「私は、XXの仕事をン十年やってきました!」は強みにならない人生のどの時点でどんな判断・決断をするかはとても重要である

2020年09月16日

仕事人なら、自分に降りかかりそうなリスクは常に想定しておこう

取り壊し中の家
(今、あなたに降りかかりそうなリスクは?)
最近、新型コロナウィルスの影響で私が働く業界の会社が倒産したらしく、それをメディア情報で知った知人が教えてくれました。
そして、あなたも同じ業界だから先行きが心配ですねとのコメントも添えていました。
こういう情報提供はありがたいのではありますが、私は業界内部の人間なので日々の仕事を通して現実の厳しさは嫌というほどわかっていました。
ふつう、メディアは情報の後追いしかできず、しかも、本当の事情など深いところまでは調査できていません。
それに比べると、内部関係者は現場にいて実態がわかっているので、特にリスクに対しては一早く反応しています。

以前から、新型コロナウィルスで大きな打撃を受けた企業のリストラは今後加速するだろうし、現在は水面下でその準備を進めている最中であるといったことを言ってきました。
なぜ、私がそんなことが想像できるのかといえば、かつて業績不振を経験した会社数社に勤め、リストラを推進する側の仕事に関わったことがあったので、今後の動向がある程度読めるからです。
有名な大企業などは、業績不振→いきなりリストラというやり方はせず、いちおう従業員の前ではそれなりにリストラ回避策をやっている感を出しながら、同時にリストラ計画をステップを踏みながら進めていくので社内外発表までには時間がかかるのです。
これに比べると、私が今年の5月に解雇された飲食店などの零細企業は、いきなりリストラというのはありえます。
ただ、それでも内部にいればもうダメだなというのは予めわかりますけどね。


メディアが伝えるタイミングやレベルで情報を得ている人にとっては、情報に接してショック(驚き)を感じることも多々あるかもしれませんが、仕事の現場でビジネスの流れや裏の現実をしっかり把握できている人にとっては、「やはりそうなったか」といった受け止め方も多いでしょう。
冒頭で紹介した知人によってもたられた情報の内容も、新型コロナウィルスの影響が出始めてからは現場ですぐに影響がありました。
つまり、知人が紹介したメディア情報は現場の出来事より半年以上遅れているのです。
現役仕事人なら、自分と関係ないビジネスの話ならともかく、関係する話なら、情報の後追いしかできないメディアで初めて情報を知るのではあまりにも遅すぎますし、情報に対するアンテナの感度が悪いと言わざるをえません。

仕事人なら、自分に降りかかりそうなリスクは常に想定しておくべきでしょう。
すべてのリスクは想定できなくても、ある程度はできるはずです。
身近な例でいえば、勤め先の倒産、失職、自身の健康問題、親の介護、収入減、事件・事故、対人関係のトラブル、その他諸々。
おそらく個々人によって違うリスクもあると思います。
想定するということは、もしそのリスクが現実になった時はその対策も考えておくということです。
将来、大きな地震がくるかもしれないというリスクを想定したら、非常時に対応できるよう物品等を準備しておくとか、そういったことです。
さて、あなたは、日頃リスクを想定しそれに対する備えをしていますか?

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yoron at 11:43│Comments(0)仕事人の叫び 

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