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2021年04月04日

現場の大変さは経験者にしかわからない、だから現場経験は大事なのだ

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(現場が大事というのは誰でも簡単に言うんだけど)
私は、大学卒業後、ある大手メーカーに就職し、最初の配属は総務部門の広報部署でした。
その後、異動で同社の経営企画部門の配属になりました。
かっこいい言い方をすれば、会社の中枢部門の仕事に関わる仕事をしたということでしょうか。
これはとてもいい経験になりましたが、ただ、決定的に欠けていたのは、メーカーの現場最前線であるところの工場とか営業とかの現場を経験していなかったことです。
だから、経営戦略立案などの仕事をした際には、あまり実感がないままやや言葉遊びをしていたところがありました。
データをまとめたり、分析したり、そして企画書などの資料を作成するのが主な職務でしたから、現場情報は現場を対象に行った調査に頼り、また企画のためのアイデアや資料は本や外部コンサルタントに頼っていました。

当時は、詳細なデータを収集して緻密な分析をしようと、現場の各部門にいろんなアンケートを依頼したり、忙しい現場責任者や担当者との打合せを重ねたりしていましたが、現場からなかなか回答が届かないと何度も督促していたりしました。
その度に現場側は申し訳なさそうに「もう少し待って下さい」と言っていましたが、これに対し、当時は「ふざけんなよ、回答期限を明記してあるんだからしっかり守れよ!」と内心憤慨していたものです。
しかし、自分が現場の仕事を経験してみると、なぜ現場が期限通りに回答を提出できなかったかがよくわかります。
現場が諸事情で忙しければ忙しいほど、他部署からの調査依頼対応の仕事は後回しになるんですよね。


例えば、私は現在肉体労働、いわゆるガテン系の仕事をしていますが、動き回って疲れているところに、本部から何ページにもわたる調査書の回答依頼がきたら、それこそ、逆の立場で「ふざけんなよ、こっちはこっちの納期に追われているんだから、こんな期限で提出できるかよ!」、「自宅に持ち帰ってやれということかよ!」といった気持ちになります。
もし、自分が現場を経験した上で本部の人間になっていたなら、現場の状況を想像しながらなるべく現場に負担がかからないような調査書作りをしたでしょう。
自己満足のための、上の評価を得たいがための調査はしなかったでしょう。
現場を知らない本部の人間の中には、現場から情報を取るだけ取って、その成果を現場に一切フィードバックしない(現場の仕事に役立てない)人もいますが、これはもう最悪の仕事のやり方です。
なぜなら、現場の人間は、自分の貴重な時間を使って協力した調査が何かの役に立つことを期待するからです。

一方で、現場だけの視点に固執するのは全体最適の観点に立てば決していいことではありません。
現場がいくら大変でも、それはなぜ大変なのか原因や要因を分析し、その大変さを改善するために改善策を練って実行する必要があります。
そのためには、現場を離れ全体を俯瞰しながら改善策を練る時間が必要になります。
私は経営企画の仕事も経験したのでよくわかりますが、そういうマネージャー(マネジメント)の仕事も現場の仕事同様大変なのです。
組織は一般的にはピラミッド構造になっているので、何となく組織の上部に位置付けられている部署の仕事が上のように見られがちですが、機能面で見れば、それはたんに役割に過ぎず、本質的なところでは、現場の仕事も大事だし、マネージャー(マネジメント)の仕事も大事なのです。
両方がうまくかみ合ってこそ組織は円滑に動くし組織は発展できるのです。

組織の問題の根っこの部分は、現場に身を置いているとよくわかります。
以前の記事で書いたことですが、私は4月から同じ仕事先で朝から夜まで働くことになりました。
3月までは、朝の仕事先と夜の仕事先は別々のダブルワークだったのですが、それが一つの仕事先になったということです。
3月で夜の仕事先を辞めた直後、朝の仕事先の責任者から同仕事先の夜の仕事に入ってくれないかとすぐ声を掛けられました。
この仕事先の夜の部は、これまで何名かスタッフが辞めていて、そんな状況下で4月からの業務多忙が予想されていたので、現場の責任者にとっては早く戦力を補強する必要性があったわけです。
本部に依頼しているだけでは後任者のタイムリーな採用もままならないので、朝の仕事での私の働きぶりを見ていた責任者は直接私に依頼するという判断・決断をしたのだと思います。
要するに緊急の問題対応に関して本部はあてにならなかったということです。

私はこれまで10数回の転職を経験しいろんな現場を見てきましたが、ビジネスの最前線はやっぱり現場だし、現場で起きた問題や現場で抱えている課題の解決は現場経験があってこそ効果的な対策が立てられるんですよね。
かつて経営企画の仕事をしていた頃は、現場の問題や課題の解決策として、“業務の合理化・効率化が重要”だの、“システム化の推進が急務”などといった曖昧な言葉を使った資料をよく作成していましたが、ぶっちゃけ、こんなものを現場に示されたって現場は動けないですよね。
「なにこれ?、私たちはどうすればいいの?」ってなもんで。
こういう仕事のやり方をしないためにも現場の経験というのは大事なわけです。
つまり、自分が現場の人間だったらどういう策、アクションプランなら動けるかというのが想像できるかどうか、ここがポイントなんです。
長くなってしまいましたが、仕事人なら現場の重要性を再認識しようということですかね。

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yoron at 10:54│Comments(0)

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