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2020年09月05日

上司ならどっちがいい?、たたき上げ派 vs サラブレッド派

人を動かす
(世の中の出来事は、身近なことに置き換えて考えるクセを身につけよう)
今、政治の世界で注目の話題といえば、次期総理を選ぶ総理選でしょうか。
といっても、多くの自民党議員の支持を得ている菅さんでほぼ決まりでしょうけど。
ところで、仕事人の中には、この話題を自分の仕事や身近なこととは違う世界の話題として、あれこれ評論している人もいますが、個人的にはそういうことの何が面白いんだろうと思ったりします。
国民の一人として国のリーダーを決めることにひとこと言いたいという気持ちを否定する気はありませんし、人によっては本気で国を案じての言動かもしれません。
それはまったく本人の自由なので、「気がすむまでご自由にどうぞ」という感じではありますが。

ただ、以前の記事でも書いたような記憶がありますが、現状の自分からはかけ離れている話題ではあっても、考え方によっては自分の生き方の参考にすることはできます。
例えば、今回の総理選でいえば、もし、自分の上司なら、菅さんがいいか、岸田さんがいいか、石破さんがいいかと考えてみるのです。
メディア情報などをもとに単純な人物像でいえば、片田舎出身で高校卒業と同時に就職し、働きながら法政大学の夜間部で勉強し自分の道を己で切り拓いていったたたき上げ派の菅さんか、あるいは、親がそこそこ地位のあった人で、大学も早稲田とか慶応義塾とか有名大学でわりととんとん拍子で政界入りして活躍してきたサラブレッド派の岸田さんや石破さんか。


もちろん、これだけでは判断材料としては少な過ぎるのは十分理解していますが、こういう切り口で自分の上司像をとらえてみると、自分はどっちのほうが自分の能力を発揮でき、仕事で成果が出しやすいかといったことがイメージできるのではないでしょうか。
そして、自分が誰かの上司になる時はどんなふうな上司になりたいかといったことも考えるきっかけになるはずです。
ほら、こういう結び付け方をして総理選のニュースを聞けば、もっと身近なことというか自分の生き方の参考になりませんか?
案外、こういうのって仕事上の思考訓練になるんですよね。
ちなみに、私は、一方に偏っていない、サラブレッド的な面もありながらたたき上げの経験もしているような上司がいいなと思います。

私が大学卒業後に入社した会社は、東証一部上場のメーカーでした。
最初に仕えた上司は、高卒でその会社に就職し、働きながら専門学校で写真技術を身につけたようなたたき上げ派でした。
そして、その人は社内では写真撮影の腕を買われている人でした。
だから、いろんなイベントや撮影シーンがあると出番がたくさんありました。
私が当時配属されていたのは広報部門でしたが、当時の広報は会社の規模に合った役割をまったく果たせておらず、その上司の存在からも想像がつく通り写真撮影が主要な業務になっているような感じでした。
しかし、同族会社だったその会社の三代目がサラブレッドとして出世するにつれ、仕事では論理が重視されるようになり、企画の提案その他何かにつけ、「そのコンセプト(考え方)は何か?」が問われるようになりました。

当時20代だった私からすると、頭が柔らかかったこともあり、こちら、つまり論理的な思考で仕事をするほうが共感できるものがありました。
何のためにその仕事をするのかが真っ先にあり、目的が曖昧だったり、効率の悪い仕事はなくしていくべきだと考えていました。
そんな時代変化の中で、当時のその上司は最後は課長職まで出世したものの、結局辞めざるをえない状況に追い込まれていきました。
二代目経営者の頃は苦労人としての仕事人人生を買ってもらえたのですが、論理優先で合理的経営を目指す三代目経営者にはまったく買ってもらえなかったのです。
私がこの会社に勤めていた頃、この三代目が常務になったあたりから面識があって気軽に声を掛けてもらっていたこともあり、サラブレッドといっても若い人からは人気はあるんだろうなと思っていました。

サラブレッド派が気の毒なのは、周囲から「あの人はボンボンだから(現場を知らない)」と皮肉られたり、「いずれあの人が権力を握るだろう」と思われて周囲の思惑に振り回されるところでしょうか。
本人は気軽に接したいと思っても周囲は警戒しますからね。
特に権力に近い人ほど社内政治に力を注いで保身をはかりますからそういった人たちの部下も大変です。
三代目(現社長)が私みたいな下っ端の社員に気軽に声を掛けて冗談を言ったりしたのも、自分を取り巻く権力者の面々がそれぞれの思惑で接してくるのに疲れていたからかもしれません。
実際、私がこの三代目が出席する会議の末席にいた時には、当時の上司や肩書の高い人たちが心にもない言葉を口にしたり、愛想笑いなど表情を変えている場面をよく目にしたものです。

仕事人としての下積みから始まるいろんな経験といろんな本や勉強などを通して吸収した知識をもとにして身につける論理的思考は車の両輪みたいなものです。
両方が噛み合うと仕事人として大いに力を発揮でき最高の成果を出せるでしょう。
でも、それは理想ではあっても、それができる人はなかなかいません。
これまで10数回の転職をしていろんな仕事を経験し、多くの上司にめぐり会ってきましたが、その経験だけを踏まえていえば、やはり、どちらかに偏っていた上司が圧倒的に多かったように思います。
さすがに総理大臣のポストに就くぐらいの人物になると、そのなかなかいない器というか力量の人なんだろうなとは想像します。
まだ正式には決まっていませんが、たたき上げ派といわれる菅総理の活躍を期待しつつ楽しみにしています。

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yoron at 07:27│Comments(0)仕事人の叫び 

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