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2021年01月27日

70歳まで働くというのは本当にできるのか

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(70歳まで元気に働ける自信はありますか?)
今の世の中の風潮を見ると、高齢化率は高まり、元気な高齢者も多いので、できれば70代ぐらいまで働くかみたいな感じになってきています。
国が政策面などでそういうのを煽っている傾向があります。
高齢労働者の定年延長を法制化したり、年金受給年齢を繰り上げたら支給金額を増額するよとPRしてみたり。
いろんなところで“人生100年時代”といった言葉が使われているのを目にすることも多くなりました。
人は、こういう風潮になると、元気なうちは、自分もきっと長生きするんだろうなと思い、多少体力などが落ちても現在の延長で長く働き続けられるようなイメージを抱きがちです。

ところが、現実はかなり違ったものになるだろう、と私は思います。
私は現在56歳ですが、60代の人に聞くと「50代の頃に比べかなり衰えるよ」と言い、70代の人に聞くと「60代の頃に比べかなり衰えるよ」と言います。
つまり、以前はできたこともさらに歳をとるとできなくなるということです。
競争社会で生きている雇い主側の立場で考えてみて下さい。
衰えて使い勝手が悪くなった従業員をいつまでも雇い続けたいと思いますか?
できることから、高齢者は早く追い出し、代わりに若い人にどんどん機会を与えて活躍させたいというのが本音です。
だから、我が社の就業規則は定年が70歳だといってみたところで、その年齢まで勤め続けられるという保証はどこにもないのです。


私が以前勤めた大企業は、今月の初旬に社員の1割を目標に希望退職を実施しました。
その際、同時に定年を延長する旨の発表をしています。
これは、実際は冷徹な人事施策をとっていながら一見温情ある施策をとっているかのように見せかけているだけです。
今後、法律で定年が伸びれば伸びるほど、雇う側はその対策を練るでしょう。
若い人に比べパフォーマンスの落ちる高齢者に粘られても困るので、給料その他の待遇を大幅に下げて居づらくする卑怯な手をとるかもしれません(既にやっている会社は多いと思いますけど)。
また、そんな会社は嫌だと辞めて再就職しようと思っても、60代、70代の人を雇う企業なんてほとんどないのが現実です。

そう考えてみると、「うちの会社は社内規定もしっかりしているし、現に高齢者だって元気に働いているよ」と言ってみても、自分にあてはめるのは難しいということがわかるでしょう。
よく観察してみて下さい、あなたの会社で働いている高齢者はいったいどれぐらいの人数なんですか?、そして、そういう人たちはなぜ残れていると思いますか?
残っている人は、その仕事はその人にしかできないとか、その人の存在は会社にとってまだまだ利益をもたらしてくれるとか、そういった特別なものを持っているのではありませんか?
あるいは、職種転換して、例えば、正社員の事務員だったけど契約社員として警備員の仕事に就いたとか、そのような特殊なケースではないですか?

私は、現在、大病などは患っていないのですが、ただ、血圧が高いので降圧剤を服用し続けていますし、歯の治療・診断のためずっと通院を続けています。
私の周囲を見回しても、50代以上の人たちは何かしら薬を服用していたり、通院している人がそこそこいます。
何が言いたいかといえば、高齢になればなるほど、仕事人としてやっていく上でマイナスになることが次第に増えていっているということです。
体力が落ち、記憶力が落ち、気力が落ち、能力が落ち、加えて病気までとなると、60代、70代、80代の壁がどんどん高くなっていることが理解できると思います。
私はこのように考えているわけですが、あなたは今のご自身の年齢と状況からあと何年ぐらい仕事人としてやっていける自信がありますか?

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yoron at 20:30│Comments(0)仕事人の叫び 

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