コロナ禍が収まりつつある裏で、食うか食われるかの激しい激闘が本当に困っているなら、とにかく何でもやってみよう

2020年06月16日

「基本が身についている」というのも仕事人としての差別化になる

鯵の三枚おろし
(あなたは、他人に対し優位に立てるものを何か持っていますか?)
企業戦略では、他社との“差別化”というのはとても重要な戦略の一つになります。
例えば、同じ商品・サービスを売っていても、他社の品質が悪いものであれば、自社は品質にこだわり続けて品質の良さを売りものにするのも立派な差別化戦略です。
差別化というと、商品やサービスの内容に変更を加えることをイメージしがちですが(例えば、自社製品に新しい機能を追加するとか)、他社との競争において自社が誇れるものであればどんなことでもいいのです。
かつて、家電各社がラジカセの高機能化競争を繰り広げていた時代に、年輩者向けにできるだけシンプルな機能だけを付けた商品を販売してそれがヒットしたということもあったぐらいです。

企業レベルの話から一仕事人レベルに話を移しても、この差別化という戦略は個人が他人よりも優位に立つ上では大事なポイントです。
わかりやすい例をあげるなら、例えば、誰も社内に英語ができる社員がいない状況下において自分は英語力があるとか、PC操作が苦手な人が多い中でその分野に詳しいとか、宴会の幹事役をやりたがらない人が多い中で自分はそういうのが得意であるとか、こちらも企業と同じで何でも差別化の手段として使えます。
ただし、差別化がうまくいくのは、それを極めている時です。
中途半端だとあまり効果がなかったりします。
英語力があるといっても実務で役立たないレベルだとどうしようもないですからね。


ところで、私自身は、他人より優位に立てるものって何もないように思っていたのですが、最近、「あら、これって案外私の武器になるのね」と感じたことがあります。
それは、一言でいうと、「基本が身についている」ということです。
具体的にいうとこういうことです。
私は、現在、学生専用マンションの食堂の厨房でパート従業員として調理補助の仕事をしています。
この仕事はわりと経験が長く基本的な事柄がしっかり身についています。
で、今の職場には、この仕事が初めての経験という人が多いのです。
その結果、いろんな人が仕事で何かと問題を起こしたり、非効率的な仕事のし方をしています。
そういう場面で私がよく登場し、助け舟を出したり、アドバイスしたりしています。

私がやっている仕事の一つに、食器洗いというのがあります。
はっきり言えば、これは誰だってできることだし、やり方を教えればある程度の人はそこそこできるようになります。
しかし、誰にでも極められるものではありません。
ある人は途中で飽きてきて手抜きするようになったり、ある人はこんな仕事なんかやりたくないと辞めてしまったり、ある人は要領が悪くてスピードが遅かったりと、いろんなことがあります。
そんな中、私は真面目にこの仕事に取り組んできたので、自分の任務をしっかりこなしているし、業務の効率化もはかれているし、また、新人教育もしっかりできています。
こういう一連のことができるので、自分で言うのも何ですが責任者からは信頼を置かれているようです。

もし、あなたが、自分には特に他人より優位なものはないと思っているなら、まずは目の前の仕事をしっかりやることを心掛けてみて下さい。
とにかく、毎日、それをしっかりやり続けるのです。
でも、マンネリ化した意識でだらだらやっていてはダメですよ。
「この仕事はこういう意義があって、こういうやり方をするんです」と他人に語れるレベルまで極めて下さい。
そしたら、そのうち間違いなくその仕事の基本が身についているはずです。
その状態まできたら、あなたには立派に他人と差別化できるものができているでしょう。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ

<br><br clear=
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
yoron at 16:37│Comments(0)仕事人の叫び 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
コロナ禍が収まりつつある裏で、食うか食われるかの激しい激闘が本当に困っているなら、とにかく何でもやってみよう