コロナで打撃を受けても、とにかく前へ進むしかないよね仕事に大きいも小さいもあるもんか!

2021年01月20日

「この仕事なら絶対自信がある!」という得意分野を持て

大きなブリ
(あなたが自信のある仕事は何ですか?)
人材紹介の会社でキャリアコンサルタントの仕事をしていた頃、ある中堅のハウスメーカーのシステム構築担当者の求人案件に、誰でもが知っている大手IT企業の40代の現役社員(転職希望者)を紹介したことがありました。
この候補者と私が面接した際、受け答えにそつがなく、履歴書や職務経歴書の書き方も立派で、人物面でも人当たりが良さそうな印象があったので客先の担当者に自信を持って紹介したのです。
それに、社内の大規模なシステム構築も経験したという話を聞き、それなら適任だろうと思ったのです。
ところが、客先からの判定は不合格でした。
理由は、この会社のシステムはかなり未整備のため、システム構築にあたっては、その必要性を経営陣に理解してもらうところから始め、社内の関係部署やキーマンを説得しまとめ上げ、そして最適なシステムを構築する、それだけのパワーを持った人でなければ難しいからということでした。

私はこの理由に納得するとともに、自分自身が長く大企業で働いてきたため、つい大企業の視点だけで人物判定をしてしまったことを反省しました。
一般論でいえば、大企業勤務者というのはある程度洗練されているところがあります。
資料作りもうまいし、会話も無難にできるし、相手に合せて言動を変えることもできます。
でも、大企業ゆえ仕事は部分しか担当していないことが多く、例えば、職務経歴書にはXXシステム構築を担当と書いてあっても、その一部の業務を指示されるままにこなしただけというのはよくあるのです。
経理を担当していたといっても、ほとんどは日々の現金出納やら伝票起票ぐらいで、会社全体の決算や税務申告は経験したことがないとか、ましてや国内外の連結決算業務や資金繰りはさっぱりわからないということは往々にしてありがちです。


冒頭の例でいえば、規模の小さい会社で関連する多くのことを一人でこなし、目標を達成するまでに持っていくには、精神的、肉体的にかなりタフで粘り強い面がないと、大企業の経験だけでは辛いでしょう。
ただし、絶対無理というわけではありません。
現に、長らく大企業勤務だった私が中小企業に転職してもやってこれたのですから。
大事なのは、最初は面食らうかもしれませんが、そこで簡単に投げ出さずに耐えて時間がかかろうともやり遂げることです。
どんな仕事でも同じでしょうが、一旦やり遂げた経験を持つと人はその仕事に対して自信が持てます。
そうすると、不思議なもので未経験の他の仕事であっても尻込みせず前向きに取り組めます。
もちろん、失敗やミスもするでしょうが、それらはその後の仕事人人生の肥やしになります。

私の経験でいえば、大企業から社員数30名に満たない会社に転職した時は、総務人事系の職種に応募して採用されたのに、入社直後から、営業やら技術系の仕事が回ってきたり、経理の仕事が回ってきたり、何でも屋という感じでした。
経営者は誰がどういう職種かなどというのはあまり気にせず、誰でもいいからできそうな人に仕事を回すという感じでした。
入社後しばらくはこういう風土、仕事の回し方に不満が多々ありましたが、慣れていくうちに、これが中小企業なんだと理解できるようになりました。
本当は大企業だって起業から成長軌道に乗って大きくなるまでは同じ過程をたどったはずなのです。
まぁ、こういうのは実際経験してみないとわからないことも多いでしょうが、少なくとも、何か一つでも「この仕事なら絶対自信がある!」という得意分野を持っていれば、どんな環境に身を置いてもそれなりにやっていけるような気がするのです。

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yoron at 16:40│Comments(0)仕事人の叫び 

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