本当は不向きな仕事でも、経験することで武器になることもある一つの会社、一つの仕事だけしか経験ないと、環境変化時に辛いかも

2020年07月31日

経験あるなしに関わらず、必要ならば何とかするのがプロの仕事人だ

大きなブリ
(あなたは自分をプロの仕事人だと自認していますか?)
ある中小企業で総務担当をしていた頃、年末の休暇に入る前に会社の留守番電話をセットするという仕事がありました。
マニュアル通りに何度やってもうまくいかず、上司や同僚の技術者にも相談しトライしてもらいました。
しかし彼らもうまくいかず、しかたないので諦めようという流れになりかけました。
ところが、そこに来た社長に事の次第を報告したところ、「どれ、私がやってみよう」と言って取り掛かり、1時間以上悪戦苦闘しながら、うまくいかなかった原因を突き止め留守録の設定に成功したのです。
この時はその社長を大いに見直しました、その諦めない根性を。

よく考えてみると、プロの仕事人というのは本来これぐらいの執念・集中力で仕事をしなければならないかもしれないと思うのです。
この会社にとって、会社が休みの間の留守電による顧客からの連絡はビジネスチャンスなのであり、そのことを一番わかっていた社長が必死になったのは無理もないことなのです。
そのことをあまり意識せず簡単に諦めようとしていた社員は、実はプロ意識にかけていたのかもしれません。
社長は過去に留守電機能の不具合を治すという経験などしたことはなかったのに、「何とかせねば!」という一心で取り組んでいたような気もします。


若い頃、会社のある部署に所属していて、他部署や社外から問合せの電話を受けると、ちょっと自分で勉強すれば(情報収集すれば)答えられるような内容でも、「それは私の担当ではありませんので、担当者へ代わります(つなぎます)」と言っていました。
これなんかプロ意識に欠ける典型ですね。
最初から「自分で何とかしよう」という気がまったくないですから。
何か頼まれた時や仕事に対するクレームを受けた時などに逃げ腰で対応するのは、プロの仕事人の姿勢ではありません。
自分ではどうしようもない事柄であれば、「申し訳ないがそれはできない」と断るのは何も恥ずかしいことではありません。

ただ、仕事が自分の領域であれば、過去の経験の有無に関わらず何とかするのがプロの仕事人です。
例えば、あなたが大企業の経理部門での経験を買われて転職し中小企業の経理担当者になったとします。
そして、社長からいきなり、「我が社の資金繰りはすべて任せるからうまくやってくれ」と頼まれたらどうしますか?
大企業勤務時代は、資金繰りの経験はなく、ある一部の機能しか担当していなかったのかもしれません。
でも、プロならば、ここでは、「わかりました」と言って引き受け、その後大いに勉強し、いろんなところにあたって情報収集をし、悪戦苦闘しながらでも任務を遂行していくべきなのです。
「経験がないからそんなことはできません」では話になりません。

自分一人ではできそうにないことは、どんどん他人の力を借りればいいのです。
プロというのはすべてを自分一人でこなす人のことではなく、やるべきことを、いろんな手段を使いながら遂行し成功させる人のことです。
先程の資金繰りの話でいえば、自分はまったく未経験でも、例えば、友人や知人に税理士や経理関係者がいれば相談したり、手伝ってもらうという方法もあります。
未経験の仕事に取り組むというのは不安もつきまといますが、経験を積んでいけばどんどん慣れていくものです。
プロの仕事人も最初は同じスタート地点に立ったことがあるのです。
今日の記事は、自分自身の(プロからはほど遠い)甘さを叱咤する意味も込めて書かせていただきました。

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yoron at 23:55│Comments(0)仕事人の叫び 

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