『半沢直樹』人気にみるサラリーマン心理非正規労働者が“稼ぐ”のは本当に難しい!

2020年09月26日

いよいよ本格化か、大企業の正社員リストラ

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(さーて、今そこにある危機、どうやって切り抜けようか)
以前から当ブログの記事を読まれていた方はそれほど驚かないかもしれませんが、今朝の以下のニュースで、「やっぱりなぁ」という感がありました。
〜『三菱自動車、600人希望退職募集へ』(内容)三菱自動車が11月中旬から国内で500〜600人規模の希望退職を募集、本社や岡崎製作所(愛知県岡崎市)、水島製作所(岡山県倉敷市)などで働く45歳以上の管理職などの社員が対象〜
三菱自動車はかなり前から業界内では弱小で体力もなかったので自然な流れだったようにも思いますが、規模が大きく、下請などの関連企業のすそ野が広いので影響はかなりあるでしょう。
おそらく、今後は業界全体で同様の動きが加速するかもしれません。
ということは、自動車業界にとどまらず、同業界と取り引きのある会社はすべて影響が出るということです。

偶然ですが、私が新卒で入社した会社は自動車部品を作っている会社だったのですが、25年前に同社が業績不振に陥って希望退職を募集したのが9月で、それに応募して退職したのが10月でした。
当時の条件は、勤続3年以上の全社員が対象で、募集人員は300人程度、通常の退職金に特別加算金が上乗せされました。
さらには下期賞与も支給されたので、なかなかいい条件ということで若い人の希望者も続出して募集人員を上回る社員が退職しました。
広報を通じた社外発表では、退職者の年齢を割合で発表したので50代以上の社員の退職者が多いような印象を受ける内容になっていましたが、人数ベースでいえば実際は20〜30代の社員の退職者が多かったんですよ。
こういう時って、「この会社に未来はないな」と思った若い人は飛び出すんですよね。


大企業の場合は、辞めるにしてもいろんな特典をつけてくれるので、その後の将来のことなど深く考えずに退職を決意する人もいるかもしれません。
しかし、40代、50代の人は再就職はそう簡単ではないでしょうし、今の日本経済が直面している環境を考えれば、若い人も希望の再就職が叶うとは限りません。
私が辞めたのは30歳を過ぎた頃で、年齢の割には一時的にもらえたお金が多かったので退職後はゆったりしていたのですが、次の就職先が決まるまでは1年近くかかりました。
退職後しばらくは、手持ちのお金に加えて失業給付ももらえるので、再就職先は時間かけてじっくり探そうとなりがちになってしまい、その結果失業期間が長くなってしまうのです。
それでも、私の場合は30代という若さだったのでよかったのであり、40代以上になったらこういう姿勢では次の仕事を見つけるのはなかなか難しいでしょう。

今後、いろんな業界において大手企業のリストラが本格化すれば、それは産業界全体の雇用が不安定化することを意味します。
だから、「うちはもうダメだから、他業界の有望な会社に再就職しよう」と考えて飛び出しても、そう考える人がたくさんいることは容易に想像できるわけで、人気企業には応募者が殺到してしまいそう簡単には希望は叶わないでしょう。
また、業界全体が総じて業績不振であれば、今持っているノウハウやスキルを生かして業界内での転職というのも難しいはずです。
一時金がたくさんもらえたので、思い切って起業するかといっても、事業を興すことがそう簡単であるはずがなく、ましてや軌道に乗せるのは大変です。
いずれにしても、この動きが自社に及び、自分の身にも降りかかってきた時は、損得、自分の仕事人としての将来設計、いろんなことを考えたほうがいいでしょうね。

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yoron at 06:55│Comments(0)仕事人の叫び 

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