どっちが立派?、仕事人の前に人間としての成長が大事だよ仕事人なら、自分に降りかかりそうなリスクは常に想定しておこう

2020年09月15日

「私は、XXの仕事をン十年やってきました!」は強みにならない

アメリカ
(あなたは何の仕事のプロですか?)
キャリア関係の本の中には、転職や起業を考える際などに、「まずは自分の強みを知ることが大事で、ン十年も(長く)関わった仕事はあなたの強みになりうる」みたいなことを書いたものがあります。
なぜこんなことが言われるのかといえば、ン十年も仕事人をやってきていながら、例えば、キャリアコンサルタントなどから、「あなたの強みは何ですか?」と問われると明確に答えられない人が多いからです。
私もかつてはそんな一人でした。
あなたはいかがですか?

ところで、本当に「ン十年も関わった仕事はあなたの強みになりうる」のでしょうか?
私の考えは、“まったくならないわけではないが、ただ長年関わっていたというだけではまったく強みにはならず、他人から認められるぐらいのプロフェッショナルであることが大事”ということです。
どういうことかといえば、例えば、ある大企業でずっと経理の仕事をしてきましたというのでは強みにはならないけど、経理のことなら大企業、中小企業問わず、それぞれの環境に応じた仕事のやり方ができますというのであればそれは十分強みになるということです。
それは、日頃からそういうことを意識しながら自分の仕事に関わったほうがいいということを意味します。


私はこれまで何度も転職し、キャリアコンサルタントの仕事もやっていたことがあるので、ふつうの人に比べたら多少はこういうことについての意識は高いほうかもしれません。
言い方は悪いですが、仕事人は、年を取れば取るほど自分を売りにくくなるし、仕事選びも選択肢が少なくなります。
企業が経理職の人材を募集する際、応募者に50代で30年以上の経理経験者と20代で5年程度の経理経験者がいたら企業側は迷わず後者を採用します。
理由は簡単で、高齢者は他社の色がついていて使いにくいし戦力として長くは期待できないけど、若者は柔軟性があるので自社の色に染めやすいし今後の伸びしろが期待できるからです。
それに一般的には若者のほうが雇うコストが安いですからね。

私は、40代まではある方向で自分のキャリアをつくっていました。
大卒で最初に入社した会社で管理部門の仕事を経験したので、管理系の仕事を全般的に経験し管理の仕事のプロになろうと思ったのです。
だから、転職を重ねながら、総務、人事、経理、経営企画、秘書、広報・宣伝、営業管理、購買、品質管理等いろんな仕事に就いてきました。
かれこれ20年ぐらいはこの分野の仕事でした。
しかし、40代半ば頃から、管理系の職種は年齢とともに売れなくなるとわかったので、売りやすい仕事に就こうとキャリアの方向性を大きく変えました。

以前からこのブログの記事でも書いていますが、50代を目前にしてまったく未経験の料理人の世界に飛び込んだのです。
仕事の道具をパソコンから包丁に変えたのです。
多くの人に言われましたよ、「これまで培ってきたノウハウやスキルを捨てるなんてもったいない!」と。
でも、私の中では、これまでの延長では将来が先細りするから進む道を変えたんだという強い思いがありました。
技術系に比べると事務系というのは本当に売れないんですよね。
もちろん、技術系でも世の中のニーズがあまりないものは売れないですけどね。

だから、あなたがもし現役の仕事人なら、ただ漫然と目の前の仕事をするのではなく、その仕事について極めるぐらいの意識をもって取り組んだほうがいいでしょう。
嫌々やるぐらいならその仕事はやらないほうがいいと思います。
今の会社が嫌いで愚痴や不平不満ばかりが口をついて出る毎日だったら、思い切って辞めたほうがいいかもしれません。
当たり前のことを言うようですが、どんな人でも、ネガティブな人よりはポジティブな人のほうが好印象を持たれます。
惰性でン十年同じ仕事を続けても意味がありません。
あなたも私も、「私はこの仕事のプロです!(私にまかせて下さい!)」ぐらい言えるようになろうではありませんか。

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yoron at 04:59│Comments(0)仕事人の叫び 

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