の業務運営のマニュアルを作成したり、ルールを作ったりするのは出過ぎたことだったのでしょう。
会社と取り交わした契約書においても、私の遂行業務にはそのようなことは一切書かれていません。
ただ、私としてやむにやまれずというか、良かれと思ってとった行動でした。
もし、私が職場の責任者の立場であったならば、スタッフの指導教育の役割があり、評価権もあるのである程度自分の思い通りに組織運営をできたかもしれません。
現在の私の立場で、ルールを守っていない同僚に「なんであなたは守らないんですか?」などと言おうもんなら、「何さ、同じ立場の分際で偉そうに!」と返されるのがオチです。

こんな事例は、世の中にはたくさんあるんだと思います。
つまり、自分がいくら正しい考え方・やり方と思っていても他人には通じないことがあるということです。
転職などはいい例です。
前職の大企業で習得した考え方や仕事のやり方が転職先の中小企業ではまったく役に立たなかったなんてことはありがちです。
もちろん、論理的にはその考え方ややり方は正しいのでしょう。
でも、それはその考え方ややり方を理解してくれる人がいたり、それを受け入れてくれる土壌があればこそ生きるのであって、そうでなければ新しい環境のほうに自分を合わせるしかありません。

冒頭で紹介した自分自身の例は残念な内容ではありますが、そのことで仕事にやりがいを失っているかといえば実はそうでもないんです。
私は現在56歳ですが、これまでいろんな会社で働き(転職10数回)、いろんな仕事を経験してきたので、こんな状況はこれまでだって経験しており、世の中の現実というのはそういうもんだと十分理解しています。
そんな現実の中でどうやってうまく仕事をするのか、それを考えながら日々目の前の仕事と向き合うのは案外楽しいものです。
あなたも、「私の考え方・やり方は正しいのになぜ周囲には通じないんだろう?」と思うことがありますよね?

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yoron at 23:04│Comments(0)仕事人の叫び 

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